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夫婦のいとなみ

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夫婦のまいにちのこと。
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こびとのしわざ

こびとのしわざ

わたしの夫は毎日大量にヨーグルトを食べる。ブルガリアヨーグルトのパックを、スーパーで毎回3・4個まとめ買いする。で、一日にだいたい、2/3ずつくらい食べる。

たまに買い物に行くタイミングを逃してヨーグルトを切らした時はたいへん。「あーヨーグルト食べたい。あーヨーグルト食べたい」と騒ぎ出す。ヨーグルトにありつくためだけに車を出すこともあるくらいだ。

ある日、夫婦で加入しているAUのポイントの交換

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まぎらわしいこと(疑われるようなこと)をするんじゃない!

まぎらわしいこと(疑われるようなこと)をするんじゃない!

わたしが作った料理を見ながら深いため息をつき、夕食のテーブルについた夫。

なにそれ、
そんなに今夜のおかずに文句があるなら、食べなくたっていいんですけど…
と言うことも辞さないつもりで、

「あ、なんか気分じゃなかった? 今日のおかず」と言ったら、

「え? あっ! 違う違う。おかずじゃない。自分の仕事のこと。ごめんごめん」

「あのねえ…。
李下に冠を正すんじゃないよ!!」

デジタル大辞泉の

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村上春樹が苦手な夫

村上春樹が苦手な夫

夫はふだん、あまり本を読まない。漫画も読まない。昔は小説も読んでいたが、今は活字をほとんど読まなくなった。

その夫が、先日、録画していた寺内貫太郎一家のドラマを観て、「久しぶりにエッセイを読みたくなったな。昔、実家で読んだ向田邦子のエッセイは好きだったんだよね」と言った。寺内貫太郎一家は向田邦子の脚本だ。「少しは活字読んだ方がいいよ。いくつか買ってみたら?」と薦めたら、早速ネットで何冊か向田邦子

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Amazonと相性が悪い夫

Amazonと相性が悪い夫

住んでいるのが地方ということもあって、うちは夫婦揃ってよくネット通販を利用する。中でも使用頻度が多いのは、Amazonとヨドバシドットコムだ。

この2つには、うちにとって長所と短所がある(あくまでうちにとって、です)。

Amazonの良いところ
わたしが注文するとだいたいその日のうちに出荷され、次の日かその次の日には届く。とても早い。

うちにはクロネコヤマトで届く。わたしはクロネコヤマトのお

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メガ盛りか、スッピンか

メガ盛りか、スッピンか

前回、「キャミソールと乳首と人生のおかしみ」という記事を書いたけど、

この話にどん引きする人もけっこういるんだろうなーと思った。「夫にそんなみっともない事実を知られて恥ずかしくないのか」とか「そんな生活(無印のキャミソールを何年も着ている)嫌だ」とか、「女を捨ててるよなー」とか。

「この話、ぜんぜん笑えない」という人もたくさんいらっしゃると思う。でも、そういうのって、すべてマッチングだと思うん

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キャミソールと乳首と人生のおかしみ

キャミソールと乳首と人生のおかしみ

もう何年も前のことである。

夜、わたしはパソコンに向かい仕事の残りを家でやっていて、夫はテレビを見ながら洗濯物を畳んでいた。たしか秋の夜で、テレビではニュースをやっていた。仕事をしながら時々、小さな音で流れているニュースを聞いていた。

と、突然。

夫が一枚の洗濯物を手に取った瞬間、狂ったように笑い出した。「ぎゃはははははは。ははは。ふあははははは、あはあ−、あはあー、ふふっ。くっ。あはははは

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