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最強戦著名人最強決戦で片山さん優勝

 漫画家の片山まさゆきさんが2022年8月7日(日)の「麻雀最強戦2022 著名人最強決戦」で優勝し、12月に行われる「麻雀最強戦2022」のファイナルに進出しました。

 片山さんは決勝で初代最強位の実力をいかんなく発揮。南3局、南4局で続けてあがって逆転し、ファイナルの切符を獲得しました。

 著名人最強決戦はA卓で本郷奏多さん、片山まさゆきさん、福本伸行さん、森川ジョージさん、B卓では大村朋宏さん、香川愛生さん、瀬川瑛子さん、加藤哲郎さんが激戦を繰り広げました。

 決勝に勝ち上がったのは本郷さん、片山さん、大村さん、香川さんの4人。片山、本郷、大村、香川の並び順です。

 ◎初代最強位の勝負強い逆転

 南3局と南4局の片山さんの連続あがりによる逆転は見事でした。初代最強位にふさわしい勝負強さです。

 南3局を迎え、持ち点は東家・大村43600、西家・片山34000、南家・香川21900、北家・本郷500です。

 片山さんが10巡目にいち早く聴牌し、5萬・8萬待ちでリーチしました。

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 片山さんは高めのドラの8萬をツモればリーチ・タンヤオ・ツモ・ドラ1の満貫です。大村さんを逆転してトップ目に立てます。

 オーラスに役満ツモで逆転優勝の条件を残したいラス目の本郷さんは11巡目に追いつき、3索・4索のシャンポン待ちでリーチです。

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 こちらもツモればリーチ・中・ツモ・ドラ1の満貫です。

 本郷さんはこの決勝ではツキに恵まれていませんでした。13巡目にドラの8萬をつかみ、片山さんに放銃。片山さんはリーチ・タンヤオ・ドラ1の5200点(+1000)のあがりです。

 南4局を迎え、持ち点は北家・大村43600、南家・片山40200、東家・香川21900、北家・本郷-5700です。

  2着目の片山さんはトップ目の大村さんと3400点差に迫り、700、1300のツモあがりでも逆転優勝です。もし、片山さんが700、1300をツモれば、片山さんと大村さんの持ち点は42900点で並びますが同点の場合、上家優先で片山さんの優勝だからです。

 オーラスにトップ目の大村さんが逃げ切りを図り、8巡目に場風の南をポンします。

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 万全な形ではありませんがイーシャンテンです。

 ところが、この鳴き仕掛けによって片山さんが9巡目に急所のカンチャンでドラの7索を引き入れ、8筒を切って聴牌。4萬・7萬待ちでリーチしました。

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 片山さんはリーチ・ピンフ・ドラ1の3900点の手でどこから出ても逆転できます。

 一方、親の香川さんも10巡目にドラの7索を勝負し、2萬・4筒のシャンポン待ちで聴牌します。

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 香川さんは「345」の三色確定の手です。あがりにくい待ちなので好形への手変わりを狙って黙聴に構えました。

 本郷さんが11巡目に片山さんの現物の8筒を切りました。

 大村さんはこの8筒をチーして4萬を切り、2筒・5筒待ちの聴牌に取りました。

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 勝負を懸けた4萬が片山さんに通らず放銃。片山さんは3900点の直撃で大村さんを逆転し、優勝しました。最終点数は片山44100、大村39700、香川21900、本郷-5700です。

◎東場に中暗刻の一発ツモ2回

 片山さんは東1局に4000オールで先行しました。

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 役牌の中を暗刻にリーチし、一発でツモりました。

 東2局1本場には、またも役牌の中を暗刻にリーチし、一発ツモを決めて本郷さんとのリーチ合戦を制しました。

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 リーチ・中・一発・ツモの2000、4000(+1300)です。

 その後、大村さんに逆転されましたが、この2つのあがりは大きく、オーラスの再逆転につながったと思います。

 ◎実らなかった大物手

 東2局1本場にリーチ合戦に敗れた本郷さんはの手は大物手でした。

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 4索・7索待ちで裏ドラは9索でした。もし、4索をツモっていればリーチ・ホンイツ・ツモ・ドラ3、高めの7索だったらリーチ・ホンイツ・イーペーコー・ツモ・ドラ4のいずれも8000オールでした。

 本郷さんは東2局でも大きなチャンスを逃しました。

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 3萬・6萬待ちでダブ東・ドラ4の18000点の手でしたが、あがれずに流局しました。

 この一局では、片山さんは3萬が出そうな形になっていました。

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 片山さんは白をツモって暗槓し、リンシャン牌から3萬をツモって暗刻にしました。槓ドラはなんと1筒です。

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 ここから4萬を切り、3萬が出ない形で聴牌しました。

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 片山さんはカンチャンの7索待ちで黙聴に取り、あがれずに流局となりました。

 片山さんがリンシャン牌から3萬をツモって聴牌したことが勝負の分かれ目となりました。放銃を避けられた片山さんは優勝し、チャンス手を逃した本郷さんはラスに沈みました。

◎悲願のファイナルへあと一歩及ばず

 大村さんは悲願のファイナル進出を逃しました。

 勝負どころでしっかりとあがって一時はトップ目に立ちましたがあと一歩及びませんでした。

 大村さんは東3局の親でリーチ・タンヤオ・イーペーコー・ツモの4000オールをあがります。

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 南1局2本場(供託2)には1300、2600(+2600)をあがりました。供託と積み棒の収入を加え、片山さんを逆転して600点差でトップ目に立ちました。

 さらに、大村さんは南2局にドラの中を暗刻にした絶好の手で鳴き仕掛けをして、4筒・7筒待ちで聴牌。

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 必死に連荘を目指していた親の本郷さんから4筒が出て、大村さんは8000点を加え、一時は片山さんに9600点差をつけました。しかし、残り2局で逆転されました。それでも持ち前の安定した打ち回しはさすがでした。

 香川さんは東3局1本場にリーチ・チートイツ・ツモ・ドラ2の3000、6000(+300)をあがって追い上げました。

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 1萬に狙いを定めたトイツの手作りが秀逸でした。

 この決勝は中を暗刻にした手が相次ぎ、いずれも満貫につながる結果となり、興味深かったです。


 


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