音楽履歴:小学校その2

小学校1年から2年の前半まで友達の全くいない子供だった私は、休み時間の20分やら40分やらを1人で過ごさなければならなかった。しかも子供は外で元気に遊びましょう!という事で読書という選択肢も打ち消され、ただただ1人で校舎の裏から裏へ学校の周囲を何周もして過ごすのだったが、その当時わたしの頭の中ではずーっと音が鳴っていた。バイエルのメロディ的な簡単なドレミがたんたんと並び延々と流れていた。ミレド/ソファミ/レミド/レーー/みたいなのが延々。3拍子率が高かった気がする。転調もするけどまだ難しい事は知らなかったのでシャープとかフラットなどの調号は2個までだった。天才だったらそこにコードがついたり下手したら楽器のアレンジまでされて聴こえてきたりするのかもしれないけど、残念ながらただただメロディが1音ずつ鳴っているだけだった。
ボールは友達!的な事で言うと、その単音だけが当時の私の友達だった。
ただの音の連なりがスキマを埋め包んでくれていたのでそこまで寂しくもなく毎日を過ごすことが出来ていた。
その後2年の半ばくらいから友達がだんだん出来てきて最終的には休み時間はいつもクラス全員で遊ぶくらいになっていた。めでたしめでたし。

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