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おい!スリランカに茶葉仕入れに行くぞ!10

山岳ラリーとテイスティング

私のスリランカ最初の朝は備え付けの紅茶で始まる。スリランカのホテルでは備え付けのコーヒーなど無い!ブラジルではコーヒーかもしれんがスリランカは紅茶一択である。ポットに水が溜まっていたのだがちょいと怖いので流して洗って、ペットボトルの水を入れて一杯。粉ミルクが日本の物と比べて圧倒的に濃い脂肪分がある事にびっくりしながらホテルの朝食。TVをつけたまま寝落ちしてたみたいで大勢の僧侶が読経する番組が流れ続けていた。

読経をつけたままシャワーを浴びて、荷物を再度整理。靴下やTシャツは荷物を軽くするためにボロいのを着てきたので交換と廃棄。

そういえば夜の食事で流しの3人組が一曲どうだい?と営業をかけてきた。断るのも何なので頼むと「スキヤキ」である。しかも日本語で歌ってくれる。手元の本を見ながらなので多少怪しいが「坂本九の上を向いて歩こう」であるパーカッション?とギターの音がちょいと蒸し暑い気温とカレーの辛さにマッチしており香辛料でいっぱいになった口をぬるい水で流しながら「いくら払えばいいのかな・・・」と別の心配が始まった。

話は戻るが朝食はパン。

ミルクティーとパンである。飴色玉ねぎとゆで卵が入ったピロシキみたいなパンを食べつつこの日はロスチャイルド茶園を始めとしていくつか回るという事で長い移動になると聞いていた。

スリランカ茶園巡りラリー選手権開催

昨日伝えたドライバーさんの「隙あらば抜く」の精神は山道でもいかんなく発揮された。山道になっても交通量は変わらず、ワインディングロードをノンストップに右左、山道になると犬が道にのんびりと寝ているので難易度はさらにアップ。スリランカの山道と言っても住んでいる人には生活道路。道にバスを待つ人達が溜まり、そこにトゥクトゥクが集まり、犬がえさを求めて集まり渋滞が起こる。その間をすり抜ける我らがティーワゴン。カーブの先が全く見えない中でも半分対向車線に乗り出して前に出るタイミングを計るドライバーさん、路面もダートなのでまるでジェットコースターだ、気が付けば国内有数の大学エリアに入り道が安定した所で小休止。

「有名な大きな木」と紹介されたのだけどホントデカい、右下のカップルを見てもらえればわかるだろうが本当にデカい。自分も座ってみようと近づいてみたのですが物凄い量の蟻が列をなして進んでいたのであきらめる。

これが樹を簡単に見える範囲でも30mほど続いている。しかも樹の上から流れてきているのでどこかに巣を作っているのだろう。さらに進むと有名な寺院があり「安全祈願」をしようという事でお賽銭を入れる。

お賽銭を入れる入口である。なんとお寺の外周にこのような「お賽銭入れ」が設置してあり、中に入らずともお参りできるシステムなのだ⁉このシステムは当たり前の存在だそうで。軽いカルチャーギャップを感じつつ車は再度登校途中の大学生が歩道を蟻のように埋め尽くす(寮がある)朝の大学エリアを抜けるのであった。スピードが落ちない社内では貰った水で口を濡らし「私は荷物、私は荷物、私は荷物」と心の中で念じて道中の安全を再度祈った。



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