見出し画像

「伝説のアニメ『ゾンビランドサガ』」

2018年、伝説のアニメがスタートした。
それは、『グランブルーファンタジー』のCygames、『進撃の巨人』のMAPPA、エイベックス・ピクチャーズが共同企画によって制作された。
かつてのご当地アイドルブームも下火になった2018年。佐賀県に新たなアイドルグループが生まれた。
「フランシュシュ」。それは、7人の少女たちの物語。それは、かつて夢に向かう途中に亡くなった7体のゾンビの物語。
それを、見事までに描き切った伝説の作品。それが『ゾンビランドサガ』だ。

『ゾンビランドサガ(以下:ゾンサガ)』を紹介するにあたり、一番手取りっ早いのがOPの『徒花ネクロマンシー』だろう。

まあ、サムネはまあ…まあ……。一応言及すると、本編に下ネタはない。
ただ、このOPの「無茶苦茶感」「歌詞のなんかわからん感」こそ、このアニメを説明する上で一番重要な材料であり、一番手っ取り早い説明だと思っている。

『ゾンサガ』は、前述の通り夢半ばに亡くなった少女達の物語だ。
それが、ある日ゾンビとして蘇った…となると、何者かが墓場から骨を持ち出し、どうにかしてゾンビにした…という事になる。その何者かが、サムネのサングラス:巽幸太郎だ。
その幸太郎の行動に、復活させられた彼女達が最初からついてける訳もなく、それぞれの生前の記憶や価値観がぶつかり、グループは空中分解寸前だった。
しかし、7人の中で唯一生前の記憶が無い少女:源さくらのかすかに残っていた「アイドルへの憧れ」が彼女自身の命の灯火を再び点火させ、やがて7人のゾンビ少女は「フランシュシュ」として生まれ変わるのだった。

『徒花ネクロマンシー』の歌詞に、とても印象的なフレーズがある。
「何が神の冒涜か 裁きなどさせない」
なんでもないフレーズだ。しかし、幸太郎が元凶ではあるが、彼女達は「死者の蘇り」という禁忌を犯している。
故になのか、彼女達は様々な壁にぶち当たる。そして、それを彼女達のスタイルで乗り越えていく。足を止め、屍に戻る事だっていいはずだ。
しかし、一度死んだ彼女達にとって「フランシュシュ」は蜘蛛の糸であり、文字通り、彼女達にとって一世一代のチャンスなのだ。
彼女達が諦める時、それこそ、彼女達の本当の死になるのだろう。

ここで、「?」のままで来た方に伝えたい。大丈夫、あなたは間違っていない。
なぜなら「これこそ、ゾンサガ」なのだから。こんなぶっ飛んだよくわからん感じ…。一番近い作品というと『キルラキル』や『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』かもしれない。いや、違うかもしれないし、そもそもこれらを見てない人からしたら「いやもっとわからん」となる事だろう。
しかし、一つ言えるのは「この作品は、唯一無二の作品」という事だ。
説明するには難解過ぎる無茶苦茶な展開。最高すぎる各キャラ回の挿入歌と、そのエピソード、ラストエピソードの「着地点」を目撃した際の衝撃は、きっと「よか…」と思うに違いない。
私が、放送当時リアタイから5年経過してもそう断言するのだから、間違いないと思う。

現在、『ゾンビランドサガ』、続編の『ゾンビランドサガ リベンジ』が、Youtubeにて無料公開中だ。
ぜひ、この機会に見てほしい。そして、次のあなたのエンジンが点火する燃料となってほしい。
私の一番好きなアニメ、アニソン、ぜひ、体感してほしい。

そして、本編を観た後、ぜひ『ゾンサガ』『リベンジ』のOP・ED・挿入歌が全て収録されたベストアルバムも聴いてほしい。
各種サブスクでも配信されているので、興味があったら覗いてみるのもいいだろう。

私の命のエンジンに、ゾンサガが混ざっている。
非常にイタい発言だが、そうとしか言いようが無い程、ゾンサガは私の血肉となってしまった。
この作品を、再び浴びれる事を感謝したい。

今日も、明日に向けて良き夜になれそうだ。
ゆっくり、睡眠を楽しもう。
おやすみなさい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?