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Qaijffを聴く


グランパスサポーターの私にとって、何年もサポートソングを歌うバンド「Qaijff」はほぼグランパスだと思っている。
スタジアムに行けばボーカルの森彩乃さんの歌声が響く。
個人的にはウォーミングアップの時間にかかるベースの内田旭彦さんが作った曲「NEVER」がすごく好きだ。(そして内田さんはグランパスユース出身⚽という経歴の持ち主!)
試合前のルーティン。

私にとって「Qaijff」はそれ以上でもそれ以下でもなかった。彼女が患っている乳ガンについての発表があるまでは。

私は音楽にこだわりがない。以前はクルマのカーステからラジオを聴くぐらいで、洋楽も邦楽もなんでも流れていればOK。しかしサブスクは微妙。
CD世代なので、もう音楽を買うのが面倒くさいくらい。

4月にあった森さんの発表は結構衝撃的だった。あれ?元気に活動してなかったっけ?と、そのギャップで一瞬思考が停止してしまったのを覚えてる。
今ではガンは寛解するが、それでも長い期間の治療が必要な病気。

発表の後、個人的にできることはあるか考えてみた。

結論として、Qaijffの楽曲を買う。そして聴き倒そうとなった。


スマホに「Qaijff_Grampus」というプレイリストを作成。
2016年からのサポートソングのほかにスタジアムで勝利した時にかかるザロイヤルコンセプトの「on our way」、イベント終了に流れるブラックアイドピーズ「I Gotta Feeling」を追加。
あー、私この曲が入ってたアルバム持っていたのにどこ行っちゃったのかな?

ただいま13曲ほど入っております


さぁ、ヘビロテ🎵

しっかり音楽と向き合うのはいつ以来だろう。
それでも曲を聴くと、昔の映像が甦る。
ミュージックビデオやSNSで流れてくる、動画。
J1昇格時のエピソード。ルヴァンカップ優勝時のアカペラ。
試合前やファン感謝祭、新体制発表会でのミニライブ。

2016〜17年の「Don't Stop The Music」リンドバーグっぽさを感じたのは私だけだろうか。(年が分る…)とにかくポップで可愛らしさ全開。MVが豊田スタジアムなので、まさにロッソ(赤)ジャッロ(黄)。

2018年「未来emotion」ごめん、この曲だけあんまり印象がない。なぜ?
でも今この曲を聴くと、グランパスがJ2からJ1へ復帰した年。未来への期待感を感じさせる。
一寸先の未来で笑え

2019年「Viva la Carnival」さぁ、今から試合を盛り上げましょう!って感じ。曲中のGLAP(選手入場や試合中にサポーターが行う手拍子)が聞き取れた時は感動した。でも初披露の時に言ってたのを思い出して、今さら?となって自分が恥ずかしくなった。

2020年「Salvia」まるで友だちに寄り添うかのような優しい歌詞。こんな風に言われたら私も走るよ。
届け 戦う君よ 今、真っ赤な花になれ

2021年「ナンバーワン」なんと言ってもルヴァンカップ優勝後の森さんのアカペラ動画。沁みた。だってナンバーワンなんだもん。
逆境はよろこびのプロローグ!

2022年「Want」MVのせいかとっても幻想的な曲。曲調もポジティブというよりは、心の内面にフォーカスを当てた感じ。
自分次第 ここからの時代
自由自在 それこそが未来

2023年「たぎってしかたないわ」なんだかとっても攻撃的なタイトル。だけどきれいごとじゃない、自分の内から湧き上がる情熱の曲。めちゃんこかっこいい!!
殻を破って リスク背負って 楽しむんだ自由を🗽


最初の頃はポップでキャッチーな曲が多くて、仲間や未来を想像させる歌詞が多いけど、近年は曲調が落ち着いて自分や今を歌っている。
この変化はQaijffが変化していることもあるだろうし、グランパスのチーム状態も変わってきていると思う。しかしどの曲も聴けば前向きになれて、背中を押してくれる。頑張ろうと思わせてくれる。


サポートソングではないが「たらしめろ」という曲も刺さる応援歌だ。
平たく言うと、自分が持つアイデンティティを表そうという歌詞だ。
まるでさまざまな特徴を持つ選手たちが集まってサッカーチームが成り立つように、その中で自分が自分であることをたらしめろと、聞こえてくる。
果たして、Qaijffがサッカーファンの心理を見込んで作られた曲なのか。それとも私が考えすぎなのかは謎だ。

当のQaijffは活動休止していない。
森さんも体調が万全でないこともあるようだが、SNSでお見かけすると前向きに療養されている。
次に向けての準備段階ということでしょうか。高く飛ぶためには深く沈み込む、まさにその状態。

完全復活のあかつきには、ライブ行ってみたいな。生の歌声やリアルな鍵盤の音を聴きたい。それまで、曲を聴きまくる所存です。

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