【制作中】口説く練習(漫才)

「ちょっと聞いてほしいんやけど」

<どうした?>

「実は今ちょっといい感じの女の子がいて、その子と今度初めてご飯行くんやけど」

<いいやんか>

「何喋ったらいいかわからんくて」

<何でもええねん、その子を楽しませれたらなんでも>

「いやおれそういう口説くみたいなん苦手やからさ」

<簡単簡単>

「いや、難しいねんなあ」

<男と喋る時と同じ感じで喋ったらええねん>

「なんかそれが上手いこと出来ひんねん」

<何で?わかったじゃあちょっと見とき>

「え?」

<その子の名前は?>

「ゆみちゃん」

<ゆみちゃんな。OK。おれが今から見本みせるから、当日そのままやったらええわ>

「見本?」

<最初のデートは、普通の居酒屋とかでええねん>

「?」

<すいませーん、ゆみちゃん何飲む?>

「あ、そういうこと」

<生ビールね。じゃあ、僕ジンバックで>

「男が居酒屋でジンバック」

<あと食べ物ももう先頼んじゃっていいですか?えっと、付き出しと>

「勝手に出てくる」

<フライドポテト>

「居酒屋でフライドポテトねぇ」

<ゆみちゃんなんかいる?大丈夫?じゃとりあえずそれで。

あれ?ゆみちゃん緊張してる?もしかしてA型?やっぱりなー、A型って人見知りっていうもんねー。おれ何型やと思う?

え、B?誰が自己中や!誰が自己中やねんなホンマに!>

「うわー」

<いやいやいや、ちょっと待ってよー、B型に見えるー?ちょっと待ってやー。おれO型!めっちゃ社交的やろー?

あ、そうや、A型とO型ってめっちゃ相性良いって知ってる?

そやねん、AとOはめっちゃ、相性良いねんて」

「同じこと言った」

<で、AB型とO型が一番最悪やねんて。あ、違うわBとAやったかな?>

「どうでもええわー、血液型の話する男嫌いやわー」

<あ、来た来た。じゃあカンパーイ。 あ、そうやそういえば、ゆみちゃんて東京の人?あ、やっぱり?標準語やからそうかなと思っててん。え、じゃあマクドナルドってなんて言うの?

え、マック?うわーやっぱり!こっちはマクドやで!>

「うわー、しんどー」

<え、じゃああれは?エスカレーターってどっちに並ぶん?左?いや右やろー!>

「その話題オモロイ思てんの大阪人だけやねん」

<(飲む)・・・。あ、ゆみちゃんいくつ?21?若っ!おれ28やから7こ下か。てことはおれが25の時18やん!!>

「ピンとけえへんたとえ!20歳の時に小6とかでええやん」

<若いなー。・・・。(ドリンクに手伸ばすが、話題を思いつき)あ、じゃあ、KAT-TUNが元々6人居たって知らんのちゃうん?>

「ジェネレーションギャップ作戦ね」

<あ知ってる?そっか・・・。>

「失敗!」

<じゃあ、あれは?ミクシィって知ってる?おっちゃんの時はあれが主流やってんで、今のインスタとかフェイスブックみたいな>

「おるわー。若い子と話す時だけ急におっさんなる奴」

<あ、知ってる?>

「残念!」

<ジェネレーションギャップやなあ・・・>

「いや無理よ!?ギャップなかったやん」

<・・・。(飲む)>

「気まずなってんのバレバレやで?」

<あ、そうや。こないだめっちゃおもろい話聞いてんけど>

「大丈夫か?」

<>

「ああ、雑学なー。女の子ってあんまり好きじゃなかったりするんよねー」

<あと、これ知ってる?鼻からスイカが出る時って、出産ぐらい痛いらしいで>

「逆や。いや、ちょちょちょ」(芝居を止める)

<ん?>

「全然参考ならへんわ」

<いやこのままやればいけるよ>

「厳しいと思うわ」

<?>

「何、鼻からスイカ出る時って?いつ訪れんのその状況?」

<なかなかないから出産で喩えるんやん>

「逆やねん。

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