夏休みにぜひ読んで欲しい本

長引く曇もひらけて、ようやく暑い夏がはじまりましたね!
油断は禁物、水分は多めに取り、体調管理の徹底を心がけるようにしましょう。

さて、今回はとある書籍について。

随分前のことですが、リクルート創業メンバーの一人である大沢さんが書かれた、「心理学的経営~個をあるがままに生かす~」という本を読みました。

すぐに読めて、非常に勉強になるところが多いと思いますので是非読んでいない方は、夏休みにでも読んでいただけるとよいかなと思います。下記にリンクを張っておきますね。

※Amazonよりhttps://www.amazon.co.jp/dp/4569541364/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_MCusDbGR458AS

その中でも、ダイジェストで私が勉強になったポイントを大きく7つご紹介します。

1つ目…ハーズバーグの二要因論
「達成」職務満足をもたらす要因としては、仕事の中で何かを成し遂げるという達成感を体験する。
【第一】承認:自分の仕事が上司や仲間から認められた時
【第二】責任:責任の重い仕事を任された時
【第三】成長:仕事を通じて自分の成長が実感できた時
仕事そのものに関連する要因が、人々に積極的な職務満足をもたらし、ひいては仕事への内的な動機づけを誘発する。逆に職務不満足を経験するのは仕事そのものよりも、仕事への環境要因、すなわち作業条件、給与、会社制度などは満たされていても積極的な職務満足は生み出さない。
2つ目…報酬とは
以下の2つに分けることができる。
【外的報酬】外から与えられる給料、昇進や報奨など
【内的報酬】上記のハーズバーグ理論のような達成感、成長感など
※更に降格、叱責といった、それを避けることが行動への動機付けとなる「負の報酬」もある。
3つ目…職務設計の中核的五次元
【第一】スキルの多様性:仕事をする上で様々な能力や技能が求められるか
【第二】タスクアイデンティティ:大きな仕事の一部なのか、最初から終わりまで一貫して関わることが出来るのか
【第三】仕事の有意義性:自分の仕事はどれだけ意味があるものなのか、周りにどれほどの影響を与えているのか
【第四】自律性:自分の仕事をどれだけ自分の裁量を持って進められるのか 自分の考えや意思によって進められるか
【第五】フィードバック:自分の仕事の成果を確かめられるかどうか
この5つを意識した職務設計がデザインできるかが大切
4つ目…内的動機付けにおいて最も重要な心理的条件(リクルートの本質)
【第一】自己有能性:仕事を通して自分の効力感が体感できる
【第二】自己決定性:職務設計の自律性と同様。自分の仕事について自分で考え自分で実行できる
【第三】社会的承認性:職場の仲間、上司、顧客、といった周りからいかに承認されているか
5つ目…目標のもつ意味
目標を明確に与えられたグループと、一生懸命やれといわれたグループでは生産性がまるで違う。科学的実践結果によると、前者が115だとすると後者は105。また難しい目標と優しい目標でも違い、前者が9だとすると後者は7。すなわち低い目標よりも高い目標、安易な目標よりも困難な目標のほうが大きな成果を生み出す。目標設定理論では、最も効果的な目標設定は、達成未達成が五分五分なこと。
6つ目…集団擬集性
集団のメンバーをその集団にとどまらせうる求心的な力が働く強さ、これを高める要因は、集団の目標がメンバーにとって魅力的であること。自分の目標として受容されていること。集団の中でお互いに惹きつけるものがあること。その集団が周囲、自分たち自身、外部からも高い評価を受けているとメンバーが認知していること。
7つ目…企業の戦略的活性化のポイント
【第一】採用
【第二】人事異動
【第三】教育
【第四】小集団活動
【第五】イベント
これに共通していることは、カオスの演出です。

・・・と、まだまだ書ききれないほど、勉強になる要素が多くあり、本当に面白い本です。

人を束ねる立場に立っており、その権限を持たれている方にとっては最高の1冊だと思いますので読み込んで、参考にしてみて下さい!

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