アダムとイブ


ふと思い立って聖書を読み始めた

案外読みやすい
聖典というより小説
小説の中でもファンタジーといった印象

アダムとイブが出てきたときはなんだか感動した
昔から知ってる人にやっと会えた感じ

失楽園の後やたら登場人物が多い
名前だけ出てエピソードなし
それなら出すなよと思ってしまう

「産めよ、増えよ、地に満ちよ」という神の言葉通りになってることを強調したかったのか
神の平等の愛を示したかったのか
正解は分からないがとにかくやめてほしい

まだ創世記だけだけど突っ込みどころは多い
解釈が分かれるのも頷ける
言語の問題もあるかもしれない
原著はヘブライ語だからニュアンス完全一致とはいかないと思う

一番最初の人類であるアダムとイブ
この2人に関することだけで気になる点が山ほどある

神は6日目に男と女を同時に創造したのに
実体としては男であるアダムを先に作った
女はアダムの肋骨からできた
そして女を女と名付けたのは神ではなくアダムだった

率直に言って男性優位な感じが気に食わない
実際には男も女から産まれるしね
聖書を書いた男がミスリードしてるのではと疑ってしまう
この時点で改宗はなさそうだな

27:創世記/ 01章 27節
神は人を自分のかたちに創造された。/神のかたちにこれを創造し/男と女に創造された。

7:創世記/ 02章 07節
神である主は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き込まれた。人はこうして生きる者となった。

21:創世記/ 02章 21節
そこで、神である主は人を深い眠りに落とされた。人が眠り込むと、そのあばら骨の一つを取り、そこを肉で閉ざされた。
22:創世記/ 02章 22節
神である主は、人から取ったあばら骨で女を造り上げ、人のところへ連れて来られた。
23:創世記/ 02章 23節
人は言った。/「これこそ、私の骨の骨、肉の肉。/これを女と名付けよう。/これは男から取られたからである。」
24:創世記/ 02章 24節
こういうわけで、男は父母を離れて妻と結ばれ、二人は一体となる。
25:創世記/ 02章 25節
人とその妻は二人とも裸であったが、互いに恥ずかしいとは思わなかった。


蛇に唆されて智慧の実を食べる2人
神に咎められたとき男は女のせいにし、女は蛇のせいにした
アダムの言い訳に腹が立ったのは言うまでもない

気になるのはなぜ食べたのかというところ
智慧がないから疑うことを知らなかったのか
食べる食べないに関して自由意思があったのも違和感がある
間違えるよう布石が置かれているような気がする

1:創世記/ 03章 01節
神である主が造られたあらゆる野の獣の中で、最も賢いのは蛇であった。蛇は女に言った。「神は本当に、園のどの木からも取って食べてはいけないと言ったのか。」
2:創世記/ 03章 02節
女は蛇に言った。「私たちは園の木の実を食べることはできます。
3:創世記/ 03章 03節
ただ、園の中央にある木の実は、取って食べてはいけない、触れてもいけない、死んではいけないからと、神は言われたのです。」
4:創世記/ 03章 04節
蛇は女に言った。「いや、決して死ぬことはない。
5:創世記/ 03章 05節
それを食べると目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っているのだ。」
6:創世記/ 03章 06節
女が見ると、その木は食べるに良く、目には美しく、また、賢くなるというその木は好ましく思われた。彼女は実を取って食べ、一緒にいた夫にも与えた。そこで彼も食べた。
7:創世記/ 03章 07節
すると二人の目が開かれ、自分たちが裸であることを知った。彼らはいちじくの葉をつづり合わせ、腰に巻くものを作った。
8:創世記/ 03章 08節
その日、風の吹く頃、彼らは、神である主が園の中を歩き回る音を聞いた。そこで人とその妻は、神である主の顔を避け、園の木の間に身を隠した。
9:創世記/ 03章 09節
神である主は人に声をかけて言われた。「どこにいるのか。」
10:創世記/ 03章 10節
彼は答えた。「私はあなたの足音を園で耳にしました。私は裸なので、怖くなり、身を隠したのです。」
11:創世記/ 03章 11節
神は言われた。「裸であることを誰があなたに告げたのか。取って食べてはいけないと命じておいた木から食べたのか。」
12:創世記/ 03章 12節
人は答えた。「あなたが私と共にいるようにと与えてくださった妻、その妻が木から取ってくれたので私は食べたのです。」
13:創世記/ 03章 13節
神である主は女に言われた。「何ということをしたのか。」女は答えた。「蛇がだましたのです。それで私は食べたのです。」

2人は善悪を知り、裸であることを恥じた
神の言いつけを破ったのは悪い
でも善悪を知ることはそんなに悪いことなのか
というか善悪とはなんだろう

その前に実を食べるという間違いを犯した
そちらの方が問題ではとも思う
神が作った人も蛇もエラーを起こすとはどういうことだ

14:創世記/ 03章 14節
神である主は、蛇に向かって言われた。/「このようなことをしたお前は/あらゆる家畜、あらゆる野の獣の中で/最も呪われる。/お前は這いずり回り/生涯にわたって塵を食べることになる。
15:創世記/ 03章 15節
お前と女、お前の子孫と女の子孫との間に/私は敵意を置く。/彼はお前の頭を砕き、お前は彼のかかとを砕く。」
16:創世記/ 03章 16節
神は女に向かって言われた。/「私はあなたの身ごもりの苦しみを大いに増す。/あなたは苦しんで子を産むことになる。/あなたは夫を求め、夫はあなたを治める。」
17:創世記/ 03章 17節
神は人に言われた。/「あなたは妻の声に聞き従い/取って食べてはいけないと/命じておいた木から食べた。/あなたのゆえに、土は呪われてしまった。/あなたは生涯にわたり/苦しんで食べ物を得ることになる。
18:創世記/ 03章 18節
土があなたのために生えさせるのは/茨とあざみである。/あなたはその野の草を食べる。
19:創世記/ 03章 19節
土から取られたあなたは土に帰るまで/額に汗して糧を得る。/あなたは塵だから、塵に帰る。」
20:創世記/ 03章 20節
人は妻をエバと名付けた。彼女がすべての生ける者の母となったからである。
21:創世記/ 03章 21節
神である主は、人とその妻に皮の衣を作って着せられた。
22:創世記/ 03章 22節
神である主は言われた。「人は我々の一人のように善悪を知る者となった。さあ、彼が手を伸ばし、また命の木から取って食べ、永遠に生きることがないようにしよう。」
23:創世記/ 03章 23節
神である主は、エデンの園から彼を追い出された。人がそこから取られた土を耕すためである。
24:創世記/ 03章 24節
神は人を追放し、命の木に至る道を守るため、エデンの園の東にケルビムときらめく剣の炎を置かれた。

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