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なぜZ世代は、「Z世代」と呼ばれるのが嫌なのか。

こんにちは、newpeaceでインターンしている大学4年生の田中理那です。

今まで、BeRealDepopy2kなど、Z世代と言われるような世代や若者のムーブや、話題になっているアプリに関していくつか記事を書いてきました。

リサーチする中で、Z世代について考察されている記事やツイートなどをたくさん目にしたため、今回の記事では、Z世代や若者について書かれている中でも特に共感した2つを取り上げ共通点から考察したいと思います。

そもそも「Z世代」って言葉どうなの?

散々以前の記事やこの記事でも、「Z世代」という言葉を使っているので特大ブーメランなのですが、「Z世代」と言う括り方についても今一度考えてみたいと思います。

このツイートは自分にとっても共感できるもので、実際に周りの友達と話していても同じように抵抗はあるものの、分かりやすさで使ってしまうという人は多いように思います。

この抵抗感に根ざしているのは、必要以上に「カテゴライズ」することはナンセンスだ、という感覚の強さだと思います。
それは世代に限らず他のカテゴライズに抵抗があるのと同じです。ジェンダーのカテゴライズを例にすると、「女の子っぽいね」という言葉に抵抗があるように、「Z世代っぽいね」という言葉になんとなく違和感を感じるという感覚です。
一言で「Z世代」と言っても、他の世代と同様、その中には何億もの生き方があり、若者の傾向としてひとくくりには語れないと感覚で思っているからこそ、Z世代と呼ばれる張本人たちが、Z世代と自称しているのはほとんど聞いたことがありません

Z世代と言う言葉が若者にしっくり来ていない原因は、カテゴライズへの抵抗感ではないでしょうか。

シャープ株式会社公式Twitterのユーモアのあるツイートも一緒にご紹介しておきます。


「承認欲求」という言葉

これは、最近で一番「確かに!!!!」と共感したツイートでした。

確かに私自身が小学校や中学校の頃、「自意識過剰」や「ナルシスト」という言葉は代表的な悪口の言葉でした。しかし、実際に近年は、「承認欲求」という言葉が代替するようにtiktokのコメント欄などでもちらほら見かけたり耳にするようになったと肌で感じています。

セルフラブという概念が広まり受け入れられはじめ、消費の傾向としても異性うけよりも自分うけ!というようなメッセージングや考え方が急速に広まったのは近年のことではないでしょうか。そしてそんな素敵な流れによって、「自意識過剰」や「ナルシスト」などの言葉はいつしか悪口から消え去ったように思います。自分のことを愛している、自信がある、というのはプラスな意味として一般的にも認識されるようになったのではないでしょうか。

それは「うちら最高に可愛くね?」というギャルマインドにも近いマインドでもあり実際に世代に人気なインフルエンサーもそのような発信をする人が増えてきた気がします。(Kemioさん、中井里依紗さんなど)

またこの数年でtiktokやInstagramが大きな流行を見せ、自分の顔や名前などを露出しながら発信する人も増えました。そんな流れの中で、SNSの発信をマイナスに「承認欲求」という悪口が使われるようになったのはここ2.3年のことだと思います。

2つのツイートの共通点を考えてみた

この二つに共通するのは結局のところ「外からどう見えるかよりも自分がどう思うか」に比重が移ったことではないでしょうか。外からカテゴライズしてラベリングすることも違和感があるし、外からどう見えるかを気にしすぎることは「承認欲求」という言葉で嫌がられる
Z世代という名称がしっくり来ないのも、悪口が変わってきたのも、一見別の事象のようで根っこは共通しているように思います。
外から自己定義するのは気持ち悪く、自分が自分をどう思うのかが大事だよね、という感覚を強く持っていることは「Z世代」と呼ばれる世代にとって大きな特徴ではないでしょうか。

今回は、「Z世代」の当事者としての意見を主観から考察してみました。統計に基づいたものではなく主観ですが、当事者のいち見方として受け取っていただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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