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手術の日2

中待合に座ってひといきつくと、すぐに名前を呼ばれました。

手術室は、テレビなんかで良く見る外科手術のような部屋ではなく、歯医者さんの診察室のちょい広いかんじ。
手術を受けるのも手術台ではなく、歯医者さんの診察椅子のような、座るとぐいーんと倒れるものでした。

椅子に座るとすぐに倒され、目の周りを消毒されます。
左目だけがでるようなケープをかぶせられます。
そして、目の中を洗浄。冷たくてきもちがいいです。

そして、大高先生登場。(といってもずっと部屋の中の別の場所にいらしたと思います)

「___さん、(先生は、下の名前で患者さんを呼ばれます)。
ではこれから手術を始めますね。
確認やけど、外斜視で、外に向いている目を内側に向けますね。

「はい」

「じゃあ、ずーっと左を見ていてくださいね」

麻酔注射をされます。ちょっとちくっとします。

視界は、うっすらぼんやりオレンジ色が見えています。影で、目の上で何かやっているなーという程度。
メスが見えるとか、そんなことはありません。
でも、チョキチョキという、目を動かしている筋肉を切っているだろう音が聞こえます。痛くはありません。

しばらくすると、突然、目の奥に鈍痛を感じました。痛くなったらすぐに言ってくださいねと言われていたので、
「先生、痛いです」「はい。麻酔追加しますね」
すると、スッと痛みがなくなります。

少したってまた痛みが。何とも言えない、目をぎゅーっと押さえつけられているような痛み。
「あ、痛いです」「追加しますね」
すぐに痛くなくなります。

そのうちに、ちくちくと、縫っているかんじがわかりました。

手術の間、先生は、「よし」とか「OK」とか口に出されていて、なんかそれが安心しました。

手術のあいだ、安室ちゃんのheroがずっと流れていました。

急にケープをはがされ、「上見て」と言われました。ぼやけてあんまり見えてなかったけど、一生懸命上をみます。
「よし、バッチリ」
「ありがとうございます」

手術が終わりました。20分くらいでした。

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