ルカ・ペッレグリーニ
突如として急展開を迎えた6月最終週の移籍市場。
マンチェスターシティへの移籍が既定路線と思われていたジョアン・カンセロの移籍交渉がここに来て滞り始めた。
ダニーロを交渉に盛り込みたいマンC側と金銭のみを要求するユーヴェの間で食い違いが発生したようだ。
6月中のカンセロの放出が困難と見るや否やフロントはもう1人のサイドバックの放出に迅速に踏み切った。
レオナルド・スピナッツォーラ。
昨季ユヴェントスにレンタルから復帰した韋駄天である。
忘れもしないアトレティコマドリードとのCLセカンドレグ。
累積警告で出場できないアレックス・サンドロに代わり、
このジョカトーレはアトレティコの右サイドを縦横無尽に駆け回った。
彼の活躍あってこそのベスト16突破。
そう感じているユヴェンティーノも少なくないだろう。
10年はユヴェントスでプレーしたいと公言していた同選手だったが、
FFPの問題を懸念するクラブとの話し合いにより、今回の移籍が現実となった。
選手はすでにローマでメディカルチェックを受けており、交渉はいよいよ大詰めとなっている。
そんなスピナッツォーラに代わり、
白黒のユニフォームを身に纏うこととなるのが、若き20歳のイタリア人、ルカ・ペッレグリーニだ。
昨季、冬にローマからレンタルでカリアリに加入したペッレグリーニは、
着実に指揮官の評価を高め、活躍の場を増やしていった。
とはいえ知名度や実績面でワールドクラスとはいえないこの若人はユヴェントスでどのような活躍を見せてくれるだろうか。
クラブの出迎えの様子から、
彼を来期のチームの構想に含めていることは疑いようがない。
サイドバックを戦術面で重要視し、
若手の起用に消極的と評される新指揮官のマウリツィオ・サッリが、この若人をどう扱うのか注目したい。