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お金は安心を得るためのチケット。お金を通して、自分を知る。

お金ってなんだろう。
お金を遣うってどういうことだろう。

マネーリテラシー鬼低の私が、お金について考えてみた時にたどり着いたひとつの答えは、『お金とは、わたしを安心へ導くもの』。

お金が動くときには、いつも心の奥深くで「安心を感じたい」という欲求が働いている。

お金が足りないと感じるときは、その欲求が満たされないのではないか、命の危険すらあるのではないかと心底不安になるものだ。

安心を感じるために、わたしはお金を遣うのだ。

心に浮かぶ様々な欲求を叶えてあげることで、わたしはとても安心する。

「毎日屋根のついたおうちの中で眠りたい」
「おなかが空いたら何か食べたい」
「着るものがないと困るから衣服が欲しい」

というものから

「美しい景色を自分に見せてあげたい」
「誰かを喜ばせたい、笑顔にしたい」
「好きなことを見つけて、自己実現したい」

というものまで、

あらゆる欲求の先でお金が動き、それらが叶えられた時、わたしは安心する。「生きてるって、なかなかいいな」と。


幼い日に、母はわたしに言った。
「この世で一番汚いものはお金だよ。たくさんの人の手に触れられているから。じーちゃんがそう言ってた。」

物理的には、あながち間違いでもないのかもしれない。

でも、お金はやっぱり、愛しいよ。
お金は、時にわたしを自己嫌悪のどん底に突き落とし、時にわたしに「人生って、なんて素晴らしいんだ」という体験をもたらしてくれる。

お金という存在を通して、自分がどういう状況でおそれを抱き、自分がどうしたら安心や喜びで満たされるのかを知る。

だから、お金は自分のこころを知るためのツールでもあるね。

「お金にまつわる出来事を通して、わたしの感情がどんなふうに動いたか」。
それを感じるのは、多いとか少ないとか、足りるとか足りないとかよりも、ずっとずっとたいせつなこと。

憎たらしくて大嫌いなときもあれば、愛しくてしかたないときもある。

お金はまるで、親友や恋人のようだ。

崇めすぎるでもなく、忌み嫌うでもなく、自分の幸せ度みたいなものや存在意義を依存させるでもなく、親友や恋人と接するように、お金とも自然体で付き合っていきたい。

お金を通して自分を知り、お金を遣って過去を癒し、お金とともに未来をデザインしていく。

たまに喧嘩したり、仲直りしたり。
泣いたり笑ったりしながら、寄り添い合って、人生の珍道中をお金とともに歩いていきたいな。

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