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平常心で読める美容本はめちゃくちゃ貴重

美容本って「夏の新色!」「マストバイ!」みたいなハイテンションの極みか「頑張らない大人のメイク」「自分の顔を活かして綺麗」みたいなスンッとしたローテンションに二分される気がしていて。もちろん私だって知ってはいるんだよ。コスメに魔法を求めたくなる瞬間や新色を身に纏うあの高揚感、気合いを入れてアイラインを跳ね上げるプレゼン前日。だから、そういった書籍や広告が謳うハイテンションやワンランクアップ感は別になんら違和感のあるものではない。そういう言葉で自分を肯定して欲しくなる瞬間って、絶対にある。
でもこの本は少し違っていて。平常心で読める美容本、と言ったところかなあ。「ほうほうなるほどね〜」という気持ちで読めて「美容ってまあ良いものだよね」という気持ちにさせてくれる。キラキラ輝く美容雑誌が階段の向こうに置かれているとするならば、その階段を一歩登ってみるかと思えるような。なにせ気分が乗らないときは鼻毛だけ気をつければノーメイクでオッケーだよ!というスタンスだ。なんて優しくて平和。
「美」の階段を登ることを最近忘れているなあ、毎日おんなじコスメのエレベーター方式だ、というひとには是非お勧めしたい一冊です。
#書評 #美容は自尊心の筋トレ #おすすめの本

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