仮面ライダー龍騎で心が軋んだ話

 昔から仮面ライダーやウルトラマンや戦隊シリーズは、その時代の少年少女の希望であってほしいと思って生きてきた、どうしようもない葛藤を抱えた社会人が龍騎を観ました。
 ちなみに人生初の特撮がジェットマンだったから余計にそう思って生きてきたところはある。俺は悪くねえ。

 2002年放送の仮面ライダー龍騎、第一話のホラー演出から「もしかしてこれ子供向けじゃない」と予感して走りましたが、やっぱり子供向けじゃない。そもそもキャッチコピーが子供向けじゃない。「戦わなければ生き残れない」なんて、現代社会を生きる大人への強烈なパンチでしかないんだ。毎日毎日なにかしら戦っている大人たちはみんな仮面ライダー!

 そんなうわ言をいう程度にはとっても大人向けだった。そもそもライダー同士が戦うってシチュエーション、映画とかだけでよくねえか・・・?
 わたしの心の中の少年が、正義の味方は正義の味方であってほしいと常に吠えているので、途中でしんどくなったのも事実。そもそも主人公が底なしにお人好しで、おバカでなのが余計にしんどい。人の正義は人の数だけ存在して、それを否定する権利は誰にもなくて、でも傷付け合うのは間違っていると、普通の人であればだれもが思うことを等身大に悩む主人公。

 わたしがそんな主人公に弱いに決まってるんだわ~~~~~~~~~

 
惜しむらくは主人公以上に情緒乱すキャラクターが出てきたという点ですが。わたしがこの人に弱いと予言したフォロワーには頭が上がらないのと同時に、性癖がバレバレなのが怖くてTwitter開けない。顔のいい男が苦しんで略、みんなすきだろ!!!!!!!



 特撮ものは長いので、いかに視聴者を引き付けるのかがカギだと思いますが、龍騎に関してはWの時に感じた「中盤のダレ」がなかったように思います。会話のテンポの良さ、カメラワーク、戦闘アクション、ギミックの程よい量、キャラクターの個性付け。どれも飽きがない。若干くどい主人公のおバカいじりはあるものの、それすら後半気にならない怒涛の展開。明確に敵がいるのにライダー同士の戦いがとにかく熱い。熱いし切ない。共闘してるならそれでいいじゃん。どうして戦うの。スマブラで勝負しようぜ本当に。

仮面ライダー龍騎、本当に面白かった。キャラクター感想と劇場版は次回。

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