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距離感の把握

写真を撮りはじめた二十歳の頃から何が変わったのかと、自分で記しているA4の写真帳やネガ等を見返してみる。ネガはベタをとるのがどうも面倒なもので、スキャンしてエクセル管理している。全てデータ化するのはえらく面倒だったが、一度やってしまうと非常に便利だ。記憶の中のネガを探すのに手間がかからないし、Photoshopで色々といじってから暗室に入れば、これまたイメージがつかみやすい。

我ながら便利なものだ。とはいえ、デジタルにせよ銀塩かかわらず保存に困るという事は共通課題である。

写真にはテーマがつきものだが、写真ありきなのかテーマありきの写真かはわからない。街の人が主題の撮り方、それつまりアップめに切り取られたスナップのようなものから、それとは逆に街の人とは街の一構成物にすぎないという傍観者的な切り方。そういう距離感の問題はその街に入り込んでどうどうその住民になりすまして覗くのか、それともあくまで異邦人として撮るのか、そういうスタンスの違いなのだろう。

でもやはりネガを見直していると自分でも、年が経つにつれて距離感が変化している事に気づく。だんだんと傍観者的な視線になっているみたいだ。他人にもそういわれる事が有るのでそうなのだろう。なんでかしらないけどあまり間近のスナップとかには興味なくなってきたのだ。

本当に撮りたいものがみえてきたというのかわからないけど、この距離感の把握こそ重要だとネガをみていろいろ感じるのである。

追記
今日は猫グッズを大量補充したので、猫ちゃんも大喜びなはず・・・。

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