結論から言うと、使い勝手が良くありませんでした。
というか、自分の使い方には合わなかった、ということですが。

自分に合わなかった理由は、
・電池が思ったほど持たない。
・32GBの容量だと少なすぎる。
というものです。

電池が思ったほど持たない

電子ペーパーは画面の更新時にしか電力を使わないので、電池の持ちが良いとされています。
電子書籍リーダーとしてしか使わないならそうでしょう。
しかし、Androidタブレットとして使うとそんなことはありません。

電池をあまり消費しない前提になっているためか、本体のバッテリーサイズが少なめになっているのが電池の持ちが悪い原因だと思います。

Androidタブレットで8インチ前後だと大体300g程度、4000〜5000mAhのバッテリーだと思いますが、私が所有しているAndroid電子ペーパータブレットのBoox Nova Air Cは7.8インチ、235g、2000mAhと電池容量が非常に少ないです。

Boox Nova Air Cでは、ほぼ満タン状態からスリープ状態にしておいて翌日使おうと思ったら電池残量が０％だったということが何回かありました。
(逆に容量が少ないので、割とすぐに満充電はできますが）

スリープ状態の時にインストールしたアプリが何か悪さをしているのだと思いますが、iPadとかではこういう経験をしたことがなかったので、衝撃的です。

電池100％の状態から1時間後に何％になるのか、いずれもノンスリープで、触らずに放置してみたところ

1️⃣フロントライトoff、Wi-Fi off　→　100％
2️⃣フロントライトoff、Wi-Fi on 　→ 　99％
3️⃣フロントライトon (最大輝度) 、Wi-Fi off →　87％

フロントライトが一番電力を消耗しますので、普段はフロントライトはoffにして使っています。(明るいところでしか使わないので全く問題ない）

スリープ状態でもバックグラウンドで動くアプリが分かるようなメニューがないので、電池の消耗を避けるには疑いのあるアプリを止めるしかありません。

私の場合、日経新聞の記事を読むために、「SPEEDA」というアプリを入れていましたが、これが初期設定だとデータの更新頻度が高いらしく、自動更新オフにしたら電池の減りの速度が遅くなりました。
でも結局アンインストールしました。

Wifiは結構電池を消耗しますので、普段はOFFにして必要な時にだけONにしています。

せっかくのAndroid端末なので色々アプリを入れてみたのですが、常時Wifiに繋いで無いと使い勝手の悪いアプリが多く、結局BOOXでは純正メモアプリくらいしか使わなくなってしまいました。

32GBの容量だと少なすぎる

BOOXの最新版のUltraはメモリカードを追加できるようになったので、容量問題は解決されていますが、Air Cは32GB固定で増やせないので、心許ないです。
1年も使っていませんし、アプリも数個だけ、写真や本も入れていないのに既に半分の16GB消耗しています。
本当は写真もメモに貼り付けたいのですが、この残量では無理そうです。

やはり電子書籍を前提にした容量の設計なのでしょうね。

まとめ

買った直後は、「目に優しい」とか「常時表示」を称賛していましたが、使い続けていくうちに、欠点の方が気になるようになりました。

電池は充電する頻度をあげれば済みますが、ストレージ容量の小ささだけはどうしようもありません。

また普段iPadを使っているので、電子ペーパーの画面の画面切り替え速度の遅さにもストレスを感じます。(最初から分かってはいたけど）

結局、電子書籍を読むかどうかで電子ペーパーAndroidタブレットの評価が分かれるような気がします。
私も最初は電子書籍を読む気満々でしたが、結局紙の本になっています
・最新版は電子も紙も同じ値段だけど、紙なら読み終わったら売れる
・何度も読み返すことはないので、音楽のように端末にストックしておく必要もない
・電子本にマーキングするより、メモ帳に要点を書き出す方が理解できるし、後で見やすい
・雑誌のような写真とか多用されているのは電子ペーパーよりiPadの方が断然見やすい

ということであまり電子ペーパーのメリットを感じられなかったです。

ただ、ペンでの書きやすさはiPadよりも書きやすいです。
BOOXのペンはワコムのペンでペン先がフェルトなので、コツコツ感が全くなく書きやすいんですよね。
ペンの充電が要らず、いつでも書き始められるのもポイント大。
iPadもフィルムとペン先を工夫することはできそうな気はしますが、ペーパーライクフィルムって画面が白っぽくなるので好きじゃないし、ワコムペンほどの書き味にはならないです。

結局、電子ペーパーにAndroidが入っているのは面白いけど、まだまだ発展途上の段階のような気がしました。

新製品のBOOX Tab Ultraについてはこちらも参照していただけれ幸いです。
上記の問題がいくつか改善されています。高いけど。