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漫画「星のカービィ プププヒーロー」のファンとしての色々なこと(前編)

※この記事は一人のファンによって書かれたものです。公式とは何も関係ありません。

皆様、こんにちは。ねねこです。
漫画「星のカービィ プププヒーロー」の、ファンとしての色々なことをここで語りたいと思います。

この記事(前編)では、プププヒーロー連載中のことについてがメインとなります。

プププヒーローの単行本

プププヒーローとは

「星のカービィ プププヒーロー」は、あおきけい&みかまる先生によって2008年から2013年までゲーム雑誌「デンゲキニンテンドーDS」、「デンゲキニンテンドー for KIDS」で連載されていた漫画です。
続編にあたる「星のカービィ ウルトラスーパープププヒーロー」は、2014年から2016年まで「デンゲキバズーカ!!」で連載されていました。

ゲーム「星のカービィ ウルトラスーパーデラックス」、「星のカービィWii」等のコミカライズ作品に当たります。

ストーリーとしては勧善懲悪型のバトル&ギャグ漫画で、基本的にゲームのストーリーに沿って話が進んでいくのが特徴です。

連載終了後、長きにわたる復刊応援活動によって、2022年7月に正式に単行本となりました。
単行本は続編含め全7巻となっており、全国の書店で購入することができます。(漫画コーナーではなく、児童書コーナーに置いてあることが多いようです。)

はじめに

「星のカービィ プププヒーロー」は、私が世界で一番大好きな漫画です。
今まで色々な漫画を読んできて、好きだと思う漫画は他にもたくさんあるけれど、それでもプププヒーローは自分の中でもかなり特別な位置にある漫画だと思っています。

私は、雑誌で連載が始まったころからプププヒーローを読んでいました。その頃は雑誌を買って読むのが私の毎月の楽しみで、発売日が近づくといつもワクワクしながら本屋に足を運んでいました。

私は、ゲームとしてもキャラクターとしてもカービィが大好きです。そして、そのカービィを好きになったきっかけがプププヒーローです。プププヒーローと出会わなければ、カービィを好きになることも無かったと思っています。

2008年にプププヒーローが誕生し、2024年現在では約16年が経ちました。私は16年も読者・ファンとしてプププヒーローと人生を共にしてきたのです。思えば長い付き合いだなと思います。

プププヒーローは長い間、「ゲーム雑誌に連載されていた漫画」ということもあって、「知る人ぞ知る漫画」という立ち位置でした。
しかし、単行本7巻の発売により、無事に全話が復刊され、多くの人に読んでもらうことができるようになりました。
それを一つの区切りとして、ここに私のププヒロへの思いを書きとめておこう、と思います。

時期などは色々調べながら書いていますが、間違っているところがあるかもしれません。ご了承ください。

私とプププヒーローとの出会い

私は、プププヒーローが始まる数ヶ月前から「デンゲキニンテンドーDS」を購入していました。
その雑誌では当時、たなかうどん先生(※タモリはタル先生と同一人物)によるキノピオの漫画が連載されていて、その漫画が好きでデンゲキを読んでいました。

そして2008年11月(2009年1月号)に、プププヒーローの連載が始まりました。
しかしその時、私はまだカービィに対してあまり興味が無く、知っているキャラも「カービィ」、「デデデ大王」、「メタナイト」、「ワドルディ」、「ワドルドゥ」だけでした。

プププヒーローでおなじみの「チリー」のことも当然知らず、漫画を読んで存在を知りました。

プププヒーローを好きになっていく過程

プププヒーローの連載が始まり、読んでいくうちに、「この漫画面白いな」と思っていくようになりました。

シンプルでわかりやすい絵、爽快感のあるストーリー、かっこいいバトルシーン、そして、出てくるキャラクターがとても可愛いことなど、プププヒーローの色々な面に私は惹かれていきました。

その中でも、漫画の中に登場する「チリー」の存在はとても大きかったです。

彼はプロフィールにはっきり「苦労人」と書かれていた通り、いつもカービィのために大変な思いをしています。

超大食いのカービィを自宅に居候させているため主に食費の面で苦労が絶えず、いつもお金のことや食糧のことで悩んでいます。
それでもカービィを大切に思っており、バトルではカービィと最高のコンビネーションを発揮します。

そんなチリーに、私は少しずつ興味を持っていきました。
可愛くてかっこよくて優しくて頑張り屋で正義感が強くて心が熱くて、でもいつも悩んだり困ったりしているチリーを、愛おしく思うようになりました。

プププヒーローに、チリーにハマる

「チリーが好きだ」という気持ちが確実なものとなったきっかけは、連載開始から9話目に当たる宅配の話を読んだことです。
単行本だと、「ごちめまして!! ボク カービィ!! 編」の「カービィのアルバイト! の巻」にあたります。

この話のチリーは、宅配のアルバイトをするカービィの手伝いのために真夏の炎天下の中ずっと付き添っていた結果、暑さに耐えられず倒れてしまいます。

チリーを治すため、雪の残っている山にカービィがチリーをワープスターで運んでいる途中に、敵の襲撃を受け、2人は大ピンチになってしまいます。
しかし、そういった事態に備えてチリーが食べ物を持ってきていたのでカービィは元気を取り戻し、戦うことができるようになりました。
雪山に到着したことでチリーも回復し、すぐさまカービィの戦いに加勢し、2人は勝利しました。

チリーは自分が大変な時でも、カービィのためにいつも頑張っている、ということを改めて知って、「私はこのキャラクターが好きだ」ということに気付いたのです。
今の言葉で言うと「推し」というものです。

そして、そのチリーがいる世界であるプププヒーローのことも、改めて大好きになりました。

ゲームのカービィにもハマる

プププヒーローを好きになってから、ゲームのカービィの方にも興味を持ち始めました。

ある時、ウルトラスーパーデラックスのソフトを購入し遊んでみたところ、とても面白くてたくさん遊んでしまいました。
ゲームが苦手なのでなかなかクリアできなかったりもしたのですが、色々なコピー能力を使って戦うのはとても楽しかったです。

それから私はゲームの方のカービィも好きになり、カービィのグッズを買ったり、他のカービィの漫画を買ったり、パソコンやアナログでカービィの絵を描いたり、カービィのゲームの最新作が出たら買って遊んだりして、今に至ります。

同士がなかなかいない

しかし、プププヒーローのファンとしては、とある問題が出てきました。
それは、ファン仲間がいない、ということです。

プププヒーローが「ゲーム雑誌に連載されている漫画の一つ」という比較的マイナーな立ち位置だった、というのもありますが、当時の私は中学〜高校生で、ほとんどのクラスメイトが勉強のためにゲームも漫画も卒業している頃でした。

ネットで交流する勇気も当時の私には無かったので、Twitter(現X)のアカウントもその時はまだ作っていませんでした。

好きなものについて語れる仲間がいない、というのは、寂しいものだなと思っていました。

プププヒーローが単行本になって本屋で買えるようになったら、ファンの人もたくさん増えたりするのだろうか…と、その頃から考えていました。

あおきけい&みかまる先生のブログ

そんな時に、作者である「あおきけい&みかまる」先生のブログを発見しました。
その後は、先生のブログの更新を見るのも楽しみになっていました。

しばらくは見ていただけでしたが、ある時、勇気を出して先生のブログのコメント欄に書き込みをしました。
時期としては、連載開始から19話目のシミラ初登場の話が雑誌に掲載された頃で、単行本だと「特訓!! ワドルディ!! 編」の「エリート魔術師シミラ登場!! の巻」の話がそれにあたります。

つたない文ではありましたが、コメントでは、「いつも楽しく読んでいます」、「今回も面白かったです」ということを伝えました。

ちなみにその時、挨拶を「ごちめまして!」にするかどうかでしばらく悩み、結局「はじめまして」になりました。
やっぱり「ごちめまして」にすればよかったかなと今でも少し後悔しています。
「ごちめまして」って言える機会はなかなか無い、ということに後になって気付きました。

数日後、先生から返信がきました。とてもとても嬉しかったです。
私の大好きな漫画を描いていらっしゃる方が、私に向けてメッセージをくださった、ということに、ものすごく感動しました。

それから私は毎月、先生のブログに、プププヒーローの感想を伝える書き込みをしていました。
「プププヒーローを読んだ後に先生に感想を送る」というのが、また一つの楽しみになっていました。

シミラについて

私はプププヒーローのキャラクターは全員大好きなのですが、シミラはその中でも特に好きなキャラクターの一人です。

何かとプライドが高くて、そのくせ短気で傷つきやすく、そのせいでいつも失敗ばかり……。
彼はなんだか、どこか私に似ているような、そんな気がするのです。
なので、シミラが活躍する回は、ついつい彼を応援してしまいます。

プププヒーローがもっと長く続いていたら彼の活躍ももっと見られたのではないかと考えると、やはり連載が終了したのは残念だなと、寂しく思います。

星のカービィ Wii編

そして連載開始から37話目(「ナゾの船とマホロア!! 編」の「ナゾの船とマホロア の巻」)に、星のカービィ Wii編が始まりました。

当時の私は勉強が忙しかったこともあってゲームはほとんどできておらず、カービィWiiも買っていませんでした。
(この記事を書く数ヶ月前に、カービィWiiデラックスを買ってプレイしました。面白かったです。)
そんな私でも、プププヒーローのカービィWii編はものすごく楽しめました。

マホロアのネタバレについては発売後すぐに知ってしまっていたのですが、プププヒーローの彼は正体を隠す気がほとんど無くて笑いました。
そして本性をうっかり出しかけてチリーに突っ込まれる…この2人のやりとりが、Wii編での好きな点の一つでもありました。

そして話が進むにつれて、マホロアはチリーのことをどんどん好きになり、一緒のベッドで寝たり、チリーのグッズをたくさん作ったり、宇宙を支配するための仲間に誘ったりと、チリーに対して強い執着を見せるようになっていきました。

確かにこのコンビは好きだけど、まさかこんなことになるなんて……。予想していませんでした。
Wii編を読んでいて、この2人からも目が離せませんでした。

付録単行本化

星のカービィ Wii編が終盤に差し掛かった頃である2013年に、デンゲキニンテンドーforKIDSの付録として、プププヒーローが上下巻の単行本になることが発表されました。

ゲーム雑誌に連載されている漫画が単行本になることはほとんどないので、こういったことはかなり珍しいです。

そして発売後、「プププヒーローが面白い」という評判が広まり、カービィファンの多くの方がデンゲキを購入し、プププヒーローを読んでいました。
自分の大好きなプププヒーローがこんなにたくさんの人に知ってもらえるなんて……。まさに夢のようでした。

私は、「プププヒーローを読んでいる人と交流したい!!」という思いから、Twitter(現X)のアカウントを作り、色々な方々とプププヒーローについて感想を送り合ったりしました。
「自分以外のファンと好きな作品について語り合いたい」、その願いが叶ったのです。

下巻が出たのと同時に雑誌が休刊になり、連載が終了したのは残念でしたが、プププヒーローを知っている方々が沢山いるということ、それだけでも、とても嬉しいことでした。

連載再開

そして連載終了後の翌年にあたる2014年、プププヒーローは「ウルトラスーパープププヒーロー」として雑誌「デンゲキバズーカ!!」で連載再開されることが発表されました。

その時は正直、喜びよりも驚きの方が大きかったです。
夢じゃないのこれ?と疑ったりもしました。

ウルトラスーパープププヒーローは前作と変わらず、そして前作よりもパワーアップした感じで、とても面白かったです。
ダークメタナイトやシャドーカービィの登場、マホロアの復活、シミラの再登場などなど、色々な要素があってとても賑やかでした。

前作のプププヒーローの付録単行本のこともあってUSプププヒーローは色々な方に知られており、雑誌を読んだ後すぐに、他のファンの方と感想を語り合ったりすることができました。
やっぱり自分の他にもたくさんファンがいるって良いなと、そう思いました。

ちなみに、デンゲキバズーカ!!のイラストコーナーに私のイラストが載ったことが2回あります。自慢です。

マホロア再登場

プププヒーローが再開してしばらく経って、マホロアが再登場しました。
彼は復活しても相変わらずで、チリーと同じ家に住もうとしたり、チリーの人形を作ったりと、Wii編の頃と変わらない「想い」を見せてくれました。

マホロアとチリーのやり取りをまた見られるとは思っていなかったので、ものすごく嬉しかったです。

そしてトリプルデラックス編も始まるとのことで、私はとても楽しみにしていました。

突然の最終回

そんな時、トリプルデラックス編第1話が始まったと同時に、雑誌の休刊によりプププヒーローはいきなり最終回を迎えました。2016年2月(2016年4月号)のことです。
トリプルデラックス編は1話で終了してしまいました。

あまりのことに事態が飲み込めず、しばらく呆然としていました。
もう私はプププヒーローの続きを読むことはできない、それがショックだったのです。
USプププヒーローは前作と違い、単行本になることもありませんでした。

その後は今も、ゲームのカービィの新作が出るたびに、「今頃プププヒーローの連載が続いていたら…」と考えることがあります。

しかし、これですべてが終わるわけではありませんでした。
ここから、あの「復刊応援活動」がはじまるのです。
詳しくは後編で語ろうと思います。

長い文章になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
後編の記事もよろしくお願いします。

おまけ:バトンQについて

私は、「戦え!? バトンQ」という漫画の単行本を持っています。

この作品は、あおきけい先生によってコミックボンボンで1994年から1995年まで連載されていた漫画で、2011年に復刊ドットコムによって単行本化されました。
現在、「マンガ図書館Z」で公開されています。

単行本化された際に、この漫画がデンゲキの読者応募企画の賞品となっていたので、「プププヒーローの先生の作品なら読んでみたい」と思い応募したところ当選し、手に入れました。

家に届いた日に早速開いてみたところ、すごく面白くて、あっという間に最後まで読んでしまいました。

この漫画には、テンポのいい展開、意外な戦術での勝利、つい笑ってしまうダジャレなど、たくさんの見どころがあります。
プププヒーローが好きな方なら、ぜひこの漫画も読んでみてほしいと思っております。

ちなみに私の持っている単行本には、巻末にあおきけい先生のサインが描いてあります。
自慢です。家宝にしております。


ねねこ(@neneko81)






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