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デジタルの未来を語る 「さあ、これからの話をしよう」〜宮沢博編〜

私たちネットイヤーグループが考えているデジタルの未来。その実現のために、特定分野で活躍し、後輩の育成など社を引っ張っていく社員のことを私たちは「リード職」と呼んでいます。 今回はプロジェクトマネジメントを得意とする宮沢博です。彼が語る未来とは何か、 「さあ、これからの話をしよう。」

PMのエピソードがないプロジェクトこそ、成功の証

カスタマーエクスペリエンス事業部でプロデューサーをしている宮沢博です。大学卒業後、Web制作会社やカナダ留学を経て、ネットイヤーグループに入社し、13年目となります。

12年間の間にプロジェクトマネージャー(以下PM)、ディレクター、プロデューサーなどを経験しました。現在はPMを担当し、一緒にお仕事をするパートナー企業さんやプロジェクトチームの進行を管理し、全体の調整を行う仕事をしています。

僕は、デジタルマーケティングのジェネラリストでありたいと思っています。システム、UX、コーディング、SNSなど、それぞれの知識がすごく深くはないですが、各専門職の人たちと、対等に話ができるくらいの知識を持たなくてはいけないと、いつも考えています。

僕がプロジェクトを進める際に心がけているのが、以下の3点です。

・プロジェクト全体を俯瞰し、現在何が起きているのか、これから何が起きるのか、観察・想像して行動すること。
・複数のプランを準備し、柔軟に対処すること。
・図などを活用して視覚化することで、自分の意図をわかりやすく伝え、相手の理解を深めること。

今回、この連載に登場するにあたって、これまで仕事で最も印象に残ったエピソードは何だろうと考えたのですが、PMってむしろ派手なエピソードはないほうがいい。PMが目立たないというのは、プロジェクトがスムーズに進んだということ。UXの考え方にも似ていますが、クライアントやプロジェクトメンバーがストレスを感じることなく、スムーズに進むプロジェクトがベストだと思います。

分断なく、誰もがデジタルの恩恵を受けられる未来を

僕にとっての理想の未来も、PMの存在に似ています。デジタルがごく自然に溶け込み、特に意識することなく、生活に役立っている。そういうのがいいですね。

これまでは、デジタルに詳しい人だけが活用して得をし、詳しくない人は置いてかれていました。そうではなく、誰もがデジタルの恩恵を受けられる未来、デジタルやITを意識しなくても使える未来が来てほしいと思います。

例えば、水道の蛇口をひねると水が飲める日本のシステムって、実はすごいことです。でも僕らは、それを当たり前のように思っています。デジタルも、同じくらい当たり前に使えるようになればいいですよね。

映画やSF小説の未来って、空飛ぶクルマなど、派手なものが多いですが、それより生活がもっと便利になって誰もがその恩恵を受けられる、難病が治療できるようになる。そういうSDGsな未来が理想です。分断なく誰もが使えること、それが大切だと思います。

デジタルやテクノロジーが自然環境をサポートする、デジタルと自然環境が共存できる、そういう世界を目指したいです。

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デジタルは、人をサポートするものであるべき

デジタルを活用して、業務の効率化を考えるのが好きです。でもそれはラクをしたいからではなく、そこで得られた時間を考えることに使いたいから。クライアントの課題についても、デジタルで解決できることについては、どんどん提案するので、その分の時間や予算をもっと他に使ってほしい。デジタルは、人の邪魔をしたり、害を与えたりするものではなく、人をサポートするものであるべきです。

PMである僕の役目は、クライアントとユーザーが実現させたい未来へ向かうために、邪魔なモノを取り除いて、正しい方向へ進めるようサポートすること。クライアントにとっての理想のゴール、ユーザーにとっての理想のゴール、その両方を叶えることが重要です。

ウェブサイトのリニューアルで気になるのが、本来はユーザーの利便性を向上して、クライアントが利益を得ることが重要なのに、リニューアルそのものがゴールになってしまうとき。そこは見失わないよう、クライアントに対してもきちんと伝えていかなければと思います。

目指すのは、究極のジェネラリスト?


リード職になったから、特別何かを変えようとは思っていません。今までと変わらず進んでいけたらいいな、と思っています。ただ、若手を育てたいという想いは今までよりも強くなりましたね。

よくメンバーに点と線の話をするんです。点をたくさんつくらないと、線はできないと。今、目の前にあることを精一杯やって、いっぱい点をつくること。線のためには、効率的ではないかもしれませんが、点さえいっぱいつくれば、ある日、それがつながって線になります。その都度努力をしないと点はできないし、さぼってばかりでは、その点はつながらない。未来を意識しながらも、目の前のことに注力することが重要です。

僕、これまで寄り道ばっかりしてきたなぁと思っていたのですが、ある人に言われたんです。そういう経験が点になって、線でつながっている。そういう経験をしてきたからこそ、見えることがあると。スティーブ・ジョブズの有名なスピーチにもありますが、点と点はいつか必ずつながります。

実は、ネットイヤーグループに入社してから、大学院にも通いました。平日の夜や週末も授業を受け、課題もたくさんあって大変だったけど、学ぶのって楽しいと思いました。また新たな点ができて、新しい線につながるのが楽しみです。

今後の目標は、デジタルに限らず、幅広い視点で未来をつくっていくこと。究極のジェネラリスト? そんな人になれたら、新しい世界が見えて経営者にだってなれるんでしょうね。経営者になったら、何が見えるんでしょうね。見える景色も今とまったく違うんだろうなぁ。


カスタマーエクスペリエンス事業部
プロデューサー
宮沢 博
WEB制作会社にてデザイナー、コーダーを経て、2008年よりネットイヤーグループ株式会社へ入社。
大規模Webサイトリニューアルプロジェクトに参画。その後、B2C,B2B,グローバルサイトなど様々な分野のプロジェクトにて、プロジェクトマネージャーを始め、UXD、WEBコンサルトなど幅広い経験を武器に活躍。
また、チームマネージャーなども経験。
近年はプロジェクトの品質管理や人材の育成に積極的に取り組み、幅広く活動している。



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