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はいふり第6巻 感想後半: 荒々しい海のもたらしたものが新たな航路の道標となる。

[最終追記]はい前半はクリスマス前でしたが、あっという間に新年を迎えました。あけましておめでとうございます。

感想執筆中も、ローレライの乙女たち続編だったり(槌居先生の参加じたいは存じていましたが、やはり嬉しい)、グルメラリー3開催決定だったり、嬉しいお知らせが届いてばかり。はいふりは何かしら「エンジン止まってないよ!」と主張してくれますが、この時期にもなると更に勢いづいていてこの瞬間がずっと続いてくれればなとわがままな願いを抱いてしまうのが困ったところです。

 追記:この文章を書いたときは思いもしなかった…まさかこのあと公式が怒涛の供給連投攻撃を仕掛けてくるなんて…。加減しろバ●!!!

前置きが長くなりました。始めていきましょう!


~第42-44話~

3話にまたがる連作エピソード。舞台は海…ではなく山!冒頭での晴風の描写からして横須賀とは別の場所、緑豊かな島へと一同が集められた模様。特別実習!?なにがなにやら混乱しますが、時計の針を少し巻き戻していきましょう。

さすが はいふりカメラ(はいふりカメラではない)、鉄壁のアングルだ。

ミケちゃんを呼び止める古庄教官。こうして1対1でしっかりと2人が会話する場面が見られるのはTVシリーズ第1話ぶりでしょうか。あらたまった雰囲気で話すにしては少々あっさりした内容に感じた様子のミケちゃんをからかう場面がとても微笑ましいです。以前ネコ耳をつけて天然気質を晒したのも含めて、これが彼女の素の部分なのでしょう。

そこから特別実習の知らせが伝言ゲームのように伝わることで悲劇が起きた模様。メイちゃんの教えてるのこれルナちゃんだよね!? 第40話でのやりとりが効いてきます。伝達能力に問題がありすぎる。あぁ…でもOVA後編のアレに関しては別に機関科のせいではないんじゃと思いますけど。(ミーちゃんの不確定情報を納沙が自分で解釈して、かつ、ゆいさんごが晴風組を煽る目的の工作を噂の拡散ふくめて計画した、ってのが大きくて複数の起因がはたらいてる)。

誤解はさらなる悲劇を生む。ジェニーちゃんとゆみちゃんまでついてきてしまいました。コミック初登場ですね。なんでこの組み合わせなのか最初まったく分かってなかったんですけど、誘った人との役職つながりなんですね。横のつながり良いよね。…というか2人も晴風に乗って「え?え?え?」ってここまで来ちゃったってことでしょ?シュールすぎるわ

ゲストはこの2人だけではなく、平賀さんと福内さんもサポートに駆けつけてくれました。教官も含めてみんな横女OGですね。

「メイちゃん、…おまえそればっかだな」

唐突にお出しされるリンまゆに読者は(以下同文)

オリエンテーリングを行う4チームに晴風クラス+α を分けることに。グッチッパーで足りないひと枠はフレミングの法則のアレ。物理が苦手なまゆちゃんと得意なめぐちゃんの対比が面白いですね。提案者のサトちゃんは化学が苦手科目ですが、物理はそうでもない感じですかね。

さて綺麗に分かれた4チーム。半舷上陸といい普段は見られない組み合わせを見られるのがチーム分けの良いところ。それにしてもちびキャラかわよ。目のディフォルメの仕方までピッタリなのすごい。ここで初めて分かりますが、みなみさん白衣羽織ってませんね。これはこれでなかなか。

グーチーム
小百合ことジェニーちゃんは見ていてこちらも明るくなる子ですね、気持ちのいい笑顔をなさる。みなみさん普段なら「感謝いたみいる…」とか言いそうですが、驚いたのもあってか妙にかわいい感じに。マロンちゃんの声は特に脳内再生余裕ですきなんだよな。ミケもかの仲はすっかり晴風クラスの知るところになってますが、面倒見の良さみたいなのは孤児院で年下の子たちのこともみていたとかも理由なんじゃないかな~と(コミカライズでもかちゃんがやってきた頃はまだ2人が最年少組だったのであくまで予想ですが)。強調性の高いメンバーでうまくいきそうな印象。

パーチーム
やっぱグンマーは すげぇや!!!ミミちゃん半舷上陸のときもマッチと一緒だったし引きが強いですねぇ!……不正とかしてないよな?構成メンバーのほとんどが普段のやりとりでツッコミに回ることの多い子たちだからか、今回のミッションも客観的に分析、こちらもかなり順調。

フレミングチーム
さてさて……迷ってんじゃねぇかッ!!!!!!!メイちゃんが飲んでるの重しの飲料水かな?液体ってかなり重いですし、熱中症も油断大敵ですから一石二鳥ですねうん。めぐちゃん気持ちは分かる。ただ逆に考えればこんな状況に陥っても、多くのメンバーが後ろ向きな感情を抱いておらず士気が下がることはありません。新たな打開策を見つけようとします。……ジェネリック日本軍…げふんげふん!!!大丈夫でしょうか。

チョキチーム
ミンミンゼミの特攻普通に怖いぞ??サトちゃんの言葉って妙な切れ味がある。しゅうちちゃんはやっぱりこれ目を開いてるんですよね。見えてるだけならまだしも、あれで視力も良いからなぁ…。パーチームと同じく冷静かつ多方面からこの実習内容を分析するメンバーたち。シロちゃんのなかで新橋での出来事がとても大きく心に残っているのでしょうか。自分で提案はしたものの、その決断に周囲を巻き込むことをはばかるシロちゃんですが、周囲はすでに彼女を信頼し支えようとしている。これは盲信などでなく、多くのピンチの末に気づかられた確かなもの。感謝を述べるシロちゃんに"風"が吹きます。

ここらへんとても胸が熱くなりますね。劇場版の予告を見た後だともっと悶えてしまうんですが、助けてください。

大人3人の会話の空気感もいいですね。フレミングチームに関してはアクシデントによって最速到着の想定時間帯への達成が困難になっただけというのはありますが。単純な実習課題として捉えるか、そこに意味を見出すのか。生徒それぞれの色と考えがあらわれるでしょう。


雌雄を決したのはいったいどのチームなのか!?「結果はっぴょ〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!」

一位、フレミングチーム
二位、パーチーム
三位、グーチーム
四位、チョキチーム

なんであれで優勝できるんですかねぇ?(汗) 一着を強く意識したかどうかで結果が分かれてますね。単純なレースならグーチームも良い線いく可能性。フレミングチームの地図、完全につぐちゃんが関係ないもの掘り当ててる。

古庄教官また悪い顔してる。楽しそう。

レポート作成( 書類仕事苦手なミケちゃんはレポート作成に慣れたみなみさんに助言を仰いでる )が終われば、常夏のリバー!!!

子供だけじゃなくて大人もウッキウキだな。よき。福内さんやジェニーちゃんの着こなし。これがエロ3 : かわいい7 のちからですよ。


自ら考え判断する。オリエンテーリングで必要とされ、育まれるこの能力の基盤はすでに彼女たちのなかに出来上がっていたと思われます。ここまで築きあげられたのは、初航海がおだやかなものではなかったから。教官のいう、良い船乗りに育つことを期待したいと思います。


~第45話~

はやいものでもう45回。今回の主役は2巻第15話から30話ぶり(!?)に全員揃った宗谷姉妹。しかも前回は回想だったので、最新時系列での集結は高まります。

開幕ましもん状態でだらけきった真霜さんが登場。オンオフしっかりしてるから全然良いと思いますけどね。シロちゃんは姉2人とは少し歳が離れているので会話も自然と親御さんみたくなる。それだけ大事に見守っているということですが。真冬姐さんあいかわらずだけど、中学生時点でもケツケツしてたの一体いつどんな道の踏み外し方したんだ…。姉妹全員どっかしらネジが外れてる。

そして話題はシロちゃんのスキッパー免許取得へ。小型免許は中学生から取得可能、出力が二倍ほどにもなる中型スキッパーを扱うなると小型免許の保有1年以上かつ技能試験合格でやっと免許が交付されます。晴風で中型まで操縦できるのは、ミケちゃん、りっちゃん、サトちゃん、ヒメちゃん、そして先日鈴木さんのマシュマロで明言されたのが記憶に新しいミカンちゃんの5人。ミケちゃんやサトちゃんは1巻時点で小型スキッパーに乗る姿が描かれていましたし、ミカンちゃんも袖ヶ浦から横須賀まで和菓子の材料を運ぶなら小型スキッパーを利用していたとしても不思議ではないです。26話ではメイちゃんとかよちゃんが取るかも?となりますが各々色々あって保留に。そんな状況もあってやっと本格的に取ろうとする子が現れたわけです。

出来ることを増やしておきたいとのことですが、それで中型スキッパーの操縦が出るくらいには、まあたぶん相方の影響をもろに受けてますね。

どうやら小型スキッパーの必要保有期間は満たしている模様。

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↑TVシリーズ第1話でミケちゃんが係留した位置(赤)シロちゃんが歩いてきた向き(青)

上の図からシロちゃんは向かって右端に小型スキッパーを係留、もしくは、4話にも登場した水上バスで他の生徒と共に登校してきたと推察できます。うーん、なんとも。

練習場まで貸し切って稽古をつけてくれる真冬姐さん。彼女らしい教えで実際共感できます。ケツケツ言ってるだけの人だけど、ケツケツ言ってるだけじゃなかったんだ…!!!

シロちゃんたしかにこれまでの出来事で大きく成長はしてはいるけれど、自身の不注意も運のなさで片づけてしまう所は全然治ってない。というか本人が気付けていないんだよね。ここら辺はメイちゃんに分析されてましたが、今回はさらに踏み込んで「自信があるとき注意を怠る」性格であることが指摘されます。さすが姉。この性格自体はそれほど特別ではありませんし誰しも起きうるものですが、これを自覚せず放置しているのが問題点なわけです。メタ的に良くも悪くもアイデンティティなので、これを克服するイベントが今後あるかは分かりませんね。それこそ今回の免許取得といい、劇場版になにか繋がってくるのでしょうか?

ココちゃん、この日の裏航海日誌にウッキウキで親友イベントとか書き殴ってそう。そういうとこやで。


~あとがき~

冬服と髪下ろしのコンボが部屋の温度を上げる。

冒頭作者コメントで仰っていた映画館の件は、音が理由だったんですね。耳に響く感じでしょうか。砲音とか凄そうですけど大丈夫ですかね…。

初ガチャに運命感じてリセマラできないの一緒です…!マロンちゃんでした〜。


こんなところでしょうか。

あ、中型スキッパーといえば、はいふり公式アプリを公開劇場で起動すると新しいひみつメモが入手できる企画にてミケちゃんとシロちゃんのものが必見となっております。是非に。

ではでは。










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