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セージの耳打ち#260 CMスポンサーの受難時代

CMキャラクターに著名人を起用する場合、スポンサー企業が気にするのは「スキャンダルの発覚」です。
CMキャラクター、すなわち「自社のイメージを背負ってもらっている人間」に何らかのスキャンダルが持ち上がった場合、スポンサー企業の受けるダメージは計り知れません。

昔だったらマスコミに手を回して公表される前にもみ消すことも可能でしたが、現代は「1億総メディア時代」と言える「SNS全盛期」です。
街角で見かけたマズイ現場を通行人がスマホで撮って、それをSNSにアップしたらあっという間に「全国区のスキャンダル」。
芸能界も情報統制が不能になっていて、ホントに時代が変わりました。

だからこれからのスポンサー企業は「絶対にスキャンダルの心配がない相手」をCMに使う必要があるわけですが、叩いてホコリの出ない人間なんて絶対にいません。
だからいっそ、CGキャラとかロボットとか動物といった「人間でない存在」を使うのが一番かもしれません。
「CMに人間が一人も出てこない世界」なんてちょっとSF的で面白いと思いません?

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