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セージの耳打ち#249 ずっと「東京」を探しています

脱東京をした人間の言葉とは思えないかもしれませんが、私は「東京」が大好きです。
と言っても現在の東京は嫌いで、だから見切りをつけました。

私の愛する「東京」とは、バブル景気に翻弄される前の「日本一大きくて文化的で夢にあふれる田舎」です。
確かに「首都」ではあるんだけど、そこに住む人たちは良い意味で「田舎者」で、本来なら1000円にもならないようなラジカセで1万円貸してくれた質屋さんもいました。
どのバイト先にも様々な「タマゴ」たちがおり、仕事終わりには誰かのアパートに集まって、それぞれの「夢」を語っていたんです。

そんな「素敵な田舎」だった東京も、バブル景気で拝金主義がはびこるようになって以降、どんどん狂っていきました。
そのなれの果てが現在です。
あまりの変わりっぷりを正視できなくなって、私は離れる決意をしたのでした。

現在しているのは、昔の東京のように素敵なエリアを探す作業です。
日本は狭いようで広いから、探せば「バブル前の東京」みたいなところがどこかにあるかもしれない。
いま現在住んでいる静岡県沼津市を素敵なエリアに近づける活動もしていますが、それと並行して探索作業も続けています。
沼津を素敵なエリアにすることと、どこかにある「素敵な東京パート2」を見つけ出すこと、どちらのほうが実現性が高いかはわかりませんが、「自分は素敵なエリアに住みたい!」という思いだけは変わりません。

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