写真を始めて1年、上手くなるために考えたこと実践したこと

 仕事柄、写真が必要な場面が多く自分で撮れるようになった方が何かと便利だなと思い、カメラを買ってから1年ちょっと。最近ではありがたいことにカメラマンとしてのお仕事までいただけるようになりました。

 言わずもがなカメラは高価です。それなりの投資となるのでやるからには最短で上手くなって回収したいと考えました。

 この1年、上手くなるために私がどんなことを考えて、どんなことを行ってきたのかを自身の棚卸のためにもまとめてみたいと思います。何かの参考になる方がいたら幸いです。

 左が撮り始めた頃、右が最近(同じモデルさんです)。

とにかく撮りまくれと言われたけども

 カメラ(α7)を買ったものの、どうしたらいいかわからない。そこで知り合いのプロカメラマン何人かにまず何から始めたらよいかを聞いて回ってみました。

「しのごの言わずとにかく撮りまくれ」

 ほぼ全員が口を揃えてこう言うのです。
 撮りまくって経験値を貯めていくものなのだろうということは理解したのですが、最短で上手くなるというのが今回の課題。

 まず僕がうまいと思うカメラマンのバックボーンを調べてみたら、多くが美大卒だったりデザインの経験がある人たちでした。
 つまり写真はセンスや感性と言われがちですが、基本的な理論があり勉強で上手くなる余地が多分にある。

 そこで基礎を本で勉強しつつ、それをすぐ実践するスタイルで行くことを決めました。

 僕が勉強のために買った本。基礎の基礎から書いてあってとても役立っています。

基本は主題の整理と構図の選び方

 本を読んで、書いてある内容を意識して街に出て試すことを何度か繰り返すうちに、最低限の知識(露出、ISO感度、絞りなどなど)は理解することができました。

 ただまだ設定をいじれるようになっただけで写真は全く安定しません。自分の写真を見て不安になってくる時期が続きました。
 そこで、ここはプロに聞いてみようと知り合いのカメラマンに写真を見てもらいました。

「この写真で何を表現したいかという主題の整理と、それを見せるための構図が甘い」

 自分の写真が見ていて不安な原因は「主題の整理ができていない」「構図ができてない」という2点であることに気がつきました。と、同時にやはり写真はロジックなのだと悟りました。

 よく言われるセンスや感性を生かす領域に到達するには、ロジックの積み重ねがいるのだとこの時ようやく気づいたのです。

課題を明確にして撮りまくる

 それからしばらく「この写真は何を見せたいのか=主題の整理」と「基本構図」を意識して練習することにしました。

 何を撮りたいかを考え、その上でこの日は「日の丸構図」のみ、この日は「三分割構図」のみで写真を撮るなど、テーマを決めて練習しました。

 対角構図ばかり練習した時の写真。

 ここに来てようやく冒頭の「撮りまくれ」の意味を少し理解した気がしました。

見る、そして真似る

 上記の練習を経たところ、作品を見たときに何を表現したい写真なのかを少しだけ読み解けるようになってきました。

 それまでは写真展に行っても、写真集を見ても綺麗だなとかこれ好きだなくらいの感想しか持てていなかったのですが、この写真はこれを見せたかったに違いない、こういう現像しているはずだ、などを分析できるようになりました(合っているかどうかは別として)。

 インプットを増やせば引き出しを増やせる段階に来たのかもしれないと思い、写真展に行ったり、プロのオススメする写真集を買ったりしました。

 こちらは最近買った写真集たち。

 そして僭越ながら写真展や写真集で見たものを真似て写真を撮ってみるということをやってみました。驚くほど気づきがあるのでこれはオススメです。

 こちらは森山大道さんの展示の帰りに真似して現像してみたもの(全然違うのは理解してます)。

いかにシャッターを切る瞬間に考える余裕を作るか

 いくら練習をしてもいざシャッターを向けた瞬間に培ったものを出せなかったら意味がありません。

 言わずもがなシャッターを切る瞬間は一瞬で二度と戻ってこない一期一会です。シャッターを切る時にこれまでインプットした知識や技術から最適なものを選び、最適解を導き出したい。

 熟練の先達は考えずにその選択ができるのでしょうが、私にはまだまだそれができません。そこで、とにかく考える余裕を作る工夫をしました。

①テクノロジーで解決
 人物を撮る際に意図したところにピントが合わせることに意識がいっていると感じたため、その意識を少しでも減らすために瞳AFや連写ができるα9に買い換えました。

②練習で解決
 構図の選択の速度を上げられるように、さらに徹底して構図の練習。意識しなくても構図が安定するように努めました(安定した上で場合によりあえて崩すという選択をシャッター切る瞬間にできればいいと考えました)。

③予習で解決
 ポートレートの場合なら本番までに被写体のSNSなどに上がっている写真や動画を見て、どう撮るといいかというシミュレーションをしました。
 イベントで列に並んでいる時もどの角度でアプローチするか、光がどこから来ているかなどを考えながら待つことを意識しました。

撮った写真は恥ずかしがらずに見てもらう

 撮った写真を被写体はもちろんカメラマンの方々に見てもらうようにしました。SNSにアップしただけではなかなか感想はもらえないので、無礼は承知で色々な方に送って見てもらうようにしています。

 一つだけ気をつけていることは写真の意図が伝わっているかどうかを基準に見てもらうこと(もちろん意図は先に言いません)。そこを意識しておかないと色々言われてブレブレになってしまいますので。

 あとは複数の人に見てもらうことでしょうか。人によって見ている視点が違ったりするので気づきが多いです。

 この写真は円と角の対比が良いと結構褒めてもらえました。

 たまに自分が良いと思った写真がボコボコにされることもあるのでマゾにはたまりません(笑)。

努力の仕方を考えることで経験値を最大化する

 結論としては「撮りまくる」がやっぱり正解なんですが、1枚撮る際に得られる経験値を最大化するために努力の仕方を考えるということなのかなと思いました。

 当たり前ですが経験値の最大化にはロジックの理解と良い作品をインプットすることが不可欠だと感じています。

 1年を経て、なんとなくですがチュートリアルが終わりかけてる感じがしています。これから自分の表現を磨いていくフェーズに入っていくのかなと。

 1年後にこれを読んだら何言ってんだこいつはって自分で思うのかもしれないなと思いつつも、この1年考えたことやったことをまとめてみました。

 しかし写真って面白いものですね。

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