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【25卒へ】 外資就活を成功させるために

 こんにちは。

 僕は外資系プロファームを4社受け、途中辞退した1社以外から内定をいただいた学生です。

 ネットの就活情報はテクニックに過ぎず役に立たないし、そういった情報商材で稼ごうとする学生、それを買ってしまう学生の双方が少し残念だと思い続けてきました。

 この記事に辿り着いた25卒の学生さんには、ネットの情報に振り回されず、力強い就活ライフを送ってもらえればと思います。僕は、就活というのが内定を手にするための手段だけで終わってしまうのは勿体無いと思っているし、簡単なことを見失っているがために評価を下げてしまっている学生も多いと思っています。このnoteが誰かの役に少しでも立てば幸いです。

 さて、結論から言うと、25卒の皆さんが就活で意識するべき点は3点あると思います。

①志望動機はよく考えよう

 
 これ大事です。

 まず、「なぜ就活するのか」を考えましょう。なぜ専門学校には行かなかったのか、なぜ現場仕事を志さないのか、なぜ起業しないのか。考えてください。リスクが怖い、お金がなんとなく欲しい、正直考えていなかった、とか消極的な理由が出てきて嫌になるかもしれませんが、拒絶せず受け入れてください。それが自己分析です。あるいは明確に志望起業やキャリアプランがある人は、「なぜそのキャリア設計がベストなのか」を考えてください。これが自己検証です。

 そうしたら、その答えに、大人になったつもりで自分でつっこんでください。「お金が欲しいだけですよね?」「正直考えてなかったですよね?」「〜系の起業なら、うちで戦略案件やるより現場で…した方が良いのではないですか?」。

 そして、それらのツッコミに対する完璧な答えを用意しましょう。その答えの集合体が、「あなたが就活をする理由」です。

 次に、「なぜその業界なのか」という問いに対して同じ作業をしてください。
 それが終わったら、「なぜその企業なのか」についても同じことをしましょう。そのとき、競合他社の良いところを沢山調べてください。OBOGを探して、ぶっちゃけ他社で羨ましかったところそれでもやっぱり自社が良いと思う理由、など掘り尽くしてください。それをまとめれば、自分が競合よりもその会社を良いと思う理由になっているはずです。

(なお、色々な項目を論理的に整理しても、その結果1番良いと思える会社になんとなく直感的に納得できない場合があると思います。僕もそうでした。しかし、そこには論理ではなくとも何かしらの理由があるはずです。それはおそらく、あなたのハートです。人間というのは、心の声には逆らえません。直感には長期的な信憑性があります。「直感的に惹かれている」ことを可能な限り論理的に説明しようと試みる姿勢を見せれば、あなたは企業にとってとても説得力のある採用候補となるはずです。)

②行動で示そう

 頑張って貧相な経験から捻り出したESや面接での受け答えは、一番見るに耐えないです。なぜなら、あなたの思いがもし本物なら、それはあなたの行動に出ているはずだからです。あるいは、行動に出ていなければあなたは本気でそう思っていない、と見做されてしまうのが社会のルールです。それを受け入れ、ルールを追い風にして自己アピールをできる有能な人間であることをむしろ示すべきです。

 外資プロファームでやっていける体力をアピールしたいなら、体力で限界を攻める経験をするべきです。既にスポーツ等でその経験があるのであればそれで良いでしょう。ただし、無いのであれば、今すぐにでもハードワークのインターンに応募し、睡眠時間を削った時に自分の頭がどう鈍り、普段なら抱かない負の感情がどう脳内に渦巻いて人間関係の邪魔をするのかを身をもって実感しておくべきです。あなたが応募する企業の採用担当は、皆その辛さと日々闘いながら仕事しています。あなたもその苦境に耐えられるか、心配しているのです。これは3点目にも関連しますが、就活とは採用側の不安をいかに取り除くかなのです。もしその企業に本当に入りたいのであれば、あなたが上司の不安を解消するために自発的に努力できる有能で想像力のある部下になるポテンシャルをもっていることを示すべきです。

 体力以外の例でも同じです。「XX業界に興味がある」なら、やはりXX業界に一度足をつっこんでみれば良いのではないでしょうか。そうしたら、顧客の時とは違った業界の嫌な面、腐敗、なあなあで成り立っている部分などあなたの好きではない側面がより見えてくるでしょう。それでもその業界がやりたいんだ、と言った時、企業の採用担当にはじめて「この学生は業界に幻想を抱いているのではなく、長期的に飛び込む覚悟があるな」と思ってもらえるんだと思います。説得力のある説明、ってそういうことです。

③評価する側の視点で考えよう

 
 これが一番大事。
 グループディスカッションで議論を先導するのに必死になっている君。
 ケース面接で、少しでも頭をよく見せたくて早口で量を稼ぐ君。 
 そんな君に向けて言っています。

 戦略コンサルでも、投資銀行でも、採用担当の人たちはおそらく同じことを考えています。それは「あなたに新卒アナリストとして毎日オフィスにきて欲しいか」というだけのことのはずです。

 就活生たちはこれを見失い過ぎです。東大とか京大に至るまでの今までの「選抜」がペーパーテストしかなかった、という背景もあるのかもしれませんが。

 ではどうすれば良いのか?答えは簡単なことです。落ち着いた適切な言葉づかいで、相手に気を遣いながら、論理的に正しい内容を正しいタイミングで発言できるだけであなたは就活生の中で上位につけることができます。

 どんな時でも平静を失ったり、言葉遣いを崩すのはだめです。どんなに優秀でも、緊張するとヘマをする新人をクライアントの前に出せるでしょうか?懐の深い就活生は、態度が不安定な学生よりはるかに頼もしく見えているはずです。

 相手に気を遣えることは大事です。他の学生のトンチンカンな発言をうまく折衷したり、グループの雰囲気を汲み取って議論のペースや方向性を調整してあげられる学生を欲しくない企業がいるでしょうか?それはまさしくリーダーシップの定義そのものなのです。

 論理的に間違っている人は問答無用でアウトです。なぜなら論理は、仕事での第二の共通言語だからです。文化的背景や性格の違う人たちが集まる企業で働くということは、論理という共通言語で仕事をすることに等しいのではないでしょうか?なお僕は、ケース面接やジョブでも事前知識や最初のアウトプットが大事だとはそれほど思いません。むしろ、面接官の質問に短く核心をついて答えたり、知らないところからキャッチアップして柔軟に対応したりするところを見せるのが、「面接官と話が通じるレベルで論理的会話ができる」という素敵なアピールになるはずだと思っています。

 最後になりますが、このように適切なタイミングと内容の発言をしたり、議論の全体を俯瞰したり、面接官と真っ当な対話をするためには何をすればいいのでしょうか?
 僕は、それこそが業界を研究し、仕事の内容を理解することだと思っています。だからこそ、ウェブテストの対策や、よくわからないケース面接の練習やフレームワークの意義は薄いと思っているのです。

 そうではなく、その時間を使って、あなたの内なる志望動機を見極め(①)、その志望動機を自分の言葉で話せるように経験を積み(②)、採用する側に自分は安心して採用できる学生で、業界に熱意があることを示せるように振る舞う(③)ことが就活のあるべき姿だと思うのです。

 長くなりました。以上で終わります。
 就活での相談があれば、DMしてください。
 ありがとうございました。


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