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最近のサウナ行為(サウナレポ)

栗の湯

以前からちょいちょい話題にあがっていたリノベ銭湯が開店したとの話を聞いた。
リノベ銭湯。とても好きな言葉だ。しかも、温泉を使っているらしい。

桜新町という駅はあまり降りたことがなかったが、アクセスは悪くない。長谷川町子にゆかりのある地らしく、銅像やら絵やらが町のいたるところにある。

そんな中住宅街を抜けていくと、あった。大きく「栗の湯」とショドーされている。
入ってみると、新しい施設特有の香りがあり、店の人がにこやかに対応してくれた。

多少実家っぽい扉を開けて浴室に向かうと、ある!温泉が!

東京によくある黒湯系のお湯で満たされた浴槽と、浴室に対してけっこう大き目の炭酸泉があってかなり良い。
露天エリアもあり、ととのい椅子があるのも素晴らしい。過不足ない感じだ。いずれは屋上のウッドデッキも使えるようになるらしい。

昼間にほぼ一番風呂で入る露天は素晴らしく、充実感がある。炭酸泉も濃度が高い。このあたりは温泉銭湯としてレベルが高い感じだ。

満を持してサウナへ。入ってみるとかなり狭い。3,4人で満員になるかどうか……しかし、むしろこれだけしかスペースがないところにちゃんとしたサウナストーブを置いている、ということを評価したい。熱さは申し分なかったように思う。まあ、銭湯だしね。

そして水風呂!サウナを出てすぐに、温泉水水風呂!!最高!!!優勝!!
「朝日湯源泉 ゆいる」や武蔵小山「清水湯」と比べると色は濃くないが、それでもしっかり温泉水だ。ちょっと硫黄のにおいがするのも温泉感を高める。こっちも小さいので、そもそもそこまで多くの人数をサウナに収容することを想定していないのだろう。

露天のスペースで外気浴もできて、本当に良い施設だった。気合を入れていくサウナ施設というよりは、地元の銭湯の延長という感じなので、地元感を堪能したい人・温泉水につかりたい人は行くとよい。

狛江湯

おれは水風呂にはちょっとうるさい。「サウナのメインディッシュは水風呂」とかしゃらくさいことを言うつもりはないが、それでも水風呂の水質はサウナの満足感にダイレクトに影響する。(畑冷泉館は最高だった)
温泉水水風呂なんか最高だし、地下水やら何やらで肌あたりの良い水風呂は、サウナで熱々になった体にしみる。だから、「狛江湯」の水風呂がすごいらしい、という話を聞いて、いてもたってもいられなくなった。

狛江はそこそこ遠く、銭湯がなければ降りることもなかった町だろう。駅からちょっと歩いたところに、いきなりかっこいい建物があり、それが狛江湯だった。
錦糸町の「黄金湯」と同じ系統のデザインを感じる。

室内もコンクリートの打ちっぱなし感があり、清潔なタイル張りもある浴室はリノベ前の趣が感じられて良い。
浴槽はあつ湯とぬる湯があり、ジェットバスもあって、大きくとられた窓から昼の光が水面を照らしていて穏やかな雰囲気だ。こちらも当然水質が良くまろやかで、そしてサウナ室の隣に、大きな水風呂があるのが期待をあおる。

サウナは大きなストーブがあるスタジアム形式。こちらは収容人数も段数もそれなりにあり、かなりサウナに力を入れていることがわかる。オートロウリュがあるとかなり湿度も温度も高く感じて、強めのセッティングなのが良かった。

そして、水風呂へ。

素晴らしい、その一言に尽きる。入った瞬間に「違う」ことがわかる肌あたり。化粧水のようとたとえていた人がいたが、まさしくそんな感じだ。ただの水のはずなのに、とろみのようなものすら感じる優しい水質。それが、深い水風呂に満々とたたえられている。最高だった。
休憩も、外気浴スペースこそないものの、浴室の一角に椅子が並べられており、そこにほのかな風があたるようになっている。(東中野「松本湯」とかと同じようなシステムだろうか)かなり良かった。

水は、その土地に強く紐づけられている。良い施設のサウナはたくさんあり、東京都心でも多いが、良い水のあるサウナはその土地に行かなければ体験することができない。
これからも各地のサウナを回りたいものだ。

サウナに行きたいです!