ミスター麻雀の四暗刻
「ミスター麻雀」こと小島武夫プロがあがった伝説の九蓮宝燈と国士無双をnoteで取り上げました。
読者の方からさらに「小島プロの印象的な役満を取り上げてほしい」という声が相次いで寄せられました。今回は24年前の第2回モンド21杯予選第1戦で小島プロがあがった四暗刻を紹介します。MONDO TVの麻雀番組で初の役満でした。
予選第1戦は小島武夫プロ、金子正輝プロ、新津潔プロ、浦田和子プロの並び順。南1局を迎え、持ち点は北家・浦田33600、南家・金子32900、東家・小島32300、西家・新津1200です。
親の小島プロの配牌です。暗刻が1組、トイツは2組あり、大物手の予感のする手です。
小島プロは2巡目に1索を重ねて3索を切ります。カンチャンの2索の受け入れを拒否し、四暗刻に狙いを定めて手作りを進める小島プロらしい打ち筋です。
また、早めの3索切りで捨て牌を工夫し、1索を出やすくする狙いもあります。
小島プロは6巡目に5萬を重ね、チートイツのイーシャンテンです。
けれども、目指すのはもちろん四暗刻です。7巡目にノータイムで6萬をツモ切り、4萬・7萬の受け入れも拒否します。
小島プロは13巡目に5萬を暗刻にして、ツモり四暗刻のイーシャンテンになりました。
一方、金子プロが13巡目に役牌の白を暗刻にして、6筒・9筒待ちで聴牌。あがり牌が場に5枚切られているので黙聴に構えます。
小島プロも14巡目に1索を暗刻にして、ツモり四暗刻の手を聴牌。1萬と7索のシャンポン待ちでリーチします。
15巡目に一発で1萬をツモり、16000オールです。徹底的に狙ってあがった見事な四暗刻でした。
小島プロは歴代のプロでファンを魅了した放送対局の役満が最も多いのではないでしょうか。「ミスター麻雀」と言われる所以がここにあります。
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