【書籍紹介】コミュニケーションの英語
『コミュニケーションの英語』大内 博/講談社現代新書
たとえば、「親に対する恩」について話し合っている時、ある学生に対して次のような質問をしてみる。
Do you feel ON to your parents?
(あなたは親に対して恩=ONを感じますか)
そうすると、だいたいの学生は最初、次のような答え方をする。いや、こたえる前に、にこにこというか、照れ笑いをして、自分の両脇に座っている学生の方を向いて、まるで助けを求めているようなそぶりを見せる。(中略)そういう経過を経て出てくる典型的な答え派、こんな感じである。
We Japanese feel ON toward our parents.
(私達日本人は親に対して恩を感じます)
これを聞いてアメリカ人の先生は、苦笑しながら、
Can you speak for all the Japanese people?
(あなたは全ての日本人の代弁ができるのですか)
と聞いてみる。(後略)
私もこういう学生だったと思う・・・。反省。
他にも、文化の違いからくる言いまわしの背景の違いなど。
とても面白かった。
***
2006年に読んだ本です。
長男が小1、次男が年中です。
わたしはこのような教育の本を山のように読みました。
学校で学ぶ科目について、今、世の中にはどのような考えがあるか、学者の考えをたくさん読みました。
学校の科目に振り回されないようにするためです。
その結果、わたしは子どもたちには一切、英語教育を受けさせませんでした。
ですが、二人とも、必要になれば絶対に英語を話せるようになると確信していました。
また、ひとりで海外へ行くことや、自分の進学先として海外も視野に入れることに躊躇しないだろうということも確信していました。
そして、それはその通りになりました。
表向きは何もしていないけれど、このような書籍を読んでおくことで、その道の第一線の学者がどのような力が必要だと言っているか知っていたので、生活の中で身につけておくようにしたからです。
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