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【異変アリ】「インスタ映え」で新名所&新ビジネス

今や社会現象となった、「インスタ映え」ブーム、新たな撮影スポットやビジネスが次々誕生しています。
(TBS NEWS23 17年8月16日オンエア)

●皆川キャスター
「足下には砂浜が…そして奥には海が広がっていますが…近づいてみると…実はこれ、壁なんです」

東京・立川市に先月、オープンしたリゾート施設。砂浜はあるが、海はない。「海のないビーチ」です。

この場所を知った方法は…

世に広めたのは、インスタグラムやツイッターなどでした。

彼女たちは、写真を撮ってすぐにインスタグラムに投稿するといいます。

オープンから、およそ1ヶ月。都心から近いなど利便性の良さも手伝い、連日、多くの人が訪れています。

●皆川キャスター
「SNSアプリがなかったら?」
●運営会社ソトイク 大野剛志さん
「集客の速度が変わっていたと思う。SNSの効果で早く集客ができたのかなと」

自分で撮影した写真や動画を、ネット上で家族や友人などと共有する「インスタグラム」。去年12月の時点で、日本で利用する人の数は、月に1600万人にのぼりました。

投稿された「写真」などは、きれいな風景をバックに撮影したり、美味しそうな食べ物を映してみたりと、「インパクト」がある=いわば「映える」場所や物が人気となっています。

「インスタ映え」することが評判となり、ヒットする商品も生まれています。
韓国生まれの「電球ソーダ」。

この日、都内は半そででは、少し肌寒いくらいでしたが、この冷たい飲み物を求めに多くの人が訪れました。

こうして撮影された写真が、ネット上で公開され、今度はそれを見た人が訪れる…といったようにどんどん拡散していきます。

シンクタンクの調査によると商品などを買うときに参考にする情報源として「SNSの投稿・写真」がテレビや口コミサイトなどに次いで上位にあがりました。

そして、こんなサービスまで登場しました。

止まっている女性の周りをカメラが回っているように見える不思議な映像。どのように制作されているのか、体験してみました

8台のカメラを使い同時に撮影。それを瞬時に合成すると立体的で動画のような画像ができあがります。

今、SNSを活用した宣伝に力を入れている会社が多く、取引先は徐々に増えているということです。

「SNS映え」するスポットばかりを集め、地図にまとめたサイトも10代から20代の層を中心に人気となっています。

「SNS映えする東京の公園」など様々なコンテンツがあるなかで人気だというのが…

画像を撮ったときに大きな面積を占める背景や壁。

どういった場所にどういった壁があるのかを探しているユーザーが多いというのです。また、飲食店などの企業からも“インスタ映え”を向上させたいと相談があるといいます。

●スナップレイス代表 椛島恵里香さん 
「あるラーメン店だと、『濃辛』というメニューが投稿される数が多かった。より盛り上がるにはどうすればいいかと提案させていただいた」

分析の結果、店の客がよく投稿していたのは普通のラーメンではなく、色が濃く、辛いラーメンの画像。これをより“インスタ映え”させたといいます。

●スナップレイス代表 椛島恵里香さん
「茶色いスープが若干残っていたんですよね。濃い、辛いものというのは一面真っ赤なほうが反応しやすくなるので、こちらの茶色い部分を「赤」にしましょうと提案した」

スープが真っ赤になるようメニューをアレンジしたところ写真の投稿数が20%ほどアップしたといいます。

最新の照明や音響設備をそろえた東京・港区の水族館。“インスタ映え”もあってか、本来の水族館ファン以外の層も足を運んでいるといいます。

●皆川キャスター
「館内には多くの客が訪れていますこちらではプロジェクションマッピングで花火が映し出されています」

この女性が使っていたのは映像が撮れる小型のカメラ。撮っていたのは…

“インスタ映え”する空間が魅力的だったようです。

●アクアパーク品川 高橋直人館長
「私たちが思っていない切り口で切っていただいたり、すごくきれいに撮っていただける方が多いので、そういった意味ではありがたい」

館長はSNSの力も借りつつ、“東京の最先端”を世界にアピールしたいとしています。

●アクアパーク品川 高橋直人館長
「”水族館を超える”を目指しています」