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ぼくの勝利 #6「受験の神様と呼ばれて」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第四章

ぼくは投資会社の部長と手を組み、予備校を設立した。部長は社長になり、ぼくは専務になった。社長の目的は予備校の経営でお金を儲けることだ。かつてぼくも大金持ちをめざしていた。そしてお金持ちにはなったけれど、お金はぼくを幸せにはしなかった。ぼくはどうしたらいいのかわからない。だから毎朝ぼくは行を勤め続ける。そして考える。

ぼくは何を求めているのか
ぼくの幸せとは何か

ぼくはもうお金のために頑張ることはできない。ぼくには目標が必要だ。だからぼくは子供たちの未来のために予備校の経営に加わっている。

ぼくの予備校に工業高校を退学になりかけている不良少年がやってきた。少年は高校がつまらないと言う。でも大学では勉強したいことがある。だから大学に入りたいけれど、受験勉強のやり方が分からない。ぼくは少年の一日の動きを聞き取る。何時に起きて、何時に学校へいくのか。学校に行かない時は何をしているのか。少年の家は貧乏だ。少年は大学で学ぶ資金を貯めるためにアルバイトをしていることがわかる。ぼくは少年と一緒に一日の行動表を作る。少年が1日のうちに勉強できる時間は2時間しかない。ぼくは少年のために毎日の勉強スケジュールを立てる。少年はアルバイトの時間を調整する。ぼくは少年と相談しながら毎週勉強の予定を作る。

ぼくは気づく。進学校に通う生徒たちを合格させるのは簡単だ。彼らは勉強の方法を知っている。でも不良少年や、田舎に住んでいる子供たちは受験のノウハウを知る機会がない。

ぼくは不良少年と志望校を決めた。志望校の傾向を研究して受験対策を練るために人材を集めた。人気予備校の講師、有名進学校の先生、一流大学の現役生たち。彼らに合格の対策を立ててもらい、教材を作った。不良少年はひたすらその教材を繰り返して内容を叩き込めばいい。少年は見事に志望する大学だけに合格した。

少年は言った。

「まさか本当に大学に合格できるとは思わなかった。先生、一生恩に着るよ」

ぼくは不良少年の夢を叶えることができた。お金では得ることができない満足があった。自信をつけたぼくはひとりひとりの生徒に聞き取り調査を始める。個人スケジュールを立てて、志望校を分析して専用の教材をつくる。偏差値が低い高校に通う生徒を志望校に合格させる。予備校の人気は上がり、生徒は増える。ぼくはまた成功者の階段をのぼっていく。

…#7へつづく。

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​誰も読んだことのない、誰も書いたことのない、本当の成功の物語。
「ユニバーサル・カバラの物語」
秘密はここに。


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制作
グッドニー ・グドナソン
中込英人
谷村典子

グッドニー ・グドナソン

モダンミステリースクールファウンダー
リネージホルダー メインイプシスマス

アイスランドの貴族の家系に生まれ、生まれてすぐに双子の兄を亡くす。以来兄の存在を通し、目に見えない世界とこちらの世界を同時に生きるようになる。 10代で英国のミステリースクールに招聘され、カバラ、ヘルメス学、古代エジプトやケルト、ドルイドマジックなどあらゆる魔術と形而上学を学び、最高位の魔術師となる。1997年にモダンミステリースクールを継承(当時はロッキーマウンテンミステリースクールの名称)。「No More Secret」の下、それまで秘密にされてきた真の形而上学の教えをオープンにする。現在は世界60カ国に広がるミステリースクールで教える一方で、DJとしてフジロックのステージに立ったり、ハリウッドの映画祭でプロデューサーとして活動するなど、多方面で活躍。まるでファンタジー映画や物語のようなその生き様を通し、あらゆる可能性と喜びを表現し続けている。オーロラエンタテイメント・エグゼクティブプロデューサー。
中込英人

モダンミステリースクール校長
リネージホルダー サードオーダーイプシスマス

世界中で形而上学を教え伝えるメタフィジックス・ティーチャー。幼少期より空手の天才少年と称され、大山倍達氏のもとで内弟子として研鑽を積んだ武道家でもあり、15歳で渡米した後、飲食店経営などで成功を収める。また、武道の実力を買われ、ダライ・ラマ14世のボディガードを担当。ダライ・ラマ14世から「スピリチュアルな道を人に説くもの」と称されたことをきっかけに、密教の学びを始める。密教行者として厳しい修行を積んだのち、30代で一時帰国。ミステリースクールおよび形而上学の学びと出会い、以降、スクールの拡大に全精力を傾け、2017年に最高峰の魔術師である「イプシスマス」の称号を得る。形而上学をわかりやすく、ユーモアを交え伝えるクラスは、国や文化を問わず常に笑いと活気に満ちている。著書『支配者(エリート)が独占してきた成功の秘笈』『MAX瞑想システム™️ー脳を鍛え可能性を引き出す究極の成功メソッドー』『カバリスト ぼくの成功物語』

谷村典子

作家・脚本家
日本シナリオ作家協会会員

成蹊大学卒業後、会社勤めの傍らで松竹シナリオ研究所卒業。2002年テレビアニメシリーズで脚本家デビュー。テレビ、映画、舞台で、幅広いジャンルの脚本や構成台本を担当する。
L.A.Fear&Fantasy映画祭他では、作品賞などを受賞。タロットをきっかけにモダンミステリースクールと出会い、形而上学の学びを深めている。Atelier ADITI主宰。http://atelier-aditi.jp/

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