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瀬戸熊プロが好発進 モンド王座第1戦

 第18回モンド王座決定戦が始まりました。

 第1戦は南場の親で4000オールをあがったTEAM雷電・瀬戸熊直樹プロが接戦を制してトップを獲得。初優勝に向けて好発進しました。

 モンド王座決定戦は4人の強豪が4試合戦い、合計ポイントを競います。

 連覇を目指すセガサミーフェニックス・魚谷侑未プロに、女流モンド杯優勝の日本麻雀連盟・清水香織プロ、モンド杯優勝の渋谷ABEMAS・白鳥翔プロ、名人戦優勝のTEAM雷電・瀬戸熊直樹プロが挑みます。

 第1戦は白鳥プロ、瀬戸熊プロ、清水プロ、魚谷プロの並び順です。

 東場は清水プロが細かくあがりを重ね、トップ目に浮上。南1局を迎え、持ち点は西家・清水37500、南家・瀬戸熊27100、東家・白鳥23100、北家・魚谷12100です。

 親の白鳥プロが4巡目に2萬をツモった手牌です。メンツオーバーでどれを見切るかの選択です。

瀬戸熊1

 白鳥プロは4筒・5筒のターツを外し、5筒を切りました。

瀬戸熊2

 3筒・6筒よりも1索・4索のほうがあがりやすいという読みです。これが的中しました。

 白鳥プロはその後、3萬を2枚引き入れ、8巡目に1索・4索待ちでリーチしました。

瀬戸熊3

 12巡目に高めの4索をツモり、裏ドラが1枚乗ってリーチ・タンヤオ・ツモ・ドラ1の4000オールです。

瀬戸熊4

 白鳥プロはターツ外しの選択を間違えない冴えわたる勝負勘であがった親満です。一気にトップ目に立ちました。

 南1局1本場はリーチした魚谷プロの1人聴牌で流局。続く南2局2本場(供託1)が勝負どころとなりました。

 持ち点は北家・白鳥34300、西家・清水32500、東家・瀬戸熊22100、西家・魚谷10100です。

 親の瀬戸熊プロが8巡目に3索をツモった手牌です。ドラの9萬が1枚ぽつんと浮いています。

瀬戸熊5

 清水プロがすでに1枚切っている9萬を瀬戸熊プロは引っ張り、7索を外しました。

瀬戸熊6

 大きなあがりを決めようとドラの重なりを辛抱強く狙います。

 いち早く8巡目に聴牌したのはドラを早めに見切った清水プロでした。1筒・4筒のノベタン待ちです。

瀬戸熊7

 清水プロは「123」の三色への変化を見て、黙聴に構えました。役がないので出あがりはできません。

 ラス目の魚谷プロが反撃します。9巡目に9索をポン。索子の一色手を目指します。

瀬戸熊10

 この鳴きの後、瀬戸熊プロが10巡目にツモったのは待望の9萬。イーシャンテンになりました。

瀬戸熊8

 ドラをトイツにしてオリなしの臨戦態勢です。

 魚谷プロが索子の一色手に走ったのを見て、清水プロは10巡目に1筒・4筒のノベタン待ちでリーチしました。

瀬戸熊7

 瀬戸熊プロも負けていません。11巡目にリーチしている清水プロに通っていない8索をずばっと切りました。

 12巡目には絶好のカンチャンの5萬を引き入れて3筒・6筒待ちで聴牌。危険牌の4萬を勝負し、力強くリーチです。

瀬戸熊9

 魚谷プロも13巡目に5索・8索待ちで索子のチンイツを聴牌しました。

瀬戸熊11

 3人の争いを制したのは瀬戸熊プロです。17巡目に6筒をツモりました。

瀬戸熊12

 瀬戸熊プロはリーチ・ツモ・ドラ2の4000オール(+2600)のあがりです。逆転してトップ目に立ちました。浮いているドラの9萬を引っ張って重ねた重厚な打ち筋が光りました。

 南2局3本場は清水プロがピンフ・ツモ・ドラ1の700、1300(+900)をあがりました。

瀬戸熊13

 清水プロは15巡目の遅い聴牌なので黙聴に構えました。リーチしていれば一発でツモっていました。

 「セメントクイーン」の異名らしくリーチの選択もあったと思います。清水プロは初戦ということもあり、接戦の続く中、慎重に黙聴を選択したようです。

 南3局は白鳥プロがトイトイ・中の1300、2600をあがり、500点差で瀬戸熊プロを逆転し、トップ目に再び浮上しました。

 南4局を迎え、持ち点は南家・白鳥34300、西家・瀬戸熊33800、北家・清水28300、東家・魚谷3600。白鳥、瀬戸熊、清水の3プロによるオーラスの激しいトップ争いです。

 あがればトップを獲得する瀬戸熊プロの9巡目の手牌です。

瀬戸熊14

 ここから白鳥プロの3萬をチーしてイーシャンテンに取りました。

瀬戸熊15

 メンゼン主体で臨機応変に鳴き仕掛けもするのが瀬戸熊プロ本来の打ち筋です。

 このチーに瀬戸熊プロの復調をあらためて感じました。不調のときは3萬に声を出さず、慎重にメンゼンで手を進めていたと思います。

 瀬戸熊プロは12巡目に6索、15巡目に4索を引き入れ、4筒・6索のシャンポン待ちで聴牌しました。

瀬戸熊16

 16巡目には5筒をツモり、4筒を切って3筒・6筒待ちに変えました。

瀬戸熊17

 すると、形式聴牌に取るため白鳥プロが18巡目に6筒を切り、瀬戸熊プロに放銃。瀬戸熊プロは1000点のあがりで第1戦のトップを獲得。幸先の良いスタートを切りました。

 初戦から激しく競り合う見応えのある試合でした。第2戦も楽しみです。 

 ◇第1戦までの総合ポイント

 ①瀬戸熊44.8②白鳥13.3③清水-11.7④魚谷-46.4

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