絶対にあきらめないゆーみんの勝利への執念が実りました。

　セガサミーフェニックス・魚谷侑未プロが2023年11月27日(月)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第82戦で逆転トップを獲得しました。

　魚谷プロは南３局２本場にU-NEXT Pirates・瑞原明奈プロに満貫をツモられ、ずっと守ってきたトップ目から陥落。

　それでも、南４局に親からの先制リーチにひるまず、魂をこめた闘牌で逆転勝利しました。

　第82戦はセガサミーフェニックス・魚谷侑未プロ、U-NEXT Pirates・瑞原明奈プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まりプロ、渋谷ABEMAS・松本吉弘プロの並び順。

　魚谷プロは幸先良いスタートを切りました。

　東１局にリーチ・ピンフ・イーペーコー・ツモ・赤ドラ２の6000オールの一撃です。

　その後、瑞原プロの猛追を受けましたが、巧みな打ち回しでトップ目を維持していました。

　ところが、南３局２本場に瑞原プロに満貫をツモられ、逆転されました。

　南４局を迎え、持ち点は西家・瑞原39000、南家・魚谷36600、北家・高宮19600、東家・松本4800です。

　２着目の魚谷プロはトップ目の瑞原プロと2400点差。2600点の出あがりか、500、1000のツモあがりで逆転できます。

　いち早く聴牌したのはラス目で親の松本プロです。12巡目に７索を暗刻にして８索を切り、「789」の三色は崩れたものの、三萬・六萬待ちでリーチしました。

　その直後、魚谷プロが12巡目に絶好の赤五萬をツモった手牌です。

　松本プロからリーチ棒が出たので、魚谷プロは白・赤ドラ１か、タンヤオ・赤ドラ１の2000点をあがれば逆転できます。

　魚谷プロは場に１枚切れの白を１枚外し、タンヤオに向かいました。

　魚谷プロは13巡目に發をツモって現物の八萬を切りました。14巡目には七萬を引き入れ、もう１枚の白を外してイーシャンテンです。

　15巡目に無筋の九萬をツモり、安全牌の發を切りました。

　一方、逃げきりを図り、鳴き仕掛けをしていたトップ目の瑞原プロが15巡目にカンチャンの六萬をツモ。カンチャンの７筒待ちで聴牌しました。

　魚谷プロは２人に先に聴牌され、厳しい展開です。

　魚谷プロは16巡目に６索をチー。九萬を押して５筒・８筒待ちでようやく追いつきました。

　魚谷プロの牌をツモる動作に力がこもります。

　流局目前の18巡目に８筒をツモ。タンヤオ・赤ドラ１の2000点(＋1000)で逆転トップです。

　第82戦の結果は魚谷39600、瑞原38500、高宮19100、松本2800。

　セガサミーフェニックスは総合ポイントで全９チーム中最下位に沈んでいます。

　苦境からなかなか抜け出させないチームに対して、「必ずトップを持ち帰りたい」というゆーみんの気迫がものすごく伝わる一局でした。