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僕なりの「釣り」との向き合い方

ごきげんよう、拶双魚です。

なかなか釣りに行けず悶々とする日々が続いております。

釣りに行けなくても釣りのことを考えてしまうのが釣りバカの性と言いますか、釣りに行けない期間が続くとどうも「次の釣りでやりたいこと」や「道具の改良案」などなど頭に溜まって来てしまうわけでして…(僕だけかもしれませんが)

釣りに行けない日が続くとどうも集中力を欠いてしまうと感じ、少し思考の整理がてら執筆でもしようかと考えた次第です。

チラシの裏にでも書いておけばいいような取り留めのない内容になると思いますので、忙しい方にはブラウザバックを推奨します。

「釣り」に関する向き合い方

こちらの記事を書いたのは去年の年末になりますが、当時「今はボウズを食らって不貞腐れているだけでどうせ来年になったらまた1回ぐらい行くんだろうな」と思っていたのですが、この年末年始で釣りのことを考えているうちに、段々とバス釣り自体に行こうと思えなくなってきていることに気付いてしまいました。

10年以上ボウズを食らい続けてもなお諦めずに続けて、最初の1匹をようやく手にした時は嬉しくてたまらなかったのを今でも覚えているにもかかわらず、です。

40cmにも満たない若い個体でしたが、
それでも僕の釣り人生にとってはとても大きな存在だったと今でも思います。

バスは僕の人生で初めて「ルアーで釣った」という達成感を与えてくれた魚であり、
どれだけ本を読み漁り、ネットで情報を収集し、現場で魚を探してもバスと出会うことすらままならなかった僕がルアー釣りへの苦手意識を払拭できたのもこの魚のおかげだと思っています。(今振り返ると、あの当時の努力はどうにか予定を空けて現場に行くこと以外大半が無駄だったなとも思うわけですが…)

だからこそ、それから先も2年はバス釣りを続けてこられたのだと思います。それは単なるコンコルド効果だと言われると何も言い返せませんが

バスを釣ることが出来た日より前にも、セイゴやシロメバルやブルーギルなら釣ったこともあったのですが…ブルーギルはともかくとして

セイゴ・・・小学生の頃、何やっても口を使ってもらえなくて自棄になった結果何を思ったか漁港に落ちているウミタナゴ鈎を拾って小型グラブを挿し、ノーシンカーリグにして足元の水面で跳ねさせていると突如食いあげてきて偶然釣れただけのの一匹

シロメバル・・・中学生の頃、とりあえず足元でライトワインド(尺ヘッドDタイプ3g(Jazz)+シュラッグミノー(Berkley))を延々とダートさせていると食いついて来ただけの一匹

偶然釣れた上に15cm程度と小さい個体。

…というように、大体何しても釣れるブルーギルも含め「釣った」という実感の湧かない形でしか釣ったことがそれまでは無かったのです。

バスを釣ってからは、掴んだ感覚を忘れないようにと思って近くに魚の居る水辺があればすかさず足を運ぶようになりました。

リュックサックに入れて邪魔にならないぐらいコンパクトに収納できるパックロッドや振り出し竿は便利でした。
高性能な釣り竿がその感度や飛距離で狙える魚を増やす足し算の性能であるなら、コンパクトロッドはランガンの効率を上げ、釣りが出来る場所を増やす掛け算の性能と言えると個人的には思います。

たくさんの水辺を巡ってルアーを投げて回った結果、以前の僕に足りなかったのは現場や狙う魚に対する観察力だったということが分かりました。

釣りに行けない間の情報収集が裏目に出て、目先の道具やメソッド等に惑わされて近視眼的になり、その先の魚や彼らを取り巻く環境に目を向けられなくなっていたのだと思います。

そんな当たり前かつ大切なことに気付くきっかけを与えてくれたバス釣りでしたが、
某SARS関連ウイルスの感染症が流行したことで野外で楽しめる活動として釣りが注目を浴び(…たのかどうか本当のところは分かりませんが大体その辺りの時期から顕著に)、釣り人のマナー悪化の問題が(昔からでしょうけど)目立ち、僕の地元でも多くの釣り場が釣り禁止になるなどの変化が起きたことで肩身の狭さを感じるなど諸々思うところがあったのも行く気が失せてきた原因だと思います。
もしくは、ボウズが続いてもどうにか攻略するために試行錯誤していた楽しい思い出のまま終わらせたかったのかもしれません。


思い出話はこのぐらいにして、本題に入ります。

今までの釣りとの関わり方を振り返ってみると、僕の「釣り」に対する姿勢は例えば「魚をたくさん釣る」とか「より大きな魚を釣り上げる」とかいうような楽しみ方とは少し違ったものに思えます。

僕は飽き性なので、同じやり方で同じ魚を釣っていると再現性が確認できた途端飽きてしまいます。(食材確保を目的としたサビキ釣りでさらに効率を求めたりですとか、偶に出る婚姻色持ちの綺麗な魚体が癖になる日淡狙いとかだと別なのですが)

かと言って、サイズアップを狙うのにもあまり興味が無いという…
数釣りにも大物を狙うことにも興味が無い、ではどんな釣りに興味があるのか?と考えると、一番好みに近いのは五目釣りなのだと思います。

僕は釣りを知る前から魚がとにかく好きでした。
具体的にどの魚が好きというのも無かったのが自分でも不思議でしたが、それぞれの種類なりのやり方で生き延びている魚という種族の在り方に魅力を感じたのだと思います。

それだけなら魚に限らず生物全般に言えることだと思いますが、それぞれの生き方に特化した洗練された姿が格好良かったのだと思います。あまりに幼い頃だったもので、当時の気持ちはあまり覚えておりません。

それぞれの生き方に特化して生き抜く多種多様な魚たちとの勝負を楽しめることが、僕にとっての釣りの楽しさです。

魚を本命と外道に分けることはせず、同じ魚を狙い続けず、相手の生き方の邪魔になるゴミを水中に残すことになるようなロスト前提の道具を使うこともしない。
そんな風に釣りと向き合って、2024年も楽しんでいこうと思います。

ではでは。

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