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人間関係に思うこと

殻の中のはりねずみ

この世の中、本当の自分を表現すること、他者と本音で向き合うことに大きなハードルを抱えている人が多いと思います。
本当の自分を見せたら、嫌われるんじゃないか。素直に向き合ってしまったら、傷つけてしまうのではないか。いつだってそんな恐さと隣合わせなのではないでしょうか。

本来の姿を隠せば、傷つくことも無いでしょう。自分を否定されることがないのだから。

本当の自分を否定されるのがこわくて、素直な気持ちを否定されるのがこわくて、本気で向き合って傷つきたくないのです。傷つかないために、嫌われないために、⼼を開くのが難しいのです。

まるでハリネズミのように。
傷つかないように自分を針で纏い、先に⼼を閉ざすことで⾃分を守るのです。

葛藤

まだまだこの世界は苦しいこと、生きづらいことで溢れています。全ての人が生きやすい世界なんて来るのだろうかと疑ってしまうほどに。
だから、今のこの世界で自分を表現するなんて、難しくて当然なんだと思います。

実は、わたし自身も、素直になることが得意じゃありませんでした。
「わからない、できない」を⾔うことが苦⼿で、⼈に教えてもらうなんてもってのほか。⼈前で泣きたくないし、⼈に頼りたくないし、みんなに⾒せていいのは、⾃分のできる部分だけ。
自分の中では、失敗するのが弱いことで、素直になるのが恥ずかしかった。

他者に対してもそうで、本当は思っていることがあっても、言わないでおくこともありました。
素直になったときの人間関係は、簡単ではないことを知っていたから。

二つの武器


そんな中で、わたしはある方法を手にしました。

”傷ついてみる、嫌われてみる”ことです。

それができないんだよ、傷つくのがこわいんだよ、そう思うかもしれません。わたしも同じでした。
どれだけ周りの目を気にせずに生きてきても、表現したい自分でいられても、いちばん大切な人には、そうじゃなかった。本音で向き合うことを恐れていました。

だけど、そんな自分とひたすら向き合って生きていく中で、
二つ気づいたことがありました。

本当の自分と向き合うことから逃げてしまったら、他者とは本気で向き合えないこと。それほどの薄っぺらい関係になってしまうということ。

そしてもう一つ。

今までこわかったもの、守ろうとしていたものは、自分の思い込みと、自己満足だったということ。

他者と向き合う上で、嫌われたくないも、相手のために、傷つけないようにも自己満足だと思うんです。自分が傷つきたくないだけの自己防衛でもありました。だけど、その状況を選んでいるのもまた、自分自身なのです。

自分勝手に生きる勇気

他者との別れはいつか必ず訪れます。
それは今かもしれないし、この世からいなくなる日かもしれない。それもわたしたちにはわからないのです。

どんな選択をとっても、幸せになれるかどうかの答えは選択した後の自分しか知らない。傷つけないように接することが、時に人を傷つけてしまったり、嫌われないように生きても、全ての人に認められることはない。
人間はそんな残酷な生き物です。

だけど一つだけ、自分で選べる結果があると思うのです。

それは、”後悔するかどうか”。

他者から返ってくる言葉も、行動も、感情も、これから先もずっとわからないのが現実なら、後悔しない道を選びたいとわたしは思うのです。
何も届かなくても、傷ついても、たとえ良い終わり方じゃなくても、
悔いなく想いを伝えられた。それだけで自分を褒めてあげられるようになりました。

最後に

今でも、完璧にできているのかといわれれば、全くそんなことないでしょう。
でも、その人に嫌われようがどうだっていい。

自分が後悔しないために、伝えたいだけ伝えて、行動したいだけ動いて、傷つくだけ傷ついてみたら、モヤモヤが嘘みたいに消えて、気持ちも一緒に飛んで行ったり、案外スッキリするかもしれません。

今のわたしは、心と向き合った素直な自分がいちばん強くて、尊いと思っています。そして、他者と自分勝手に関わってみる”勇気”が大切な気がしています。



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