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出願したけど 当日受験しない人は どれくらいいるの?

「出願したけど、実際どれくらいの人が受験して、どれくらいの人が受験しなかったの?」

これは、小学校受験のとき、とても気になりました。


小学校受験って、何日、または何時に考査があるか読めないことが多いのです。

生まれ月を考慮して、生年月日順に日程が組まれることが多いのですが、その年の出願数によっては、前年よりも数時間後ろに考査があったり、次の日にズレたりもします。


イメージがわきやすいように。

仮に、5校受験するときに、11/1に考査がある学校が2校あったとします。

その2校のうち、一つが午前中に考査、もう一つが午後に考査の場合、タクシーを乗り継ぐなどして、一日に2校受けることもできます。

でも、2校とも考査の時間が重なってしまった場合、どちらかを辞退せざるを得ないこともあります。

また、5校目を受ける前に、本命校からの合格を頂いたので、もう受験を終了し、5校目を受けないということもあるのです。


こういったことがありますので、「とりあえず、受験を考えている小学校には出願しておく。実際に受験するかどうかは、直前に考える。」ということが鉄則となります。

もちろん、風邪やコロナなどで、やむを得ず受験ができないお子様もいらっしゃると思います。


それでは、出願した人のうち、実際にどれくらいの人が受験をしたかをみていきます。

東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城の関東の私立小学校90校を対象に、小学校や幼児教室のホームページなど、2022年度の各種オープン情報を元に、収集・分析してみました。


男女合計 実際に受験した割合ランキング


失敗しない 小学校 お受験情報 独自集計

※志願者数と受験者数を公開している私立小学校47校で分析

※割合が高いほど、出願後も受験しており、割合が低いほど、受験をしていない(何かしらの理由で辞退した)ことを意味します。


菅生学園初等学校、さとえ学園小学校、成田高等学校付属小学校は、出願後すべての人が受験しています。

人気の慶應義塾幼稚舎や東京農業大学稲花小学校は、1割弱が受験をしていないことがわかります。


男女合計 辞退者数ランキング


失敗しない 小学校 お受験情報 独自集計

※志願者数と受験者数を公開している私立小学校47校で分析


志願者数(出願者数)と受験者数を差分でみてみました。

昭和女子大学附属昭和小学校がトップで、329名が辞退しています。

先ほどの比率をみると、昭和女子大学附属昭和小学校は約半数が辞退しているということになります。

次いで、聖ドミニコ学園小学校(277名の辞退)、早稲田実業学校初等部(245名の辞退)、慶應義塾幼稚舎(191名の辞退)、東京都市大学付属小学校(127名の辞退)、東京農業大学稲花小学校(114名の辞退)となります。

人気校も、辞退者数でいうとかなりの数になることがわかりますね。


男子 実際に受験した割合ランキング


失敗しない 小学校 お受験情報 独自集計

※男子のみの志願者数と受験者数を公開している私立小学校37校で分析


男子のみで見てみました。

菅生学園初等学校、成田高等学校付属小学校は、共に出願後 すべての人が受験しています。

37校のうち、約半数は1割ほどの辞退ですが、小学校によっては、3割から半数近くが辞退している学校も散見されます。


男子 辞退者数ランキング


失敗しない 小学校 お受験情報 独自集計

※男子のみの志願者数と受験者数を公開している私立小学校37校で分析


男子のみで見たとき、最も辞退者数が多いのは、早稲田実業学校初等部の161名です。

次いで、東京都市大学付属小学校(68名の辞退)、慶應義塾幼稚舎(49名の辞退)、東京農業大学稲花小学校(44名の辞退)、星美学園小学校(44名の辞退)、宝仙学園小学校(42名の辞退)となります。

人気校を受験される方は、数十名のライバルが当日辞退する、と考えると少しは安心するのでしょうか。


女子 実際に受験した割合ランキング


失敗しない 小学校 お受験情報 独自集計

※女子のみの志願者数と受験者数を公開している私立小学校38校で分析


女子のみで見てみました。

啓明学園初等学校、菅生学園初等学校、横須賀学院小学校、成田高等学校付属小学校は、出願後 すべての人が受験しています。

一方で、聖ドミニコ学園小学校は約6割が、関東学院小学校は約5割が辞退しています。


女子 辞退者数ランキング


失敗しない 小学校 お受験情報 独自集計

※女子のみの志願者数と受験者数を公開している私立小学校38校で分析


女子のみの、辞退者数を見てみます。

最も辞退者数が多いのは、聖ドミニコ学園小学校の236名です。

次いで、慶應義塾幼稚舎(142名の辞退)、早稲田実業学校初等部(84名の辞退)、東京農業大学稲花小学校(70名の辞退)、東京都市大学付属小学校(59名の辞退)、星美学園小学校(40名の辞退)となります。


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皆様のお受験がうまくいきますように。

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