amidosan

射手座×獅子座 の言葉紡ぎ。現実と脳内の行間。

amidosan

射手座×獅子座 の言葉紡ぎ。現実と脳内の行間。

最近の記事

生きてる

気付けば随分と更新していなくて 更新していない間はほぼ毎日死にたかった。 死にたいと思った数より、 ほんの少しだけ多く 死んではダメだと思った数が多くて わたしは今日も仕事へ向かう。 33にもなって 仕事に行きたくないと泣いた日もあった 特別何かを言われたわけでもない 何かをされたわけでもない 役職にもついて それなりに人間関係も悪くない。 とびきり愛してくれる旦那がいて 両親は生きていて 兄弟とのわだかまりも今じゃすっかり解けた。 なのに、なぜ。 物心ついた頃からわ

    • わたしのいとしい、かいじゅう16

      わたしは誰にもわたしの創造を邪魔されたくない。 指図もされたくない。値札なんか貼られたくない。 魂の肉片を時間のピースを。 汚されたくない。 それが優しさでも、愛でも。 私1人戦っている気がしてた。 わたしも戦ってたんだね。 私が外側向いて社会性とか普通とかに なんとか適応しようと必死になってる間も。 ずっとかいじゅうと2人ぼっち。 暴れん坊のかいじゅうを守ってたんだね。 噛みつかれながら、ただただ抱きしめて。 いつまでもそうしてなよ。 これは、私がわたしに言った言葉か

      • わたしのいとしい、かいじゅう15

        自分の矛盾の正体がわかったんだ。 わかっていたんだ。 だけど、それを認めてしまうと そっくりなあんたとわたしの違いが はっきりと、くっきりとしてしまって もう 俺たちは似たもの同士だから とは言ってもらえなくなるのが 馬鹿みたいに怖かった。 懐かしい人を思い出すもんだ。 違うから出会えたのにね その違和感を愛したはずなのにね 欲張って なんとかあんたをわたしに溶かそうとした。 そんな事は出来ないし、したくもない顔をした あんたをみてさ。 今度はわたしが溶け込もう

        • わたしのいとしい、かいじゅう14

          何者かになろうと必死だったから 自分を置き去りにした。 何者にもなれないのだと知って 何者になるのもやめた。 自分は置いてきたまんま。 ずっとそうしてろよ。 いつか別れたあの人が言った言葉の通り そのまんまになってしまった自分で ようやく気付いた。 あの苛立ちはわたしに向けたものじゃなく 彼が彼自身に向けたものだったのに。 他者とのエネルギーの境目がわからずに 全てを飲み込んでしまった。 わかっていて飲み込んだのかも知れない。 受け止めることしか 愛情表現が出来なかった

        生きてる

          わたしのいとしい、かいじゅう13

          死にたいは死にたいんじゃなくて わたしのままで生きたい、なのだ。 我慢して殺してる自分をやめたい、なのだ。 エネルギーを受けすぎる。 もらいすぎる。 敏感すぎる自分が大嫌いだ。 大嫌いだったけど この自分があったから 今のわたしがいるんだ。 怖いね、 傷つくのも傷つけるのも。 もう一度失うのも あの寂しさも。 だけど怖いのは 手にしたことがあるからだ。 その暖かさを強さを優しさを 知ったからだ。 捨身の強さとは威力が劣るかも知れない。 でも粘り強さはどうだ。

          わたしのいとしい、かいじゅう13

          わたしのいとしい、かいじゅう12

          全部無視できるくらい自分に夢中になりたい。 繊細だねと言われるのが大嫌いだった。 いや、今もかも知れん。 デリケートだねと言われるのは もっと嫌い。 弱いねって言われてるみたいで嫌。 気候に左右されまくるのも 他人のエネルギーを感じすぎるのも 言葉尻を読みすぎるのも 楽ではない。 だけどこれがなくなるのは もっと嫌なんだ、たぶん。 わたしのかいじゅうは扱いづらい。 だからかいじゅうなんだろうけど。 今日もわたしのかいじゅうはうるさい。 だけどどんな景色よりもきれい

          わたしのいとしい、かいじゅう12

          わたしのいとしい、かいじゅう11

          自分だけが粉ふるいにしがみついてるような そんな感覚ってみんなあるんかな。 あるんやとしたら、どうしてそんなに 平気な顔して生きていけるん。 毎日体が重くて 寝る間も惜しんで 食べることも忘れて 夢中になれた仕事も 遊ぶより抱き合うより わたしを幸せにしたお客様の笑顔が つまらない毎日が楽しくなる おまじないみたいなものづくりも 命をかけてでも守りたいと思っていた仲間を 裏切れるはずがないと思っていた友人たちも 好きだったものを少しずつ好きじゃなくなって 薄情者め、

          わたしのいとしい、かいじゅう11

          わたしのいとしい、かいじゅう10

          あまりに天気が良くて 1時間かけて歩いて実家に帰った。 買ったばかりのワイヤレスイヤホンで ランダムに流れてくる音楽のどれも 旦那の顔が浮かんだ。 制服を着てるとき 授業中寝てるとき ケンカみたいになったとき 疎遠になったとき 再開したとき 付き合いはじめたとき プロポーズしてくれたとき 昨日の寝顔 朝の見送り なかなか治らない病気の苛立ちを 持て余してぶつけたとき 眠れないわたしが眠れたとき この人に出会える人生でよかったと 何度も思った。 そして この先その回数は

          わたしのいとしい、かいじゅう10

          わたしのいとしい、かいじゅう 9

          今日も出来ないことばかり数えて 落ち込んでたけど 少しだけ気持ちが上を向いた。 旦那が頼ってくれたこと。 いつもよりよく眠れたこと。 戦友が私に寄り添ってくれたこと。 一緒に考えてくれたこと。 明日父が退院すること。 姪が上手におっぱいを飲めるようになったこと。 母と昼間にゴロゴロしながらドラマを見たこと。 洗濯をしたこと。 掃除をしたこと。 ご飯を作ったこと。 わたしが私をちゃんとかまってあげたこと。 そんな小さなたくさんの出来たことを数えて 明日に向かうために 眠る

          わたしのいとしい、かいじゅう 9

          わたしのいとしい、かいじゅう 8

          LINEを送るのが怖い。 SNSを開くのが怖い。 別に攻撃されたわけでもないのに。 情報に溺れる感じがして怖い。 自分の声を聴きたくて耳をすませてるのに なにも聞こえない。 みんなどうやって普通の毎日を過ごしているの みんなどうやって穏やかな時間を手に入れるの 今日は空が青い死にたい日だ。

          わたしのいとしい、かいじゅう 8

          わたしのいとしい、かいじゅう 7

          今日もわたしの中のかいじゅうは大忙しだ。 カーテンを開ける前にわかる。 今日は雨だ。 朝の心地よい冷たさは好きなのに 身体は動かなくて 晴れたら晴れたでまたしんどい。 自分だけがこの世の中とミスマッチで 誰になにを言われたわけでもないのに 常に感じる疎外感はいつからわたしの中に 巣を作ってしまったんだろうか。 それともはじめからあったんだろうか。 わたしはものづくりの人だ。 誰かと繋がれるのが嬉しくてはじめたはずの事が 今はわたしをなによりも孤独にする。 人と繋がれたは

          わたしのいとしい、かいじゅう 7

          わたしのいとしい、かいじゅう 6

          一日中感情ジェットコースター。 うんざりした顔は見せないで。 わたしが一番うんざりしてる。 その反応が怖くて 誰にも心の底から助けてなんて言えなくなった。 上がったり落ちたり大忙し。 3分前までのテンションなんて 嘘みたいに急降下。 理由がわかればいいのにね。 そしたらちゃんと説明できるのにね。 手を繋いでハグして 約束のおやすみのキスをしてって 疲れてるあなたを起こしたりなんて出来なくて。 また 長い夜にひとりぼっち。 明日は上手に笑えますように。

          わたしのいとしい、かいじゅう 6

          わたしのいとしい、かいじゅう 5

          今日はいつもの死にたい日だ。 今日寝て起きて明日朝が来て仕事に行く。 何もない何気ない死にたい日だ。 情けなくてみっともなくて 寂しくていつも通りの死にたい日だ。 こんな日は 焦らなくても私たちは平等に死を握っている。 焦らなくてもわたしはちゃんと死ぬ。 それが救いだったりする。 ミキサーに入れて 自分をハンバーグにしたい死にたい日だ。 湯船の中でバブみたいに消えたい死にたい日だ。 隣で眠る旦那に申し訳ない死にたい日だ。 こんな日は目を瞑って自分の葬式をする。 そし

          わたしのいとしい、かいじゅう 5

          わたしのいとしい、かいじゅう 4

          なんて可愛らしい人なんだ。 自分の母親に対して初めてそんなこと思った。 父が今日の昼に一般病棟に移ったらしい。 よかったねと電話をかけると 分かり易すぎるほど母が浮かれていた。 声が弾みまくっていて 笑ってしまった。 いつも眉間にシワを寄せて 小言ばかり言って おせっかいで世話焼きで 困ってる人をほっとけない 気丈な母が そんな母でいれるのは。 紛れもなく 親父ギャグばかりで 寝てるかゲームするか酒を飲むか 母の買い物にひたすら付き合い 母の決断を黙って尊重する 自慢の

          わたしのいとしい、かいじゅう 4

          わたしのいとしい、かいじゅう 3

          だから5月は嫌いよ。 そういって電話を切った母親の声が いつも通りだったことが わたしを不安にさせないでいてくれた。 昨日の仕事の疲れが残ったまま 目覚ましが鳴るより先に目が覚めた。 スマホを見ると07:54 絵文字のないLINE通知がはっきりと見えた。 お父さんが入院しました。電話ください。 母より 頭が起きないまま電話をかけた。 集中治療室と同意書という単語 そして 母が5月が嫌いだということしか聞き取れなかった。 職場に有給希望の電話をかけたあと 仕事に向かう

          わたしのいとしい、かいじゅう 3

          わたしのいとしい、かいじゅう 2

          社会復帰は思いの外いつも通りで あれ?休んでたっけ? というくらい私を日常に ぽんっと落とした。 仕事が始まったら当たり前を大切にすると決めてた。 まずは挨拶から。 エレーベーターに乗っても ドアを開けても ドアを開けてもらっても おはようございます、お疲れ様です、 そのどれも一方通行だった。 マスクのせいで聞こえなかったかな。 ソーシャルディスタンスを守るべく 言葉は交わさないけど少しずつみんなが距離を取る。 公園のベンチみたいな等間隔で みんながスマホを覗き込み

          わたしのいとしい、かいじゅう 2