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イプシスマスのTODAY'S TALKING SNAP! vol.3 生まれた意味

派手な服着て笑わにゃ損々そんそん、笑わせにゃ損々そんそん。現存する魔術師の最高位とされるイプシスマスの称号を持ち、各国で形而上学を教えるビッグセミナーの講師として昼夜 教壇に立つ、MMSジャパン校長・イプシスマス中込英人さん。15歳で渡米し、極真空手、仏教、密教、グローバル経営の道を極めるという徒ならぬキャリアを持ち、20代でダライ=ラマ14世のボディガードを務める(?!)などなど、衝撃エピソードは数知れず。プライベートから表舞台まで常にカラフル&パワフル&ファッショナブルな装いで現れる彼のSNAP! に、お得意のユーモア溢れる “スピリチュアル小噺こばなし” を添えて。さて、本日のコーディネートは?


はい、今日は非常に "めで鯛(たい)" 一日。わたくし中込のバースデーでございます。またひとつ歳を重ねて、こんなに大きくなりましたってか。ありがたい話だよね。本部のみんながサプライズでお誕生日会を開いてくれてさ、終始、僕のギャグも好調、校長、絶好調。一度もスベらなかったからすごいよな。え?気のせいだって?

ところで突然だけど、「なんのために生きているかわからない」って思ったことはあるかな。こういう仕事をしていると、そんな嘆き声は割と頻繁に耳にするわけ。若いうちはまだいいんだ。未来があると思えるからね。よっしゃ、これから人生一発大逆転!って気持ちを奮い立たせられる。

ところが、だんだん歳をとってくると焦りが生まれてきて、ある日突然気付くんだ。このままじゃ人生が本当にヤバそうだってことに。当たり前に手に入ると信じてきたものが、手に入らないかもしれない。そういう現実にさ。そして、本当にやりたいことなんて見つかりそうもない。どうやって生きていったらいいのかわからない。なーんて気持ちに気付いたりするんだよな。

「それでは、ケーキ入刀!」とはしゃぐイプシスマス

とにかくさ、「こんなはずじゃなかった!」という人生ダメ出しパンチをガンガン喰らうようになって、パンチドランカーになる頃には、人生絶不調。自分がイメージする「成功する人生」なんてどこへやら。満足できそうな人生からはどんどん遠ざかっていくばかり。しかも、そういう時に同じように絶望している仲間と出会ったりすると、自分だけじゃないから大丈夫だって安心するんだよな。でもさ、ダメな相手とダメな愚痴を言い合ったって、結局は何も解決なんかしないわけだよ。一緒に泥沼にはまっていって、何もかも諦めて、「いつ死んでもいい」とか投げやりな発言をするようになるんだ。でもちょっと待ってくれ。それって本当に本心なわけ?人生ってそんなに簡単に諦められるものなの?

もちろん、映画の主人公のようにピンチに陥った時は不屈の精神に目覚めて、絶望の淵から這い上がってくればいいんだけどさ。一度落ちた奈落の底って案外厄介なものでね、もがけばもがくほどズブズブ沈むことがあるんだよ。それどころか、まだまだ若いのにもがくことを諦めて、死ぬのを待つだけの人生になっちゃっている人もいる。正直、気の毒だなと思う。ただ "知らない" だけなのにさ。そう、まだ知らないだけなんだよ。人生が本当はどんなところかっていうのを。

例えば、もし人生でたった一日しか遊園地にいられないと "知って" いたら?開演から閉園まで1秒でもたっぷり楽しもうとしない?もし明日で愛する人が死んでしまうと "知って" いたら?大事な仕事なんてほっぽりだして会いに行こうとしない?

人生って本当はそんな感じのところだよ。かけがえのない大事な出来事が、もう次から次へと起きまくっている。一瞬一瞬が貴重で大切なものなんだよ。こうやってモタモタしている間にも、大事な瞬間はどんどん過ぎ去っていく。

例えばさ、この全身 "虎狩り" スタイルをしたくなっても、寅年はとっくに終わっちゃってるわけ。まあ、僕はこんなふうに何年なにどしだろうが着たくなったら着るけどね。とはいえバッチリ似合ってるから、問題ナッシングでしょ。

スタッフからの手紙を読んでいる間にコーディネートチェック


足元まで全身レオパード柄。インナーとセットアップは〈エトロ

本当はね、人生ってダントツにワクワクするアドベンチャーランドで、乗り切れないほどアトラクションがたくさんあるところなんだ。ところが残念ながら、そのことには多くの人がなかなか気付けない。なぜか?答えは簡単。

・人生は面白いものだ、という "情報" が手に入らないから。
・人生を楽しむためのマニュアルが無いから。

上記2つが、一般社会にはわざと隠されてきたと知ったらどう思う。気になって仕方なくなるよね。そしてそれは、見えない世界を学ぶことで見えてくるものなんだよ。もう人生は諦めた、なんてそんな悲しいこと言わないでさ。どうせなら仕組みをしっかり理解して、しっかり楽しんでいってもらいたいの。

目に見えない世界を信じているか、信じていないか。それって人それぞれだろうけど、100%信じていない人はいないと思う。「絶対に信じない!」と言っている人でも初詣くらいは行ったことがあるんだから。しかも、信じないという人ほど神様の前で熱心に手を合わせていたりするんだよな。神様は信じないけど、ご利益は欲しいってか。そうやって普段の生活では特に意識せずに生きていても、目に見えない世界について考えさせられるきっかけは誰にでも訪れる。

例えば自分が病気や事故に遭って、死を意識した時。そして、周囲の親しい人が亡くなった時。生死に関わる出来事が、目に見えない世界と関わるきっかけになることは多い。もともと死後の世界に興味があるっていう人や、子供の頃から霊感があったっていう人も多いだろうしね。でも一般的には、霊感なんてドラマや映画の話だと思っている人の方も多い。「自分は絶対に霊感なんて無いから!」そう断言する人にも、あるんだよな、霊感って。残念ながら誰にでも。

霊感というとちょっとホラーっぽくなってしまうけど、五感が発達した状態といえばどうかな。「え?そんなんもん?」と言われれば、はい、そんなもんなんです。誰でも生まれてきてから一度は使ったことがある感覚だからね。

・あれは絶対こうなると思った、という予感。
・「あいつ今嬉しいんだな」「怒ってるな」という直感。

人はいつだって何かを感じて生きているからね。心当たりがあるんじゃないかな。その人が今何を感じているかということは、証明はできない。感覚って目には見えないものだからさ。そこが問題。目に見えない世界のことは「形而上学」と呼ばれる。哲学を学んだことがある人は聞いたことがあると思う。形而上学とは普遍的な原理について、理性的な思惟によって認識しようとする学問のことで、平たく言えば、この世界がどうやって成り立っているのか、そして我々人間がなぜ存在しているのか。そういう目で見たり確かめたりできないことについての学び。

右手に光る〈ブルガリ〉のブレスレットは、奥様からのプレゼント

とにかく僕たちは目に見える世界70%、目に見えない世界30%の中で生きているわけ。もちろん目に見えない世界を知らなくても生きていくことはできるよ。でもそれって、パソコンでメールを打ったとして、実際はどういう経路で文字が相手に伝わっているのかがわかっていない感じっていうのかな。それよりもっと良い機能や新しい通信が生まれても気付けない、楽しんでコミュニケーションをとることができない。

同じようにさ、自分の人生がどうやって成り立っているのかというシステムがわかっていないと、人生がなんで面白いのかわからない。そうするとどうなると思う?ただ生まれてきて、ただ死んでいくだけの人生になってしまう。

本物の人生はそんなもんじゃない。生まれたことには意味があるし、理由があるから生かされている。死ぬ理由だってちゃんとある。すべてに意味があるんだよ。

もしそういうことに気付かないまま生きているとしたら、残念だよ。人生がつまらなくて生き甲斐も感じなくて、イケてないと思っちゃうのも当たり前。だってさ、植物や花の名前を何一つ知らないまま植物園に行くつもりなの?

まあ、僕も植物にはそんなに詳しくないから、このゴージャスな花の名前がなんなのかは、ちょっとわからないんだけどさ。

もし花の美しさにも気が付けないような日々を送っている人がいたら、念押しで伝えたい。人生を知ることこそが、人生を楽しむってことに繋がるんだ。覚えておいてくれよな。


Text: MMSjapan
Edit: saori uemura, mailove


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