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茅森プロオーラス執念の逆転 苦境に光明の今季個人初トップ【Мリーグ】

 苦境に光明となるオーラスに執念の逆転です。

 セガサミーフェニックス・茅森早香プロが2023年11月13日(月)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第66戦で今季個人初トップを獲得しました。

 逆転勝利へ満貫のあがりが必要な2着目の南4局。果敢に踏みこんだカンチャン待ちのリーチが決まりました。

 茅森プロは第66戦を迎え、ここまで2位1回、3位3回、4位3回と絶不調。セガサミーフェニックスの総合ポイントも-483.9で全9チームの最下位に沈んでいました。

 苦しいチームと自身を鼓舞する1勝となりました。

 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典プロ、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥プロ、セガサミーフェニックス・茅森早香プロ、BEAST Japanext・中田花奈プロの並び順。

 南4局を迎え、持ち点南家・滝沢34800、北家・茅森27000、東家・中田20300、西家・松ヶ瀬17900です。

 茅森プロは南場で滝沢プロに逆転され2着目。トップ目とは7800点差で逆転勝利には満貫が必要です。

 この一局は3着目で親の中田プロを除く3人に序盤からチャンス手が入りました。

 トップ目の滝沢プロは2巡目に二萬をツモり、あっという間にイーシャンテンです。

 ラス目の松ヶ瀬プロも2巡目にカンチャンの五萬を引き入れ、索子の一気通貫のイーシャンテンです。

 2着目の茅森プロも5巡目に絶好の赤5筒をツモり、ドラの發を外してイーシャンテンです。

 茅森プロは赤ドラを2枚持っています。聴牌してリーチし、ツモれば逆転トップです。場に出ていないドラの發を重なりを待たず、見切りました。

 このドラ切りは逃げきりを図る滝沢プロにプレッシャーを与えました。

 茅森プロは7巡目に9索をツモって聴牌。カンチャンの八萬待ちで勝負を懸け、リーチしました。

 ツモればリーチ・ツモ・赤ドラ2の2000、4000で文句なしのトップ。出あがりならば裏ドラが1枚乗ると逆転勝利です。

 山に八萬は2枚残っていました。

 厳しい配牌だった中田プロも9巡目に七萬をツモり、イーシャンテンにこぎ着けました。

 リーチを受け、滝沢プロは北のトイツ落としでオリに回りました。

 松ヶ瀬プロは無筋の危険牌を押すものの、なかなか聴牌できません。

 中田プロは危険牌をつかまず、有効牌も引けず、イーシャンテンのまま変わりません。

 滝沢プロは10巡目に八萬をツモりましたがもちろん切りません。八萬は山に残り1枚となりました。

 茅森プロは12巡目にラス牌の八萬をツモ。逆転トップを決めるリーチ・ツモ・赤ドラ2の2000、4000です。

 第66戦の結果は茅森35000、滝沢32800、中田16300、松ヶ瀬15900。

 試合後のインタビューで茅森プロはようやくつかんだトップを喜び、安堵の胸をなでおろしていました。

 近藤誠一監督も元気をもらったのではないかと思います。


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