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醍醐プロが先切り十段の本領発揮で快勝【Мリーグ】

 「先切り十段」の本領発揮で快勝です。

 セガサミーフェニックス・醍醐大プロが2024年2月8日(木)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第157戦でトップを獲得しました。

 醍醐プロは場況に的確に対応した切れ味鋭い打ち回しを連発。リーチ回数ゼロながら6回のあがりを決め、放銃ゼロという会心の一戦となりました。

 U-NEXT Pirates・瑞原明奈プロ、EX風林火山・勝又健志プロ、セガサミーフェニックス・醍醐大プロ、TEAM雷電・瀬戸熊直樹プロの並び順。

 東1局2本場(供託1)に西家・醍醐プロは東家・瑞原プロからタンヤオ・赤ドラ1の2000点(+1600)をあがりました。

 瑞原プロは東場の親であがると、勢いに乗ってトップを取ることが多いです。醍醐プロは瑞原プロの親を流し、トップ目に立ちました。

 東2局を迎え、持ち点は南家・醍醐29100、北家・瑞原25900、東家・勝又22500、西家・瀬戸熊22500です。

 醍醐プロは配牌で白トイツ、ドラ2枚、赤ドラ1枚を持つチャンス手を生かし、親の勝又プロから直撃。白・ドラ3・赤ドラ1の8000点をあがり、リードを広げました。

 東3局を迎え、持ち点は東家・醍醐37100、西家・瑞原25900、南家・瀬戸熊22500、北家・勝又14500です。

 この一局で親の醍醐プロは場況に合わせ、絶妙な攻守のバランスを見せました。

 いち早く聴牌したのは3着目の瀬戸熊プロです。9巡目に6索をツモり、6筒・6索・9索待ちで黙聴に構えました。

 瀬戸熊プロは索子や6筒へのくっつきによるピンフやイーペーコーの手変わりを目指しています。

 9索ではタンヤオがつかないので出あがりできません。

 その直後、トップ目で親の醍醐プロが10巡目に6筒をツモった手牌です。

 「3筒・4筒」の両面ターツを残し、6筒のツモ切りが自然です。

 その場合、瀬戸熊プロがタンヤオの1300点のあがりです。

 醍醐プロは場に2筒が4枚切れていることに対応し、3筒を外しました。

 醍醐プロらしい丁寧な一打で放銃を回避です。

 醍醐プロは11巡目に9索をツモ切りました。瀬戸熊プロは役がなくてあがれません。

 醍醐プロは12巡目に3枚目の7筒をツモりました。8筒を切っているのでフリテンの形となるものの、4筒を外して受け入れを広くしました。

 醍醐プロらしい重厚な打ち回しです。

 一方、瀬戸熊プロは13巡目に8索をツモり、6索を切ってカンチャンの7索待ちでリーチしました。

 瀬戸熊プロはリーチ・タンヤオ・イーペーコーの手でツモれば満貫です。

 7索は山に1枚だけ残っていました。

 醍醐プロも14巡目に6筒を重ね、9索を切ってカンチャンの6索待ちで聴牌。瀬戸熊プロの現物なので黙聴に構えました。

 6索は山に残っていませんでした。

 それでも、オリに回っていた2着目の瑞原プロが16巡目に瀬戸熊プロへの放銃を回避しようと、現物の6索を切って放銃。

 醍醐プロは中・ドラ1の4800点(+1000)です。

 醍醐プロは場況に丁寧に対応し、ぎりぎりのところで放銃を回避。さらに、リーチ者の現物待ちでしっかりと黙聴。

 山に残っていない牌による出あがりにこぎ着けた絶妙な攻守のバランスが光りました。

 東3局1本場は勝又プロが瑞原プロからリーチ・白・赤ドラ1の5200点(+300)を直撃。ラス目から3着目に浮上しました。

 東4局を迎え、持ち点は北家・醍醐42900、東家・瀬戸熊21500、西家・勝又20000、南家・瑞原15600です。

 この一局で醍醐プロは先切り十段の異名にふさわしい切れ味鋭い打ち回しで魅了しました。

 最初に仕掛けたのはラス目に落ちた瑞原プロです。

 3巡目に中、5巡目に東をポン。索子のホンイツのイーシャンテンになりました。

 その直後、醍醐プロが5巡目に西をツモった手牌です。

 醍醐プロは瑞原プロの現物の9筒と西を安全牌として残し、6索を外しました。

 醍醐プロ代名詞の危険牌の先切りです。

 これがずばり的中しました。

 瑞原プロが6巡目に9索を重ね、發を切って3索・6索待ちで聴牌。ホンイツ・東・中の満貫確定の手です。

 醍醐プロが6巡目にこの發をポン。9筒を切ってイーシャンテンです。

 もし、先切りしていなければ、瑞原プロのあがり牌の6索が浮いていて醍醐プロのあがりはありませんでした。

 瑞原プロの聴牌より1巡早く、6索を先切りして放銃を回避した醍醐プロの選択がキレキレです。

 醍醐プロは7巡目に八萬をチー。二萬・五萬待ちで聴牌しました。

 2人のめくり合いは醍醐プロに軍配があがりました。

 醍醐プロは12巡目に赤五萬をツモ。發・赤ドラ2の1000、2000です。

 南場を迎え、醍醐プロの持ち点は46900点となり、抜け出しました。

 醍醐プロは南1局に中・ドラ1・赤ドラ1の1000、2000をあがって加点。

 南4局1本場には黙聴でとどめの一撃。醍醐プロは瑞原プロからタンヤオ・ピンフ・イーペーコー・赤ドラ1の8000点(+300)をあがりました。

 第157戦の結果は醍醐58200、瀬戸熊21500、勝又15000、瑞原5300。

 醍醐プロのリーチ回数ゼロで6回のあがりは珍しく、瀬戸熊プロのあがりと放銃そろってゼロで2位確保もめったにありません。

 セガサミーフェニックスはチームポイントで最下位(9位)に沈んでいます。チームの苦境に醍醐プロの価値の高いトップです。

 この日の第158戦で魚谷侑未プロがラスとなり、セガサミーフェニックスは一気の巻き返しとなりませんでした。

 それでも、個人ポイントが63.4でプラスに転じた醍醐プロの復調は大きいと思います。

 

 

 

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