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ソヴリンイプシスマスのTODAY'S TALKING SNAP! vol.10 「因」と「縁」

派手な服着て笑わにゃ損々そんそん、笑わせにゃ損々そんそん。現存する魔術師の最高位とされるソヴリンイプシスマスの称号を持ち、各国で形而上学を教えるビッグセミナーの講師として昼夜 教壇に立つ、MMSジャパン校長・中込英人さん。15歳で渡米し、極真空手、仏教、密教、グローバル経営の道を極めるという徒ならぬキャリアを持ち、20代でダライ=ラマ14世のボディガードを務める(?!)などなど、衝撃エピソードは数知れず。プライベートから表舞台まで常にカラフル&パワフル&ファッショナブルな装いで現れる彼のSNAP! に、お得意のユーモア溢れる “スピリチュアル小咄こばなし” を添えて。さて、本日のコーディネートは?


どうも、スーパーモデルの中込です。それにしても参っちゃうよな。講義だなんだって毎日バタバタなのに、やっと一息つけたと思ったら「ポージングお願いします!!」ってさ。確かに今日もお気に入りのスタイルだから、カッコよく撮って欲しいっちゃ欲しいんだけど。急にカメラを向けられたら誰だってハズいだろ?ライトワークにモデル業に、大忙しって話だよ。

ちょっと照れつつも、すぐさまポーズを決めてくれるソヴリンイプシスマス

それじゃあ今回はさ、前回よりもう少し考えを深めて、宇宙の原理の側面から “原因と結果の法則” について検証してみよう。ブッダはこれを「因果応報」と言い表した。自分の行いの結果は自分に返ってくるということ。悪い「因」は悪い「結果」を結び、良い「因」は良い「結果」を結ぶ。さらに厳密にいうと「因」と「結果」の間には3つの時系列がある。

・順現業(じゅんげんごう) すぐ行動によって結果が出る。
・順次業(じゅんじごう) 次の行動によって次に結果が出る。
・順後業(じゅんごごう) 後の行動によって結果が出る。

すべての「因」と「結果」の法則の間には「縁」がある。いわゆる ”因縁” だよな。「因」は直接的な原因から生じるもので、「縁」は間接的な原因から生じるもの。例えるなら稲作の場合、籾が直接的な「因」だとすると、田植えや日照は間接的な要因からくる「縁」。そして両方がそろわないと宇宙の原理には沿えず、稲穂は実らない。

もし人間関係で例えるなら、お互いに依存しあうような恋愛関係は「因縁果」にあてはまると言ってもいいだろう。まず出会いが「因」だ。お互いに心惹かれ、お付き合いがスタートする。ところが付き合ううちに相手に裏切られたりする。ところが別れることを恐れ、見て見ぬふりをしてしまうんだよ。そうやって相手をどんどんつけあがらせてしまうところが「縁」。このように「因」と「縁」が作用した「果」として、健全ではない関係になってしまうんだ。

そもそも、なぜそんな相手と出会ってしまうのか。誰も望まない悪い「因」をなぜ呼び込んでしまうのか。どうして危険な相手に惹かれてしまうのか。それは自分の過去の業(行為)によって起こるんだ。私たちが行動する時や言葉に出す時は、感情(思い)を発するわけだけど、これらは宇宙の根源まで届く。そして必ず自分のところへ返ってくる。ネガティブな思いを発するとネガティブなものが返ってくるわけだ。

ラズベリーやブルーベリーのモチーフが散りばめられた、キュートなストライプシャツ

宇宙とは常に良い「因」だけをキャッチボールしていたいところだよな。だからこそ、常にポジティブでいることが大事なんだ。もしあなたが望まないような恋愛関係にハマりやすいとしたら、よく考えてみてほしい。ちなみに、自分の行動を変えたいと思ったら左脳を使うといいよ。左脳は「因縁果」の法則を理性的に理解して、役立つ方法を組み立てることができるからね。

・実際に行動するためには左脳を使う。
・自分の行動をストップさせる時は右脳を使う。

あれこれ余計なことを考えすぎて、自分でもわけがわからなくなっている時は右脳を使って行動をストップさせる。何かをする前に、急に「もうやめた!」と投げ出しちゃうのが右脳の特徴だからね。そこには理屈なんてない。直感からくる感情がバチっと断ち切ってくれる。西洋密教カバラ(Kabbalah)のシステムを脳に習得させると、この左脳と右脳がうまく機能するようになる。自分の人生を脳のコントロールによってうまく乗りこなせるようになるんだ。人生をうまく活用していくためには、こういう技術が必要になる時があるんだよ。

人間として生きている以上は「因」や「縁」と切れることはない。だからできるだけ悪い「因」をつくらないようにしたいよな。悪い「因」は地球の滅びゆくエネルギーからつくられるもの、つまり「死」への恐れから生じてくる。

どういうことかというと、「どうせ死ぬなら自分のことさえ考えていればいい」という考え方から悪い「因」が発生する。他人のことなんてどうでもいい。自分のために他人を利用してもなんとも思わない。そうやってどんどん自己中心的になっていく。これは「善因」とは真逆のエネルギーだよね。

「自分さえよければいい」というマインドこそが悪い縁を呼び込む「因」そのものなんだ。人間を破滅へと向かわせてしまう。

足元にはレオパードのシューズで外しを

この悪い「因」なんだけどさ、自分だけは大丈夫だと思っていても必ず陥る落とし穴だからね。誰でも必ず落ちたことがあるし、どんなに成長してもしょっちゅう落ちる。しかも、いつ落ちちゃったのか気づかないくらい巧妙な罠みたいに仕掛けられている。それが一番怖いところなわけ。

人生の罠になるべく陥らないためにはどうしたらいいか。悪い「因」に気づくしかない。悪い「因」に陥る人の特徴は何かっていうと、視野が狭くなっている。たとえばせこいところ。本当につまらないどうでもいいことにやたらと固執したりする。自己中になるとどんどん視野が狭くなって人間の器がちっちゃくなるじゃない?そういう人が周りにいたり、自分もそうなっていたりしたら要注意。

視野を広く持つためには自分の考え方の殻をどんどんぶち破り、スケールアップしていくしかないんだよね。まあとにかくさ、人生はまさに波瀾万丈なアドベンチャーランドで、ボケボケしている暇はないんだよ。

大切なのは、我々ひとりひとりがギャラクティックでエターナルな存在だということ、もといその知識を得ることだからね。

それでは、また次回。



Text: MMSjapan
Edit: saori uemura, mailove


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