０　はじめに

OpenAIがDALLE・3を公開して、そろそろ丸一ヶ月が過ぎようとしています。(2023年10月31日時点)
DALLE・3は本当にもの凄くて、これまでAI作画の大きな悩みどころだった画像の破綻はほとんど見られません。（無いわけではないです。Promptが入り組むと破綻はそれなりに増えます……）

このDALLE・3は最新世代だけあって、とにかく表現力がすさまじいです。
リアルからアニメからファンシーまで、とにかく言えば描いてくれる感じ。

基本的にChatGPTが仲介してくれますので、あまりPromptを意識することさえありません。

気軽に「鮨の写真」とかつぶやくだけでOKです。

このようにかなり高品質な画像をバンバン作れるだけでも凄いわけですが、ChatGPTのAI的な要素を使うことでさらにお手軽さが倍増します。

具体的に言うとこうシーンを出すには
こんな風に要素を詰め込んで……
みたいなことを考える必要がなくなります。

もっと言ってしまうと、
どんな絵を作ろうか？　
と考えることさえ必要ないのです！

もちろん、考えてはイケナイと言う話では無くてどっちもいけるという感じですね。
DALLE・3とChatGPTの組み合わせでは、ダイレクトにPromptを指定する直接指示と大枠以外はChatGPTに考えて貰う間接指示の２種類があるというイメージです。

直接指示はこれまでの画像生成AIおなじみの方式ですが、DALLE・3の特徴として自然言語の指示の方が通りやすいなどの細かい違いがあります。

というわけで、前置きが長くなりました。

今回は間接指示をさらに推し進めて、超大雑把にいろいろなシーンを作ってみよう！　というのが本題になります。

１　ChatGPTに宣言する

さすがに何も無しではどんな絵になるか予想もつかなくなってしまいますので、ChatGPTに条件を覚えて貰うところから始めます。
この方法は必ず「新規チャンネル」で行うのがポイントです。他のチャンネルを途中で使うと、てきめんに混ざります……

その前に、最初に「お前は○○をするのだ！」と宣言することでChatGPTさんはもの凄く聞き分けがよくなるそうです。

というわけで、最初にまず次のように宣言してみましょう。

こんな感じでどんなチャンネルかを宣言しておきます。
もちろん、他にも色々なやり方があるようです。例えば「お前は忠実な超素晴らしいイラストレーターだ！」と言い聞かせるとか。

宣言をしたら、次は細かい条件を伝えていきます。

今回はよくあるファンタジーRPGのいろいろな場面を大量に生成したいな～という欲求を爆発させることにします。

２　ChatGPTに条件を伝えて覚えて貰う

というわけで、次のような条件を伝達します。よくある感じのファンタジーRPG風の世界でのハーレムパーティですね！　

だいたい、こんな感じです。
書いて欲しい絵のスタイルとそれぞれのキャラクターと簡単な世界観。この辺をベースにしてねとChatGPTに条件を伝えます。
これでChatGPTは「ふむふむ。剣と魔法の世界でこの４人がなんかするイラストを描けばいいのね」と理解してくれます。

ただ、じゃあどんなシーンを描けばいいのよ？　となってしまいますので、シーンの条件を決めて、トリガーとなる語句を設定します。

今回は三つのシーンを大まかに設定することにします。

戦闘シーン、休息シーン、街のシーンですね。
この条件をChatGPTに伝えていきます。

こんな感じです。
キーワードだけ伝えるから、あとは任せた！　というコンセプトですね。
ポイントは「ChatGPTがちゃんと考えること」と伝えることです。これを伝えないとChatGPTは「休息しているシーン」とだけ書いたりしてしまいますので、とにかく「ChatGPTが考えるんだよ！」と念押しするのが大切です。

最後にこの一文を挿入します。

この一文を入れておかないと、いきなり画像を生成し始めたりするので、ちょっと待てと一言言っておくと聞き分けてくれます。ChatGPTはせっかちさんなので「マテ」は結構大切です。

纏めますと、こうなります。
ちょっと長いですが、１投稿で一気に流し込んじゃってください。
下手に区切ると、ChatGPTは早合点して条件指定が終わってないのにいきなり絵を描き出したりしてしまいますので……

さて、準備は整いました。
整ってしまったのです！　あとは指示するだけです。

３　ひたすら絵を作っていく

では実行しましょう。

バトル

とだけボソっとつぶやいてみましょう。

はい、出来ました！
他にも、ちょっとした変更ならChatGPTさんはくみ取ってくれます。

こんな感じで特定のキャラを中心に持ってくるのも簡単です。

さらに他の休息のシーンでは

他にも……

こんな風な指定も可能です。ちなみにあまり日本語でやり取りしないでいるとChatGPTは英語に戻っちゃうことが結構あります。

街の風景はというと

さて、もうちょっとクローズアップしてみましょう。
酒場で爆発しろのシーンですね。

こんな感じでワシワシ作っていくことが可能です！
凄いですね。

あと、重要な点として１枚１枚の絵は条件を守っていますが独立していて関連性はないのでご注意ください。
ですので、同じキャラじゃない！　というのはやむを得ないところです……

ちなみに、何十枚も作成しているとChatGPTの記憶力が怪しくなってきて条件を無視し始めたりする場合があります。
そういう場合は、へたにオカシイとか文句を言わずにサクッと新しいチャンネルでやり直すのが手っ取り早くてオススメです。

凄いですね。
去年の夏頃は「アニメ絵が描ける！」だけで感動していたのが嘘みたいです。

DALLE・3はとても強力なツールですが、タッグを組んでいるChatGPTを上手く使うことでさらに強力になっていきます。

以上、DALLE・3とChatGPTで無限にいろいろなシーンを作成し続けるでした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました！

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