免罪符としての発達障害について

「発達障害を免罪符にするな」とよく言われます。
ですが、私は、発達障害は免罪符にしていいと思っています。
ただし自分に対してしか使えない免罪符です。
他者に対しては使うことはできません。

それはつまり、
自分のことを責めるのをやめていい
ただし、人を困らせたときの言い訳には使えない

ということです。

遅刻をしたときに「ADHDだから…」という言い訳は通用しません。
相手は「発達障害者」ではなく「私」と付き合ってくれているからです。
たとえその言い訳が許されているとしても、
「ADHD」が免罪符になっているのではなく、
「私の普段の言動や相手にしてあげたこと」が免罪符になっているのです。

私は相手にどんな事情があっても、障害があろうとなかろうと、嫌なことをしてくるなら関係を続けることができません。
相手も私に対してそうであって当然ですし、そうあってほしいとさえ思います。

この「言い訳」が免罪符の悪い使い方です。

では良い使い方はと言うと、

待ち合わせに毎回遅刻してしまっても、スマホや自転車の鍵を失くして1日に何回騒いでパニックになっていても、
「私なんてダメだ、死んだほうがましだ」なんて思う必要はないということです。

障害というのは、特定の何かを普通の人(健常者)と同じようにできないことを言うわけですから、

歩けない人が車椅子に乗るように、
目の悪い人がメガネをかけるように、
遅刻や物をなくすことの対策をしないといけません。

自分一人でアイディアがなかなか浮かばないときは、誰かやどこかに頼ればいいです。
意外と世界は優しいみたいです。

以上のことを踏まえて、私は自分のことを責めないためのせっかくの「発達障害」をお守りのように、大切にしていきたいと思います。

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