結局、避けては通れない・・・。


ある場面で回避できたとしても、また別のシーンで同じ場面が繰り返されます。
そんな問題があるとしたら、それはあなたの人生において、とても大切な才能を表しているのです。
いずれは向き合うことが必要なんじゃないでしょうか。

ある男性がため息交じりに話してくれました。
「以前の職場である時プロジェクトのリーダーをやったんですね。それがすごく嫌で嫌で。だからなのかチームを纏められなくて、納期は遅れるし、バグはたくさん出て来るし、顧客にすごく迷惑をかけてしまったんです。SEという仕事も向いていなかったし、それで転職したんですよ。今の販売企画の仕事はすごく好きなんです。社風もとても良くて、周りも自分を認めてくれているのですごくいいのですが、6月に上司が病気でしばらく休むことになって玉突き式で自分がリーダーのポジションに入ったんです。前は嫌な仕事だったんだけど、今回は好きな仕事でしょう?だから、逃げるに逃げられなくて。前よりはずっとモチベーションも高いんですが、あの時みたいに失敗したらどうしようって不安になってしまうんです。」

彼にとっては「リーダーシップ」が“課題”みたいですね。

私たちに与えられる問題は本心では自らが望んでいるので結局は避けては通れないんですね。
もちろん、逃げたり、見送ったりすることもできますが、いずれは向き合う場面がやってきます。

いわば“必修科目の単位”みたいなものですね。それを取らないと卒業できない、という。
だから、今年単位を落としたら、来年再びチャレンジしなきゃいけなくなるのです。

彼のリーダーシップという問題も、腹を据えて向き合うまでは幾度となくそれが繰り返されるでしょう。
今回は好きな仕事、仲間に恵まれたので、そうした仕事のモチベーションがリーダーシップと向き合う覚悟を作ってくれています。
しかし、「好きな仕事だけに、今度は逃げたくなくなる」とは私たちのマインドは憎い演出をしてくれるものですね。

こうした避けては通れない問題はいつも私たちの側にあります。

ある人は、始めはいいんだけどだんだん上司との関係が悪くなり、最後はケンカ別れしてしまう、というパターンを持っていました。
転職先の会社でもやはり同じことが繰り返されたので、ようやく本腰を入れてその問題と向き合うことにしました。

そうすると、この問題のルーツは“お母さん”との関係だったのです。
(問題を起こす上司はすべて“年上の女性”でした)

ということは、お母さんとの関係性を見つめ直すことが、上司と円滑なコミュニケーションを取る近道のようですね。

また、ある人は結婚の話が出てくるとそわそわして距離を置いてしまうことが2回続きました。
1回は婚約破棄までしてしまうんですね。
そして、今の彼とも結婚の話が出て来た時、すごく怖く、逃げ出したい気持ちが芽生えてきました。

本人もしたいわけですから避けては通ることのできない“結婚”という問題。

「今回の彼で向き合ってもいいし、次で向き合ってもいいよ」なんてツレない話をしていたのですが、ようやく彼女もこの問題と向き合うことにしたようです。

見方を変えると“慢性的な問題”とも言えます。
特に人生に何度も繰り返される問題に関して言えば、才能、があるんです。

冒頭に紹介した彼はきっとリーダーシップに関する才能を持っています。
その才能は、自分自身がリーダーになったときにも発揮されるし、また、リーダーをサポートする際にも大活躍します。

逆に言えば、そういう才能を持っているからこそ、避けられない問題のように見えるのかもしれません。

皆さんにも「避けられないのかあ。いよいよ向き合わなきゃいけないか・・・」と思われるテーマはありませんか?

抵抗は山ほどあるかもしれませんが、心を決める、いい時期なのかもしれませんよ。

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