まさに「天衣無縫」の一撃です。

　EX風林火山・二階堂瑠美プロが2023年８月４日(金)の第21期プロクイーンのベスト16Ｂ卓１回戦で、めったに見ることのない激レアの役として知られる三色同刻をあがりました。

　開局早々の東１局にタンヤオ・イーペーコーの聴牌を崩し、トイトイ・三暗刻・三色同刻・タンヤオの跳満に仕上げました。瑠美プロらしい華麗な打ち回しです。

　プロクイーンは日本プロ麻雀連盟主催の女流プロによるタイトル戦です。

　ベスト16Ｂ卓１回戦は童瞳プロ、天音まことプロ、二階堂瑠美プロ、土田小緒里プロの並び順。

　上位２人がベスト８に勝ち上がります。

　東１局の西家・瑠美プロの配牌。リャンシャンテンのチャンス手です。

　瑠美プロは１巡目に４筒をツモり、またたく間にイーシャンテンになりました。

　３巡目に絶好の３索を引き入れました。タンヤオ・イーペーコーのカンチャンの５筒待ちでいち早く聴牌です。

　瑠美プロは四暗刻を視野に入れ、手変わりを待って黙聴に構えました。

　瑠美プロは７巡目に３索を暗刻にしました。四暗刻狙いで聴牌を崩し、４筒を外しました。

　３筒の引き入れも拒否し、四暗刻への道にこだわりました。瑠美プロらしい打ち筋です。

　北家・土田プロが10巡目に１枚目の２索をツモ切りますが、瑠美プロは微動だにせず見送ります。

　あくまでも四暗刻狙いです。

　そのまま誰も聴牌できないまま、捨て牌は３列目になりました。

　東家・童瞳プロが16巡目に２枚目の２索を切りました。

　瑠美プロはさすがにこの２索を16巡目にポン。二萬・４索のシャンポン待ちで聴牌です。

　瑠美プロは18巡目に高めの二萬をツモ。トイトイ・三暗刻・三色同刻・タンヤオの3000、6000です。

　四暗刻狙いから激レア役のあがりを決めました。瑠美プロにとって会心の一局だったと思います。

　三色同刻は「幻の２飜役」と称されています。Mリーグではまだ一度も出ていません。

　放送対局で見たのは、第22回モンド杯予選第５戦で渋谷ABEMAS・白鳥翔プロのあがり以来。まだ２回目です。

　プロクイーンのベスト16Ｂ卓で幸先良いスタートを切った瑠美プロは見事に勝ち上がりました。

　Mトーナメント2023でファイナルに進出している瑠美プロの好調さを物語る一局でした。