どうも、『上原』と聞くと元巨人の上原浩治ではなく、元浦和レッズの上原エドウィンを真っ先に思い浮かべてしまう山本マリアです。

２０２１年も2/3が消化されようとしていますが、相変わらず脳内シェアの８０％が「野球」で埋め尽くされた生活を送っています。

スマホ画面越しの試合観戦が原因かストレートネックになったり、実践に移すわけでもないのに古田敦也のYouTubeチャンネルで『速い球の投げ方』動画を真剣に見るなど大忙しです。

今シーズンの日本プロ野球は主力級の活躍を見せるルーキーが例年以上に現れたり、何気に高濱卓也の弟が日ハムのレギュラーに抜擢されるなど新たな時代の到来を感じさせます。

選手や首脳陣に新顔が目立つ中で、今後さらに世間から注目を浴びて、mixiのコミュニティ参加人数が著しく増加するものと思われる魅力的な野球人を、筆者の偏狭的な視点から３名選んだのでさっさと紹介します。

まず今季、パ・リーグの勢力図に大きな変化が生じている。２０１０年代に交流戦でセ・リーグを圧倒していた選手たちがベテランと呼ばれる年齢に差し掛かり、戦力バランスが乱れている最中、若手有望株を多数抱えたオリックスが７年ぶりの単独首位に立つなど大躍進を果たしている。

投打の若手が同時期に球界最高峰の選手へと成長したことによる好運とも解釈できるが、その成功の裏には中嶋監督の確かな手腕があったと筆者は考える。

試合をつぶさにチェックしているわけではないので采配力についての言及は控えるが、例えばラオウの４番抜擢、宗のサード、福田のセンターコンバートといった大胆な改革がことごとく当たっているのである。

さらに高卒２年目の大型内野手紅林をショートに固定するなど将来を見据えた選手起用をしながら優勝争いを演じているのだから驚嘆の他ない。今すぐ中嶋に対する『星野伸之のスローカーブを素手で捕る人』という認識を捨てましょう。

この中嶋聡という男、ゆくゆくはチーム再建の立役者としてスポーツ誌『Number』で８ページぐらいの特集が組まれたり(陰影強めのカッコいい写真付きで)、大手新聞社主催の組織運営に関する経営者向けの講演会に呼ばれること必至であります。

そしてセ・リーグで１６年ぶりの優勝を狙う阪神タイガースにおいて、近年稀に見るバイオレンスなピッチングを披露しているのが守護神ロベルト・スアレスだ。

超人的な分厚い体躯から１６０キロ超えのツーシームや１４０キロのチェンジアップを投じる暴力性。いわゆる劇場型ではなく、先頭出塁を許さず三凡で締めるので胃腸薬を飲まずにストレスフリーで見ていられる虎の歴代ストッパーの中でも稀有な存在である。

昨オフは契約がまとまらず断念したが、今オフのメジャー移籍はもはや既定路線。K-POP男性アイドルが兵役による活動休止前にファンが熱入れて応援するかのごとく、このレベルの投手がNPBにいるという奇跡を全日程終了するまで存分に有難がりたいと思います。

さて、そんな強力なクローザーを有する阪神の独走シーズンとなりそうだったところを阻止し、今季セ・リーグのペナントレースを面白いものにしているのが２位の巨人であるが(８月２８日現在)、その中でも松原聖弥選手がドラゴンボールで言うところの“ただならぬ気”を漂わせているので皆さん要チェックです。

松原聖弥選手に対するイメージが固まったので文にします

実は巨人の松原聖弥選手は、筆者のお笑いの先輩であるロングアイランド松原さんの実弟ということで、若干意識的に見させてもらっていましたが、あくまで守備面での貢献度が高い俊足巧打の強肩外野手という印象でした。

しかし近頃、松原選手に対し、セイバーメトリクス指標やパワプロの能力データでは測れない無形の力があるのではないかとの疑惑、もっと俗っぽい言い方をするならば“何か大きなことをしでかす人”なのではないか、との見方が強まってきたので報告させていただきます。

最初に松原選手の名が世に知られたきっかけは「2018日米野球エキシビションゲーム」でのランニングホームランだったと記憶している。

珍しいプレイであるがゆえ当時SNSで話題になっていたが、自分はこのとき松原選手のことよりも相手チームの外野守備の怠慢ぶりを疑問視していた（センターの奴は、このあと六本木へ繰り出すことばかり考えてますね）

その後も、ただでさえ厳しいプロの生き残りの中で、FA移籍選手や外国人選手らとの激しいポジション争いを強いられる読売巨人軍において見事一軍に定着すると、相手の虚をつく攻撃を見せるなどG党ではない筆者の目にもその活躍が届くようになっていった。

守備範囲の狭いヤクルトのエスコバーを狙い打ち、内野安打をもぎ取る嫌らしいバッティング披露（以前に比べるとだいぶ地味だけど、またも外国人選手の守備力につけこんだよね）

そして今年の６月２０日の阪神巨人戦。

この日、１勝１敗で迎えたカード最終日において、両チームともにカード勝ち越しをめぐり息詰まる投手戦が繰り広げられていた。

試合が動いたのは６回表

代打香月一也が送りバントを失敗し、内角ストレートで見逃し三振を奪われる。

その後、下動画ではカットされているが、阪神バッテリーがみのさんを奪って気持ち良くなっているところで次打者松原は初球内角ストレートをわざと空振りし、続けて同コースに同じ球を投げさせて決勝本塁打を放つ。

もし自分が学園バトル漫画に出てくる強豪ライバル校の視察員だとしてこのホームランを見せつけられたら狼狽し、汗流してます

原監督の期待を上回るような大仕事をやってのける主人公感。松原選手はかようにわずかなチャンスから成果をたぐり寄せ、その積み重ねが今へと続いているのだと思わされる。

結果、カード勝ち越しを決めた巨人はこの日を皮切りに連勝を重ね、一方大事な試合を落とした阪神は負けが込み、最大８あったゲーム差が２．５に縮まっている。

今後、ペナントレースがどう推移していくのかわからないが、もし巨人が逆転優勝を収めるようなことがあれば、間違いなくこの日の試合、ひいては松原選手の２ランが勝負の分かれ目になったといっても過言ではないだろう。

松原選手は仙台育英高校時代にベンチ入りを果たせないなどアマチュアの頃は無名の存在であったが、育成ドラフト５位で巨人に入団し、たゆまぬ努力のすえ支配下登録を勝ち取り、一軍のレギュラーにまで上り詰めた叩き上げの選手だ（そもそも読売巨人軍でレギュラー張るより仙台育英でベンチ入りする方が人生の難易度的に楽だと思うが…）

優勝を義務付けられた常勝軍団ジャイアンツに属している宿命として、今後外野ポジション争いにおいて様々な刺客が送り込まれると予想される。それでも片っ端から蹴散らし、なんJ民を唸らす大活躍を見せてくれると思います。

結婚式の披露宴で流れるやつみたい

現在、ノーステップ打法に取り組むなどして出塁率向上に努めているそうです。

それでは。