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“北風と太陽”でいう太陽のような運営を

 どうもネオネオです。今回は、最近ひなこいとひな図書が事実上収益性を上げるための施策を行ってきたことについて書こうと思います。私のこのコンテンツは攻略サイトなので、こういう類の話は意識的に避けてきていましたが、非常に重要な話ですので触れていこうと思います。

◆何が起きたのか? ~ひなこい~

 ひなこいに関しては、“ひにゃたまち恋ロード~後輩編~”というイベントが発端です。イベントの内容を簡単に説明すると、イベント内のゲームをクリアしていくとポイントがもらえ、そのポイントに応じてキャラ育成アイテムやガチャ石がもらえたり、最終的にはイベントストーリー(ムービー)が観られるものです。
 同じようなイベントは何回も開催されてきましたが、今回大きなレギュレーション変更がありました。まず、ゲームクリア時にもらえるポイントが大幅に引き下げられました。そして、ガチャでゲットした特定のカード(特攻)を持っていると、ポイントが多くもらえるようになりました。更に、もらえる報酬が従来よりも少なくなりました。
 これによって、今までは無課金者でも何とか石を割って、イベントストーリー(ムービー)まで観ることができたものの、相当課金する人でない限りイベントを進められない状態になってしまい、波紋を広げています。

◆何が起きたのか? ~ひな図書~

 こちらは、“機械じかけの侵略者”というイベントです。ひなこいと同様、敵をやっつけてポイントを稼ぐことで、育成素材やガチャ石をゲットできるものです。そして、イベントを有利に進められるキャラクターがいて、それはガチャでゲットできます。以前からこういう仕様ではあったものの、今回BOSSキャラが、日を改めて段階的に複数登場するようになり、それに伴い、各々のBOSSを攻略しやすくなるキャラも、ガチャvol.1/vol.2と別れるようになりました。単純計算で2倍の課金が必要になったということです。ひなこいと比べてこちらは、無課金でもある程度イベントを楽しめるため、反発の声もメチャクチャ多いわけではありませんが、企業の収益性アップのための施策には違いありません。

◆ひなこいは以前もユーザーからの反発を受けた

 ひなこいは、リアル報酬付きイベントを初めて開催した際、イベント開始後にスキップチケット(まとめてイベントを周回できるチケット)の使用倍率を突然引き上げるという、レギュレーション変更を行い反発を受けました。また、“日向坂デビュー2周年パック”という、今まで登場したひな写のうち好きなものをもらえる(例外あり)商品を、サービス開始からあまりにも短期間で出してきたため一部ユーザーから反感を買いました。
 ひな図書は何も無かった訳ではありません。操作性や、突然アプリが落ちる、ボックスがすぐいっぱいになる等、何かしらの問題は発生していてその都度クレームはあります。
 このように、ユーザーは自分が受けているサービスが適切なものであるか常にチェックをしていて、それが不充分であれば声をあげることをしています。坂道が好きならそれにまつわること何でも許容できる、、わけではありません。そりゃそうですよね、自分の時間やお金を使っているものに対して、サービスレベルが低かったら文句言いますよね。サービス終了になって努力したものが泡沫の如く消えていったら困りますから。

◆握手券やミーグリ参加券とは、訳が違う

 握手券やミーグリ参加券も、ファン心理を上手くついた販売手法だと思いますが、これらは“アイドル本人に会える・話ができる”という、唯一無二のオプションのため、ファンはCDを購入しているわけです。またこれらは、抽選で外れたら購入不要という保証もあります。ファンはちゃんとその物の価値が、値段と釣り合っているか確認を行っているのであって、坂道関連のものなら何でも飛びつくわけではないです。

◆“北風と太陽”でいう太陽のような運営を

 今回運営側が突然、上記のような変更をしてきたことについて、ユーザーは『突然の変更でビックリしている』『自分たちは、変更があっても課金するものと思われていて悲しい』『自分たちの利益しか考えていない』といった反応があります。
 今は、エンターテイメントも充実してきて、その移り変わりも激しいです。ユーザー目線を忘れ自分たちのことしか考えなくなった瞬間に、ユーザーはそっぽを向き、次のエンタメへ移っていきます。そのくらいの人気商売だと思います。
 なので、ユーザーからの利益を追求するのであれば、イソップ童話の“北風と太陽”に出てくる太陽が、自然と旅人の上着を脱がせたように、ユーザーに『これだったら課金しても良いかな』と思ってもらえるようなコンテンツ・サービスを提供しなくてはなりません。決して北風のように、ユーザーの財布を無理やりこじ開ける様なことはしてはいけないと思います。

◆ゲームは課金者だけのものではない

 たまに、『反発しているのは無課金者だけで、課金すれば良いじゃん』とか『課金者の方が偉い』、『運営は課金者目線でゲームを作っている』という議論になることがあります。
 もちろん、課金をしている分イベント等では、無課金者と一定の差を設けることは必要ですが、とはいえ無課金者でも充分に満足してプレイできるものである必要があります。無課金者もその人自体がインフルエンサーになったり、プレイデータが運営側に蓄積され今後の開発に役立たれたりするので、無課金者も何も貢献していない訳ではないからです。
 それに、ゲーム自体が長生きするには、多くのユーザーがいる必要があります。一部の人を排除するようなことをするのは、自分で自分の寿命を縮めているようなものです。

◆ユーザーは、運営が間違った方向に進んでいないか警鐘を鳴らす権利と責任がある

 サービスの終了、これがユーザーと運営ともに最も避けなくてはならないことです。そのために運営側は常日頃、ゲームバランスが崩れていないかとか、ユーザー数は充分いるかとか、サービスレベルが落ちていないか等々、様々な視点をもって業務にあたる必要があります。
 一方ユーザー側も、運営側がおかしなことをしていないかチェックし、意見をする必要があると、私は思っています。ようやってお互いに協力してゲームを守るのが大事だと思います。そして意見する時は、必ず正式なルートを使って、意見・改善要望を出すべきです。Twitterの個人アカウントや、公式Twitterのリプ欄へ投稿しても、それは正式な意見とはみなされません。

◆もうちょっと日向坂関連アプリ同士でコミュニケーション取っても良いのでは?

 私は、ユニエア、ひなこい、ひな図書をやっていますが、イベントが重なり大変な思いをすることが間々あります。同じような状態の人も多いのではないでしょうか。中には掛け持ちが厳しくなり、プレイするのを辞めた人もいると思います。
 お互い利益を追求するために、もちろん、すべてのイベントが被らないのは無理ですが、もうちょっとお互いにコミュニケーションを取って、“このくらいの規模のイベントは被らせないようにしよう”といった会話ができないものかと思っています。別に『モンストとイベント被らせないで』って言っているわけではなく、同じ日向坂関連のもので、ユーザーの被りも多いだろうから、そういう人への配慮があっても良いと、個人的には考えています。今はそれぞれの会社同士でユーザーの奪い合いを行っているような気がして、奪い合いでは無く共存を模索できないものかと憂慮しています。
 そして日向坂46の運営自体も今のような複数アプリ乱立状態になることは分かっていたわけで、何かしら関与する必要があるのかなと思っています。

◆最後に

 最近色々考えることが多くて、長々と書き込んですみませんでした。まだこの件について決着はついていないので、ひとまず今後の動向を注目したいと思います。最後までありがとうございました。



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