若い人はピンとこないでしょうが、かつて「リクルート事件」というのがおきました。
世間を刺激しないよう、テレビCMのラストに流れるサウンドロゴ（社名コール）を無音にしたり、会社的にかなり四苦八苦していたようです。

じつは私はその当時、リクルート社内にデスクを置いてましてね、社員じゃないんだけど社員みたいな働き方をしてたんです。

で、広告出稿主のところへ取材に行くわけですが、まー、どこの客も言いたい放題なわけですよ。
こっちは社員でも何でもないわけですが外部から見れば「そんなの関係ねー」ですからね、罵詈雑言的なことをずっと言ってるオッサンとかもいたりして。
でもまぁ「面と向かって」なんで罵倒にも限界があり、昨今の「ネット炎上」に比べたら全然マシでしたよ。
やっぱ「顔も見せず匿名で」というのとは違ってブレーキがかかりますから。

リクルート事件を「歴史として知ってる」人間は数多いですが、「内部の人間として空気感を憶えてる」人間はそんなに多くないでしょう。
良く言えば「歴史の生き証人」なんで、それなりに意義はあるかな、とも思ってます。

・・・まぁ、二度と体験はしたくないですが。