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「そろそろファンフェスについて語らないと死ぬぜ!」

「FINAL FANTASY XIVFAN FESTIVAL2024 in TOKYO」

スタッフさん、演者さん、参加者さん、その他諸々の関係者の皆様方!

二日間お疲れ様でした!

見れなかったステージや展示物、参加できなったアクティビティも多く、まったく悔いが残らなかったと言えば嘘になりますが、それ以上にこのイベントを楽しんでもらおう/楽しもうとする人々の高すぎる熱量に圧倒された二日間でした。

最後のPRIMALSのライブなんてもう、演奏スゴイは、ゲストスゴイは、セトリエモいは、客席との一体感、プライスレス─って感じでした!

まぁ、ライブは3500円の有料配信なんですけどね。
https://cdn.tixplus.jp/feature/ffxiv_stpass202401/

というわけで今回は、ファンフェスで感じた「熱量」について話したいと思います。


『─ファンフェスを開催するのは、お客様との意見交換をしたり、感謝の気持ちを表したいという意味がもっとも大きいです。
しかし、その一方でこれらがリテンションの施策であることもまた真実です。

中略

リテンション、という言葉の意味を知っている方からすると、「オンラインゲームの場合、利益の話だよね」と思われるかもしれませんが、真髄はそうではなく、“お客様と運営がともにテンションを維持する”ということだと吉田は考えているわけです。』

吉田の日々赤裸々「テンションを維持する」
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ファンフェスはリテンション─つまり、プレイヤーに継続して課金してもらうための施策であると同時に、運営・開発者たちが自らを奮わせるためのものでもある、ということですね。

僕もファンフェス後はめちゃくちゃやる気に満ち溢れていましたし、イベント登壇者がファンフェスの感想を求められた時も、同様のコメントが多かったように思います。

イベントを楽しもうとする自分自身の熱量や他の参加者たちの熱量、そしてイベント主催者側との熱量が互いに伝播し合い、リテンションを引き起こしているのだと考えられます。

もちろんこれはファンフェスやFF14に限られた話ではなく、「ハレとケ」、日常と非日常という関係性の中で、古くから「祭り」として親しまれてきたものです。

「祭り」の高揚感、非日常の特別感は、それだけでワクワクして楽しい気分になります。しかもそれが数年に一度の、高い抽選倍率をくぐり抜けなければならないものだとしたら、「祭り」へのモチベーション─「熱量」は極めて高いものになるでしょう。

しかしFF14のファンフェスには、それだけでは説明のつかない熱量の高さ、他のゲームタイトルのイベントとは明らかに違う、異質とも言える「熱狂」があるように思うのです。



最初、僕はこの熱狂の原因は吉田P/Dにあるのだと思っていました。吉田さんは言わずと知れたFF14新生の功労者であり、FF14における最重要人物、いわば核のような存在です。

優れたゲームクリエイターであり、熱狂的なFF14プレイヤーでもある彼がいるからこそ、FF14は高い熱量を保っているのだと。

しかし、吉田さんがFF14を新生させた際も、決して一人の力で成し遂げたわけではありませんでした。彼と同じように高い熱量を持ったスタッフや、当時酷評されていたFF14を、それでも楽しもうとしていたプレイヤーたちの熱量に支えられて、同じゲームを作り変えるという前代未聞のプロジェクトを達成するに至りました。

つまり高い熱量を持った人間が、ゲームの内外に沢山いた、ということです。

では何故そうなったのか。天下のスクエニだったから、有名なFFシリーズだったから、ゲーマーが集まりやすいオンラインゲームだったから。

様々な要因を挙げることはできるかと思いますが、決定的な何かがあったというよりは、奇跡的に状況が重なったとしか思えなくて、今後似たような状況がどこかで起きたとしても、FF14の新生を再現するのは極めて難しいことだと思っています。


少し話がズレてしまったので戻します。
要するにFF14には、何故だかものスゴーく熱意のある開発者やプレイヤーが集まった環境があって、その集まった熱意がまるで重力のように人々を引き寄せ続けた結果、ゲーム業界の中では極めて異質で熱狂的なコミュニティに成長した。

まったく正しくないかもしれないし、ちょっと雑なまとめ方だとも思うけれど、でも確かにそんな集団が「祭り」をやったら、そりゃあ熱いよね!みたいな話で。

ただ感覚的には、「平均的に熱量が高いコミュニティ」というより、「一般人以上、インフルエンサー未満の熱量を持った人がやたらと多い」みたいな感じなんですよね。

ちょっと火を付けてあげると途端に燃え広がって、良い意味で炎上慣れしてるというか、良いことも悪いことも楽しもう、何なら面白くしてやろうという空気感がある。

スクエニが用意したステージイベントやアクティビティをただ受け身で楽しむのではなく、自分たちも参加者でありながらイベントの一部でもあるというインタラクティブな関係性。

吉田Pを始めとする多くのスタッフとプレイヤーとが、互いに影響を与え続けた先に形作られた「エオルゼア」という世界を、そっくりそのままくり抜いたような空間がこの二日間の東京ドームの中にはあったように思います。


─と、かなり絶賛に近い内容になってしまったけれど、もちろんFF14が完璧なコミュニティだというわけではありません。

冒頭にも少し触れたように不満に感じていることもあるし、スクエニ側にもプレイヤー側にも嫌だなぁと思う人だっている。

ただ、そういったあれこれを全部まとめて許してくれる「寛容さ」や「信頼」がある場所だと思うし、だからこそ各々が望む形で「熱量」を持てるのだと思う。

僕の熱量、伝わっただろうか?



まぁ、ここまで読んでもらっておいてなんだけど、こんなブログなんかよりやっぱり実際に触れてみるのが1番だと思うんだよね。

PS4やPS5を持ってる人は、ちょっと制限はあるけど十数時間分くらいのRPGを無料で遊べるフリートライアルがあるし、PC派の人はベンチマーク(https://jp.finalfantasyxiv.com/benchmark/)でスペックを確認して、動きそうなら同様にフリートライアルを試してみて欲しい。

xbox派の人は近々βテストが行われる予定で、遅くとも春頃には正式サービスが始まって普通に遊べるようになる予定です。

そして、FF14とかまったく興味ないけどファンフェスは行きたいなと思った人。もうね、当選倍率が上がるだけだから、みんなできるだけ大人しくしてて欲しいのよ。今回だって旧FF14からのプレイヤーなのにファンフェス行くのに10年かかったんだから。



でも、まぁいいさ。

次のファンフェスは2年後だから、来年の夏あたりから情報を集め始めてみるといい。基本的にイベントのチケットはプレイヤーが優先されるけど、応募の時期だけ課金してもいいし、とりあえず会場へ行けば、もしかしたら当日券が手に入るかもしれない。

そこまでなんとか頑張ってもらって、きっと今年以上に盛り上がるであろう会場の熱量を感じて欲しい。

では、健闘を祈る。

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