みそきんとマリトッツォ

再販されたみそきんが無いぞ無いぞと世間は大騒ぎですが、もはやみそきん以上に手に入りにくいと言ってもよいのがマリトッツォです。

2021年のヒット商品ランキング第6位(出店:日経トレンディ)にも輝き、メロンパン×マリトッツォのメロトッツォ、おはぎ×マリトッツォのはぎトッツォ(ここまでは甘味なので許容)、とんかつ×マリトッツォでかつトッツォ、お寿司×マリトッツォの寿司トッツォなど、スイーツの括りを超えた“トッツォ化”現象は記憶に新しいものです。

生クリーム愛好者としてはこのマリトッツォブームは嬉しい限りで、スイーツ専門店だけでなく、コンビニ、スーパー、パン屋など、新たなマリトッツォと出会っては食べ比べを楽しんだものでした。

当時食べ比べたマリトッツォたち①
当時食べ比べたマリトッツォたち②

しかしながらブームは過ぎ去るのも速し。盛者必衰とはこのことかと、気がつけば我々の周りからマリトッツォは消え、カヌレ、台湾カステラ、カッサータなど、新たなスイーツ界の主役が次々と登場するさまは宝塚のスターシステムをも彷彿させるもので、気がつけばマリトッツォは入手困難品となってしまいました。

そんなマリトッツォですが、普段の行動範囲内で現在でも常設販売をしてくれているのが、マリトッツォ人気の着火点になったと言われているアダムコタンの表参道店と、イタリア食材販売店/レストランのEATALYです。
ただ、アダムコタンはお店自体が人気すぎて日々長蛇の列のため、購入のしやすさも含め、頻度としてはEATALYを選んでしまうことが多いです。

さて、そのEATALYのマリトッツォですが、口溶けのよいフワッとしたブリオッシュ生地と、まったくしつこさがないボリュームたっぷりのクリームの組み合わせが、これぞマリトッツォの中のマリトッツォと呼べるマリトッツォです。

EATALYのマリトッツォ
このクリーム層の厚みが魅力です

物価高なご時世で、例に漏れずEATALYのマリトッツォも以前より値上がりをしましたが、それでもこのサイズと美味しさで520円(写真のパンナの価格)は、十分納得ができる価格。頑張った自分へのご褒美の際には、いちご入りのフラーゴラにしようか、いや、ピスタチオも食べたいなと迷ってしまいます(一度に2種類は買わない自己ルール)。

ティラミスのようなデザートの定番の座に着くのは困難ではありますが、この先もEATALYのマリトッツォの販売が続くことを望むばかりです。

最後になりますが、甘いマリトッツォを食した後のみそきんは、これはこれで格別の味でした。