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博論日記109-110/365:ヴラジーミルとスーズダリ

こんなことすべきでない、実によくないことだとはわかっているのですが、昨日今日の2日分の日記を一回の更新で済まさせてください。その代わり写真とか内容とかをもりもりにするので……。ご期待ください。

昨日今日と、友達3人でヴラディーミルとスーズダリに行ってきた。2つとも、「黄金の環」と呼ばれるモスクワ近郊の古都観光地の集合体の一つで、モスクワよりも長い歴史を持っている。
ちなみに、私は「黄金の環」をすべて言えない。セルギエフ・ポサード、ヴラディーミル、スーズダリ、ヤロスラヴリ、コストロマ……あとはウグリチだっけ?
(カンニングしたら、イヴァノヴォ、ロストフ、ペレスラヴリ=ザレスキーだそうです。あとウグリチは黄金の環に入らない説もあるとのこと。いずれにせよ観光業界が決めた、まるで「ゴールデンウィーク」のような概念なので、多少正確性にかけていてもまあ問題ないだろう)

そしてなによりヴラディーミルとスーズダリはどちらも「ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群」といってユネスコ世界遺産に登録されている。これを見ない手はない。

と普通は思うのだろうが、何故か私は前回(今年の1月)ヴラディーミルに来たことがあって、そのときスーズダリを通り越してバスで5時間かけてヤロスラヴリまで行ってしまった。ヤロスラヴリも「ヤロスラヴリ市街の歴史地区」という世界遺産になっているのだが、だからといってスーズダリを通り越してわざわざそこまで行く理由はない。結果、5時間めちゃめちゃに古いバスに揺られて大変な思いをし、ヤロスラヴリはよかったのだが、家に帰り着いたあとで思いっきり流行り病(たぶんオミクロン)にやられた。

閑話休題、ともかく今回は友だちとワイワイと世界遺産にまとめられている2つの街を一気に見ることが出来たということで。

まず初日はヴラディーミルへ。私の予定が混雑していて夕方の到着になってしまった。とりあえず宿に荷物をおいてから観光しようということになって、15分くらい田舎の道を歩いた。地図アプリで近道を行ったら思いの外うらびれた道を歩かされて、これがロシアの郊外の都市か……とビビった。後で分かるのだが、これはただ単に裏道を行ったからなだけで、ヴラディーミルの本来の姿は、車通りがきちんある中央通りが一本真ん中を突っ切る割合人の多い街である。あとでも触れるが、スーズダリとは比べ物にならなかった。

ヴラディーミルの駅をホームから撮影したもの。

その後、「黄金の門」と、生神女就寝大聖堂を見学した。「白亜の建造物」と世界遺産の登録名にあるだけあって、白い建物が街なかに映えている。雨模様なのが残念でならないが……。

黄金の門。
生神女就寝大聖堂、2022/09/28

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