【BLACK BIRD】シューティング苦手な僕がスコアアタックする程ハマったワケ

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ナンダこのゲームは?なぜ僕は苦手なシューティングゲームでスコアアタックに勤しんでいるんだ??ああっ!!もう外が明るいッ!!!!!

―数時間前、何も説明されないまま不可思議な世界に放り出された私は、状況に流されるまま手探りでこのゲームとの対話を始める事になった。わけもわからないまま何となく進めていく内に、推測半分の気づきが見つかる。これが積み重なりやがて確信に変わる。
 「あー、なるほどね!」
そんな作業を繰り返して、このゲームとの付き合い方を能動的に理解していく。そうこうしている間に時間を忘れて遊んでしまい、朝を迎える程に夢中になっていたのだ。

本作の一番素晴らしい点は、説明を一切入れない事でルールを理解する段階を遊びにしてしまっている所にある。だから、未プレイでこの記事を読んでいる人は、出来れば前情報を何も入れずに(この記事を読むのを今すぐ止めて)プレイをはじめて欲しいし、周りに薦める時も決して語り過ぎないよう注意が必要。少しでも気になったらとにかく遊んでみて欲しい。もし、楽しく思えなかったとき、この記事に戻ってきて見落とした何かに気づいてもらえれば幸いだ。

◆このご時世でも珍しい、循環型シューティング

本作は循環型シューティングというジャンルで、マップが循環しているため左右どちらに向かって進んでも良いし、途中で方向転換して引き返しても良い。無制限とは言わないが時間はたっぷりあるので自分のペースで進めることができる割と緩いタイプのシューティングゲームだ。ステージ上に10箇所程度配置されている、矢倉のような敵をすべて倒すとボスが現れるという流れを繰り返すことで先に進む。ちなみに矢倉の位置は、マップ下部を見るとおおよそ把握できるようになっている。

私は世の中にでているゲームを人並み以上に知っているつもりだが、このタイプのシューティングはあまり見た記憶がない。改めて考えるとファンタジーゾーンという同ジャンルの名作があるにも関わらず、インディゲーム戦国時代とも言われるご時世にあまり見ないというのはとても興味深い。作るのが相当難しいのだろうか。

◆ファンキーで鬱屈した雰囲気がもつ謎の魅力

ところで皆さんは、開発元のOnionGamesをご存知だろうか?moon、UFO、チュウリップ、エンドネシアといった一度触れたら確実に記憶に残る異色なゲーム(個人の感想です)を輩出しまくったラブデリックという会社の元メンバーで構成される集団だ。

そんな人たちが作ったゲームなので、本作も当然インパクトがすごい。まず敵キャラの意味が分からない。登場する敵の殆どは2頭身のオッサンだ。アスパラが空を飛ぶ。マスコットキャラのオニオンが飛び散る。曲もすごい。妙に心地よく耳に残る曲はとても素晴らしいのに、旋律が独特過ぎるせいかなかなか口ずさめない。こんなに覚えにくい曲は他に記憶がない。なんでも歌詞は実際には存在しない言葉で作られているそうだ。そんなわけで本作は視覚的にも聴覚的にも記憶を脳に焼き付けるだけのパワーで満ちあふれている。

◆すべて狙ったのか疑いたくなるシステムの奥深さ

改めて言うが、このゲームのすばらしさは、システムへの理解をプレイヤーが自ら探して深める点だ。それを長所とたらしめている理由は、手探り故に見つけられるルールがひとつずつになること、そしてその発見が毎回大きなシナジーを生むことにある。例としていくつかルールを挙げてみよう。

・敵を倒すと、宝石が出る。
・宝石を溜めると、自機をパワーアップすることができる。
・敵を連続して倒すとコンボが溜まる。
・コンボMAX状態でボムを使うと、ボーナスで宝石が大量に発生する。
・ボムに敵を多数巻き込む程、得られる得点や宝石が増える。
・自機がパワーアップするほど、ボムの効果時間が延びる。
敵は曲に合わせて登場する。(ボムを使うタイミングを合わせられる)

お判りいただけただろうか。これらのルールは本来ひとつずつプレイヤーが発見するものなのだが、複数知ることで更なる効果が得られるのが分かるだろう。始めのころはボムを使っても数万点しか得られないが、この気づきの過程で、上手く立ち回れば1000万点以上も狙えるという事実にたどり着くのだ。

特に私が最も感心させられたのは、敵が曲に合わせて登場するところだ。シューティングの敵の配置といえば、マップ上の位置に紐づけられるパターンとランダムで発生するパターンだけと思い込んでいたので物凄い発見のように感じられた。

冒頭でも触れた通り、本作には説明がない。唯一説明と言えるのは、ロード画面でわずかな間だけ表示される絵だけ。それにしたって、いきなり突きつけられたところで理解できるはずもないヒントなのだが…

ルールの理解が本作の遊び方や楽しさを大きく変えるにも関わらず、あえてそれを教えない。気付いてもらえないかもしれないのに。なんてあまのじゃくなんだ。だがそれのおかげで、理解を深める度に訪れる気付きのスパイラルが生まれる。その快感を覚えてしまったが最後、あっという間にスコア更新に精を出す熱狂的なプレイヤーへと変貌させられてしまうのだ。

ちなみに私は、執筆時点でSteam版の4位である。NintendoSwitch版の方がレベルが高く、上位陣は1億点を超えている。オソロシヤ…

◆みんな買って、どうぞ。

私はいつもユニークで楽しいゲームを作るOnionGamesが大好きです。OnionGamesの次のゲームが遊びたいです。BlackBirdの売り上げは、噂ではRPGと言われている次回作の資金源となるそうです。本作が気に入ったら同デベロッパの作ったMillionOnionHotelも面白いので是非買って遊んでみてください。そして面白かったらお友達にもダイレクトマーケティングしてファンになってもらいましょう。

脱線ついでにもうひとつ、本作のサウンドトラックはゲーム中の曲をそのまま収めたものではなく1トラックの曲として聞けるように編曲しなおしたものなのでそちらもお薦めです。

最後は完全に回し者になってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。

#BLACK_BIRD #Steam #ゲーム #レビュー

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ネクロル

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